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悪人は滅!冥界ポイント交換で人生イージーモード  作者: 仲田野 寿


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―――バイトも終わり、少し離れたところで赤い人たちを待つ。


「ねえねえ、アーノちゃんさ、鎌ってどうやって使うの?」

『あの、魂、あの。出てきたら狩るの』

「ああ、じゃあ魂直接狩る武器じゃないんだ?」

『あの、見習い、あの。魂取れない、見習い上がる、できるの』

「あ、死神に昇格するとすぱっと狩れるのか。なるほど、じゃあわたしはどうやって使うんだろ? 魂取れるけど」

『あの、……あの。わからない』

「うーん、そうだねぇ。気になるよねー。次『かくれる』使ってやってみようね」


 貰ったローブも着てるし準備万端だ。早く来ないかなー。


 おっ、これは近づいてきてる、かくれとこ。


 そいやこれ、どのくらい持つんだろ。あー確かめてなかったな。感覚的には三分くらいな気がするんだけど、まあ三分と過程して、二分くらいしたら少し離れてどこかに隠れようっと。


 ―――来た。……【かくれる】

 おおーー!! なんか手とか足とか透明になってる!! スキルすごいなぁ。


 ……よし、行こう。

 迷わずに一番後ろを歩いている人の後ろから、いつものやり方で取る。

 よっし。いけた。


「ん? おい?」

 っと、その隣を歩いていた人が、何かを感じたのかその人を見たからそのまま鎌で切ってみた。

 ……お、これ狩れたっぽい? たぶん取れた。


 ……あと三人。

 だけどいったん離れる。


 ふぅぅ。アーノちゃんがキラキラした目でわたしを見つめてくるからちょっと誇らしい。ふふふ。


「なんか鎌で狩れたね」

『トセ、あの、セバスチャンみたい、あの。かっこいい』

「ええー! いいすぎー! えへへ、うれしいな! あ、これ半分こしとこ」


 二人できゃっきゃしながらアプリに吸い込ませて一息つく。


―――あと三人。よっし……【かくれる】


「何だお前ら? どこいくんだ? おい?」 


 二人がふらふらと動いていくのを止めようとしているから、三人連続でザクッと出来た。

 傷は見えない。ただ一瞬痛みはあるみたいで「えっ!?」とか言いながらこっちをみるけれど、そのときにはもう狩ってるからね。


 鎌使えるとかなり楽だな。一瞬でできる。

 んっとでもなんか、……疲れたな。これ武器使うと気力使うとかあるのかな?




―――おはようございます。七時です。ニュースのお時間です。

 昨日二十三時ごろ、○○市で男性五名が死亡しているのが発見されました。この五名は同じ大学のサークルに所属していることが警察への取材で判明しました。警察は事件に巻き込まれた可能性と、事故の両方で捜査をしています。

 

 このところ○○市近辺では、不審な死が多発しており、警察は捜査を続けています。


 お、同じ大学のサークルなんだって。


「アーノちゃん、あの人たちなんで赤いかってわかるの?」

『あの、なんとなく、たくさん女の人、あの。いっぱい、恨み』

『あの、食べ物、あの。みんなでいっぱい?』

『あの、アニメ、スマホ、あの。お金いっぱい』

「んむむ……?」

『あの、今も、あの。恨み、増えてる』


 アーノちゃん、うまく説明できないみたいで悲しそう。ううーん、読み取れないな。


『あの、アニメみたい、あの。あの子、みたい、自分、汚い』

「うん? 死神のね?」


 ……んん? 『自分、汚い?』……ただのサークルじゃない? そりゃそうだ、みんな赤い人とかありえないし。んーと。

 ……女の人、いっぱい恨み、食べ物、スマホ、お金、いっぱい。

 まさか、食べ物になんか入れてやられた……とか? ヤリサー? っていうやつ? そしてそれだけじゃなく、スマホで録画して売ってる? 脅してる? ……今も、増えてる……? うわ。ネットに上げた?

 

 もしかしてそれなら、やっぱり赤い人だ。ギルティ!!


『あの、冥界の王様、あの。ポイント高い』

「あ、アーノちゃん、たぶんわかったよ。ありがとう。ん? ああ、冥界の王様的にはポイント高いんだね。まだ恨み増えてるからかな? ネット罪深すぎるな……」


 気が重くなっちゃったな……。残ってる映像とかは警察がなんとかできるといいだろうけど、どうなんだろうなぁ?



 ―――気を取り直してポイントでも見るか。

 

「アーノちゃんはポイントで何取るのー?」


 アーノちゃんニコニコしながらアプリ見てる。スキルとか取るのかな? それとも死神用だと違うのかも?


『あの! 武器の、あの!』

「あ、武器育成するの? おおー!! いいねえ」

『あの! 葬儀屋の、あの! かっこいい』

「ああ、あれかっこいいよねー!! うんうん、わかるぅ! あれだと範囲攻撃できそうだし、強そうだもんね」

『あの! ポイント、いっぱい、あの! 武器もういっこ! セバスチャンの!』

「おおぅ!? 武器って一つじゃなくても良いんだー!? セバスチャンのってことは、飛び道具にできるナイフとかかなぁ? 遠隔かー、それもかなりいいねええ!!」


 うんうん、アーノちゃんも考えててかーわいいなぁ!


「わたしはねー、ソーイングセットを交換するよー」

『あの? あの、……ソーイングセット?』

「アーノちゃんにもらったローブをデコろうかなと思ってるよー! アーノちゃんのもリボンつけたりキラキラつけたりしてあげるね。もっとかわいくなろっ? あ、なんかね、新しい項目で雑貨っていうのが増えてたんだよー! わたしもまだちゃんと見てないけど、なんかいいのあるかもだし、アーノちゃんも見てみたら?」

『あの! レース、あの! リボン、うれしい!』


 アーノちゃんわくわくしながらアプリ見てる。わかるー。そうだよねー! かわいいのってうれしくなるよねぇ!

 今度一緒に買いに行こうね。


 さてと、わたしはソーイングセット100ポイントの他になに取ろうかなー。ヤリサー犯罪者たちのポイントがかなり入ったからスキルも取れそうだし、武器育成も出来そう。


 五人で1、200ポイントも入った。え、売人が400ポイントから考えると、一人分ボーナスポイントなのかな。冥界の王様のボーナスか。これでもアーノちゃんと半分こしてるんだよね。ええ、すごい。

 いや、今でも増えてる恨みってやっぱり大きいのかな……。怖。

 

 さて、武器の強化しようーっと、交換と同じポイントだね。300で強化してっと、……お、【名称:サイズ】になった。ほんの少し大きくなったみたいね。


 あとはーっと、これにしよ、【闇の衣】これ、効果はその人が暗闇になるんじゃなく、わたしが暗くなるみたいね。まあ、そのまんま闇に紛れる感じなのかな?

 うん、これで……防犯カメラとかに映らないように出来るといいけど。


 これで500ポイントか。あと700はどうしようっかなー。いったん残しておくのもありかな。


 



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