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ぷちざまぁ回です
ベイゼルの婚約者ミミリの場合
ちょっと調子に乗ってしまいました。
私、こんな子じゃなかったんです。
本当です。
ちょっと第二王子の婚約者に選ばれて、自分がその権力を手にしたと勘違いしてしまっただけなんです。
下位貴族は自分の言うことを聞くものだと勘違いして横柄な態度を取っていました。
中には泣き出す子もいましたが、私は笑ってそれを見ていました。
私の態度の酷さに王妃教育の教師達は私に☓を幾つも付け、ベイゼルに告げ口しました。
それに・・・第一王子に言ったのは失敗でした。
「王子も私に頭を垂れるようになるのですね」
第一王子は楽しそうに笑って言った。
「ミミリ嬢に頭を下げることはないと思いますよ」
調子に乗ってしまっただけなのです。
今はもう反省しました。
ベイゼル様に反省したことを伝えましたが、一笑に付されました。
両親はそれは誇らしそうに私を可愛がってくれていたのに、今では見向きもしません。
国内では婚約者は見つけられないと言い、他国に出されることは決定のようです。
妹への教育が徹底されたみたいです。
私にはもう家庭教師すら付けられません。
今日も両親にごめんなさいと謝りましたが、一度視線を私に落とした以外の反応はしてくれませんでした。
アリアルの場合
殿下に腕を切り落とされそうになってから外に出ていない。
学校に行こうとしたら足が震えてお腹が痛くなる。
母に学校に行きなさいと今日も外に連れ出されたが足が震えてその場に座り込んだ。
我が家の敷地内だというのに殿下の幻覚が見える。
「やぁ、どこに行くんだい?」
「えっ?」
幻覚が喋ります。
「外に出られるようになったのかい?」
耳元で殿下の声が聞こえる。
「腕は付いているかい?」
「ひっ・・・」
私は這って家の中に戻りました。
私は外に出られなくなってしまいました。
宰相の場合
ミスティア嬢、アリアル嬢、ミミリ嬢のなんて愚かなことか。
今の教育はどうなっているのか。
そもそも選ぶ時どうなっているの?
幼い頃の婚約は止めるべきだと思いますね。
何もかもの教育をすべて終わらせて、選ぶ。
これが一番いいのではないでしょうか?
エイデン殿下がコソコソと大っぴらに動いていたけど後始末は私に持ってくるのは止めてもらいたい。
暇じゃないんですよ私は。
エイデン殿下は教育の足りない人材が多い事を嘆き、8歳から国全体で教育を受けられるように学校の新設を提案してきた。
殿下が中心になって動くのかと思っていたら、結婚の準備で忙しいから任せると言ったきり関わってこない。
なぜ国がわざわざ人を殺してはいけませんと教えなければいけないのか?
人として生まれたら非常時以外駄目なことはわかりきったことだろうと思った。
はぁぁーーー。
仕事が積まれていく・・・。
誰か宰相代わってくれんかな?
王の場合
今日も内緒でキャナルを呼び出した。
挨拶もそこそこに本題を話す。
「なんとか王妃になってもらえない?」
いつものように語りかけると、キャナルが膝から崩れ落ちた。
「ど、どうしたんだい?大丈夫?」
「陛下、言ってしまわれたのですね」
「ん?何を?」
「父から絶対命令が出てしまいまして・・・」
キャナルは崩れ落ちたまま話す。
「どんな?」
「次に陛下に王妃になってくれと言われた場合は絶対に受け入れろと・・・」
「えっ?そうなんだ?わーーやったね。ありがとう。わしこれでやっと安心して眠れるよっ!!」
「私は眠れなくなりそうです」
「キャナルなら何とでも出来るよ。大丈夫。エイデンもいるし」
「それが一番心配だと思っています」
「ん〜〜、まぁ、その辺はわしには関係ないしね」
人払いしていたが、ベルを振って呼び戻す。
「急いで宰相を呼んでくれる?あっ、それとエイデンも」
バタバタと動く従者をこんなに嬉しい気持ちで見たのは初めてかもしれない。
ありがとうございます。




