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第二十三話 サバイバル訓練と潜行開始

サバイバルとは、極限状態でパニックにならず、自分やメンバーの能力、資材などを活かして、生き抜くことである。今日の訓練は単に野外で生き延びる技術を身につけるだけではない。


今日は座学である。

後ろにはプロゼクタの画面があり、前述の言葉が金色に光っている。

そして僕(田中サトシ)の前には、メンバーの5人。鈴木ハジメ、大宮ケイコ、鏡見ユウ、柏木イチロー、大宮ココロが座っている。うん。ここは真剣な眼差しがまぶしい!!。


6歳の僕は、巷では天才と呼ばれていて、IQ**、知力は東大に席がある。

専門は数理物理学。


6人で、誰がサバイバル訓練の先生をするかで、話し合った結果だ。


なぜに? 僕が思うに、ハジメさんとケイコさんの思惑のように思う。まあ、いやではないので、快く引き受けることにした。


さて、記憶からサバイバル関連の知識を手繰り寄せよう。


目の前の5人と、世話係の大野クズメさんを見渡した。


さて、サバイバルには3つの基本原則があります。この法則に沿って訓練をやっていきましょう。

サバイバルの「3の法則」は次の通りです。


1, 空気がないと『3分』で死亡

2, 『3時間』体温を保てないと死亡

3,『3日』水がないと死亡

 4,『3週間』食べ物がないと死亡


まず、空気があること。これは膜に首を突っ込んで確かめた事例が多くあります。

潜ってすぐのところは、問題ないでしょう。でもその先はわかりませんね。


2番目の体温維持ですが、これも常温であることが確認されています。


3番目の水ですが、3日間維持できればOKではありません。とりあえず、5日分ぐらいは持って行きましょう。およそ2リッター*6人、ペットボトルで30本になります。余力があれば増量します。


4番目の食料は、市販の携帯用非常食を中心に買いましょう。個人の好みがあるのでカタログから各人に選んでもらいます。


次に意識の持ち方です。もちろん、しっかり意識を保つことが重要です

パニックならず、冷静に自分の役割と周囲を確認しましょう。『STOP!』と大きな声で叫ぶのも効果があります。タイムズのメンバーは子供から年寄りまでいますので、『STOP!』はわかりやすいと思います。


さて、現地に着いたら行うことを挙げてゆきます。

繰り返し行うことですので、迷いなく実行できるようにしましょう。


テントを設置しましょう。

 風雨から身体や荷物を守るために必要です。


火おこしも練習しておきましょう


うっ!。皆寝ている。

仕方ないかー。午後一番はお腹も良いし、まったく・・・。


ということで、今日の授業は終わります。


「「サトシちゃん。ご苦労さん」」

ハジメさんが声をかけてくれた。



やってきました、サバイバル授業2日目です。

今日は、森の中で実地訓練です。


まず、テントを立てましょう

 男子用はハジメさんとユウさん、女子用はケイコさんとイチローさん。

 僕とココロは、4人の補助だよ。

 共通用のテントは、今回はパスします。


外部者や獣の探知用に鳴子を取り付けます。


周囲の探査をしながら、水場を探しましょう。


そうだ、トイレも必要です。穴を掘って、周りを囲いましょう。


まあ、こんなものでしょう。あとは臨機応変にやっていきましょう。


「「「先生! グッドジョブ!」」」


夕食はみんなでバーベキュー、そしてキャンプファイヤー、花火と楽しく過ごしました。

サトシのサバイバル訓練は終わりです。


まあ、行ってみにゃーわからん。

まず、息ができれば万事OKと言うことで、気楽にいこう。



サバイバル訓練を重ねて、やっと潜行開始だ。


所詮とんでもなく楽観の先にある移動である。『後悔先に立たず』なんて戒めの言葉は、最初から無い。


「準備はいいかな?」

「リュックを背負ったかな? カレンはユウが一緒に連れてね」

「ジージー、お菓子は沢山入れたよね・・・」


「大野さん、お世話になりました」

「小生も一緒に行きたい・・・・」


ハウスの前には、関係者が集まっている。俺たちがハウスから出てくると、一層歓声があがった。

見送りは、研究所のみなさんと、大野クズメさん、そして寮のお手伝いさんたち。


「よし、みんな 行こう!」

「ワンワンワン」


華々しくラデツキー行進曲が流れる中を、俺たちは歩を進めた。

空砲が放たれた。


先頭は大宮くん。続いてサトシ、ココロの幼組。イチローとユウ。そして殿が俺、リヤカーを曳きながら『黒い膜』に向かう。大宮くんが、お世話になった人たちに向かって、手を振ってくれた。今生の別れになるかも? 多くの人々が歓声を挙げ、国旗を振ってくれた。


ここで一区切りです。

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