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白パンツがもたらす厄災

 海上自衛隊舞鶴教育隊では下着の色は白と決まっていた。現在は知らない。


丸首のTシャツが白なのは全然構わないし、誰も気にしなかった。


が…


パンツが白なのはかなりの問題だったのだ。


白パンツがゆえに大きなストレス、数々の災いをもたらすという話をしよう。


まず海上自衛隊教育隊のカリキュラムに水泳がある。屋内プールで正直かなり泳がせられる。そして水泳を担当する体育教官もめちゃくちゃ怖いったらありゃしない。体育教官の4人中3人はほとんど見た目がヤクザだった。


指導も当然厳しい。最初は特に厳しかった。身体を担がれてプールに投げ落とされた者。蹴り落された者もいたぐらいだ。(やりすぎだとは思った…)


まあ泳げない海上自衛隊員など有り得ないので指導が厳しいのは当然だが…。愛のむちだと思いたい。


7月になると遠泳訓練(約1.5キロ)がある。溺れないためにも、自分の命を守るためにも水泳の技術はある程度保たなければならない。訓練カリキュラムも水泳はかなり長時間とられていた。


で、70人以上の学生同期諸君らは一同に狭い更衣室で水泳着に着替える。


その時なのよ。


白パンツを脱いだ時にうっすら茶色くなった汚れパンツが、他の者に見られたりする。若い年齢なのもあってみんな非常に気にするのだ。


恥ずかしいし、あまり他の者も指摘したりしない。だが気づいているのだ。


そう、汚れたパンツは白だとはっきり目立つし目視される。


で、その解決策はなにか。


綺麗にする。


それは分かっている。


どうやって?。


大便をしたときにきっちり拭く。


それも分かっている。


だが、そのしっかり拭くという行為が非常に災いなのだ。


それはなぜか。


現在は改善されているだろうが、当時トイレにウォシュレットは当然なく、トイレットペーパーに問題があった。


やたらと紙質が硬くて何回も拭くと肛門が痛くなる。もっというと拭きすぎると出血する。


今までの人生を振り返ってもあんなに質の悪いトイレットペーパーはなかった。しかも断トツで!。


それは全員気にしていたので、あまり何回も拭けない。正直3ターンを超えると痛くなる。しかししっかり拭けないと白パンツが汚れてしまう。


まさに諸刃の剣である。


腹痛で下痢が続く時は最悪だ。天罰が下ったような感覚に陥る。俺が何をしたというのだ。


それと、何回拭いても綺麗にならない粘着性の高い大便の時もそうだ。何ターンもかけてお尻を拭きたくない。変な汗がでる。なぜ大便後のお尻ふきで汗が出るのだ。どんな世界だ。ってなもんである。


だから、結局汚れ具合がなるべく見えないように着替える術を全員習得するようになった。脱いだ瞬間に直ぐに折りたたむ要領だ。


パンツの汚れと自分自身の肛門を守るということを天秤にかけると、やはり肛門を守ることが勝利するのだ。


肛門に痛みや不快感を抱えての訓練参加のストレスは、なんとも筆舌に尽くしがたい極限地獄である。


いや、日常生活にあったとしても一日の気分がどんよりと暗くなる。


ウォシュレットの発明は実に素晴らしく、人類にとって確実に幸福という輝きをもたらしたと私は考えるのだ。パンツも肛門も守る人類の知恵といえよう。


なお、当時の教育隊では予算が抑えられていたということからトイレットペーパーの質も粗悪なものが利用されていたらしい。


と、就業前に班長が教えてくれた。


艦艇部隊に配属されるとトイレットペーパーの質が劇的によくなって感動したのを覚えている。


艦のトイレで初大便後…トイレットペーパーを使用した瞬間、

「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!…」    

と心の声が叫ぶ。


というわけで、白パンツがもたらす厄災を紹介させてもらったが、やはりパンツは黒に限る!


と思っている人は私だけではないはず。


続く…。

今回は品のないお話で恐縮ですが、非常にストレスのかかる出来事を事実として忠実に書き記しました。


現在ウォシュレットがないと大便したくない!と思っている人は私だけではないはず。

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