第二十七話 サバイバル3日目
起きると、まだ周りが暗い。
カレンは、共用のテントで寝泊まりしている。
空は曇っており、草原の下の方はガスがかかっている。一帯が白一色に霞んでいるよ。
今日は雨だろうか?
一人二人と起きてきた。
サバイバル3日目のラジオ体操を始めた。
空気は清々しいが、ちょっとひんやりとしている。
年寄りは、2,3日してから疲れが出てくるので、俺の身体のあちこちから悲鳴が聞こえてくる。
今日も休みたい。ボーっとしていると。
「ハジメさんは、今日もゴロゴロした方がよさそうね」とユウが気遣ってくれた。
「「「としだねぇーー」」」と冷ややかな奴ら。
でも、お言葉に甘えて、テント前にシートを敷いて横になった。
「ジージー・・・」とココロが上に乗っかってきた。
続いて、カレンが添い寝をしてくる。ココロが腕の中に潜り込んでくる。
うーーん、重い,熱い・・・。
俺がダウンしている間は、イチローが采配を振っていたそうだ。
「ジージー、起きろ・・・メシ・・・」
3時間ほど転寝したら、夕方になっていた。
今日の晩御飯は、カップラーメンにおにぎりだよ。野菜はトマトとレタス。
肉も食べたいよね。あちらから荷車に載せてきたのは、乾燥肉が30Kg、生肉が50Kg。明日はバーベキューにしよう。
ゲームのない、ネットも無い、夜は長い。
トランプで富豪貧民を一時間ほどやって、余力のある者はオセロと将棋に興じていた。
俺は、夜中にイチローと夜警を交替するため、早々とテントに入って寝た。
夜中に起きて、イチローと交替した。
夜の星は、確かにあちらの世界で見慣れたものではない。もっとも、手のひらをかざしても収まらない大きさの月が2つ見えた。一つは赤く、もう一つは青い。
「くーーん」
よしよし。カレンが鼻を擦り付けてくる。
カレンもいつものところとは違うと感じるのか「ここは、どこ?」と問いかけているようだ。
静かだ。虫の声があちこちから聞こえてくる。それに交じって、犬の遠吠えらしきものも聞こえてくる。
その時は、カレンの耳がピコピコと動いている。
まあ。カレンが警戒体制に入らないから、たぶん大丈夫だろう。
(ちょっと、落ち着いたかな。さて、明日はこれからのことを話し合おう。拠点を水場に近いところが良い、が、獣にも注意だ)




