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悪人は滅!冥界ポイント交換で人生イージーモード  作者: 仲田野 寿


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―――テンション上がっちゃってアーノちゃんのこと言ってしまった。死神って言って大丈夫なのかな?? いやだめだよなぁ? どっしよ……。


『カズヒト、アーノはワラワの眷属みたいなものじゃ』


 小春ちゃんんんん! 庇ってくれたのーーー?? 神いいいい!!


「小春様の? 眷属?」

『そうじゃ、ワラワの巫女が千歳じゃろ。その千歳を守る役目を担っておる。ワラワは千歳になにかあった場合は身を挺して守ることしかできぬであろ? それじゃとワラワも困るでな?』


「あれ? え、そなの?」


 え、庇ってくれたじゃなくて本当にそうなの? いつのまに!?


『千歳、生と死は表裏一体であるのじゃ。幸運の裏は不運であろ。不運の極地に死という概念もあるのじゃ、アーノはワラワの眷属にもなれるのじゃよ。アーノは千歳と繋がっておるじゃろ? その千歳とワラワは繋がっておる。道は出来ておるのじゃ』


 え、そうだったんだ!? 

 あ、だからアーノは大丈夫とか、もうすぐ来るとか、小春ちゃんわかってたんだ。知らなかったなぁ。

 あれ、だからもしかして冥界に呼ばれて死神試験受けたとかもあるのかな? あ、もしかしてあるのかも!! えええー!


『アーノも力をつけたでな。実体にもなれるようになったのじゃ、千歳とお揃いの着物をみつくろってやってもよかろうぞ』

「え、いいの!?」


 アーノちゃんと一緒に着れそう!!? すごいすごい!


『ここのみなはワラワのこともわかっておるし、アーノも大丈夫じゃろ。アーノよ、実体化しないと千歳と一緒になれぬぞ』


『こ、こんにちは。アーノです。トセと一緒にいたいです』

「はわわわ」


 アーノちゃんが実体化したー!!


 周囲のみんなは一瞬硬直したりびくっとしてたけど、おびえてる人はいない。まあ色味が日本人と違うから、さすがにびっくりするよねえ。


 でもそんなに驚いてないし、興味津々の人のほうが多いのが、……なんていうかこの人たちも本家の人っていうか、たぶん分家の人たちなのかな? なんにせよ親戚だろうなー。心臓が強い人が多いんだよね、この家。千歳ちゃんもそうだったけどね!?


 って、仕立て直しの人がサイズ測りだした!? ププププロすぎる!


『しかしカズヒトよ。ここで仕事してるみなはワラワの存在があるから大丈夫じゃと思うがの。アーノにも仇なすことあれば何が起こるかわからぬからの? 重々心してかかるのじゃぞ』

「わかっております、小春様。ここのみなも心せよ」

「はい、ご当主様。……大体、小春様が人形姿でケーキを召し上がったり、着物を選んだりしてくださったりで、本家で働いている者たちは慣れております故、大丈夫でござりますよ」


 そりゃそうだよなー。

 目の前にいて動いてるんだもんなぁ。


 まあ、わたしはそこらへんはいいか。おじさまがなんか考えるだろうし。

 ねーねー、アーノちゃんはどの柄がいいのー? アーノちゃんは白髪だから何がいいかねー! 


 と、なんか不穏な会話が聞こえてきた。


「……ご当主様、千歳様、アーノ様、小春様、共に素晴らしい美貌の持ち主です。鬼原家として写真を撮って残してはいかがでしょう? そして鬼原には守り神がいることを残しておいてもよろしいかと。分家のみなも、これまで以上に本家に協力するでしょう。

 ……それに千歳様を当家の巫女として大々的にお披露目なさってはいかがかと。……現在の、周囲のうるさい輩も手を出しづらくなると愚考いたします」


「……ふむ。良い考えではあるか。……まずは、そこの分家の、そなたと専属契約を交わす。千歳、小春様、アーノ様の衣装をデザイン、そうだな、小春様はお着物をお好みなので、やはり今準備したような洋装と和装を融合させたデザインがよろしいのではないか。軌道に乗った場合はブランド化させる」


「かしこまりました、ありがとうございます!」


「そして千歳、そなたにはそのモデルとしてデビューしてもらう。アーノ様、小春様は外には出さないが、昔から当家には座敷童子がいるという話はみな知っておるから、小春様には人形として行ってもらおう。ああ、芸能界に入れとは言わぬ。ただモデルをして、そして当家主催のパーティーにも出席してもらいたい。巫女として披露させてもらう……すまぬな。この頃、少々きな臭いことが起こっていてな? なぜか警察から事情を聴かれておったのだ」


「警察……?」


 え、まさか。

 マフィアとかのせいだけじゃないってわかっちゃったの?


「意味がわからぬのだ。……この街の死亡者が増えているのは知っているか? うむ、そうか。……その現場の近くに似たような制服を着てる女子高校生がいたらしくてな。その高校の女子生徒を調べているらしいのだが、増えている死亡者の死因は病死だと言う。意味が分からないだろう? 女子高生なんてどこにでもいるだろうに……? しかも警察組織が調べているわけではなく、個人的に調べているらしいんだ」


 ああー。この街のことかー、うん、間違ってないわー! その警察の人すごいな。


 てか、巫女としてお披露目かー。んー、わたし的には構わないけど、そんなので牽制になるのかなぁ? 鬼原家の巫女だぞ! 手を出すなよ! ってことなのかな?

 まあ、パーティで赤い人いないかなーって前考えた気もするし、いいっちゃいいけどね。


『トセ、わたし一人で狩れるようになったから、トセ守るよ』

「アーノちゃん?」


 アーノちゃんが守るって言ってるけど、死神に昇格したから狩れるのか。へええー、じゃあわたしはお役御免なのかな? まあ今までみたいに積極的には狩らなくてもよくなったと言うことかな。

 なんか警察の人も動いてるみたいだから、ちょっと自重しとこうか。あまりにも周囲にいるならやるけどねー!


 そうこうしてるうちに、写真を撮る手はずとか、諸々の契約書が手はずされてて、ほんと本家で働いている人たちって有能だよなぁーとか感心している千歳ちゃんなのであった。



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