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悪人は滅!冥界ポイント交換で人生イージーモード  作者: 仲田野 寿


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―――んー。家には帰りたくないから公園のブランコでアプリを見てると、わたしのランクは最下位のFだったー。最高がSでAからFまであるみたい。


 ちゃんと読み込むか。こう見えてわたし、説明書ちゃんと見るタイプなんだよねー!

 アーノちゃんは読まなそうね。

 Sの死神さんだけは見れるらしい。そして伝説の死神らしい。おもしろーい。



「ねえ、君かわいいね。こんなところに一人でいると危ないよ? お兄さんたちと一緒においでよ」


 二人組の男性がへらへらしながらやってきた。あー、薬やってそう……。こんな郊外の公園にも来るのか。失敗したな……、というか、一人? あ、アーノちゃん見えないのか。なるほど。


「アーノちゃん? どう?」

「は? アーノ?」

『あの、悪い人、あの。みんな、いっぱいだめ、食べる。いい人、たくさん恨み』


 んー?? ああ、薬の売人かなんかかな。んでそれ使っちゃった人が何人か死んじゃってるとかかな?

 んー、ひとりじゃないからできないかなぁ? ……話しかけてこない方はほんとラリってるから行けるかも。んっと、掴んで? 捻って? 捻って? ねじる。


「お」

「んぉ? ああ~? どうした?? んぁ~? なんだ? どうした?」


 おっとひとりがふわふわしてる。


 掴んで、捻って捻ってねじ切る。こんな感じかな?


「お」


 両方いけた。


 アーノちゃんが喜びの舞を踊ってる。

 お互いのスマホを取れた魂に近づけると半分くらいずつ吸い込まれてった。おおー!! 初ポイントが入った!! 


 よっし、このポイントでスキル買えたりするのかなぁ?

 ああ、ここじゃあおちおち説明書も読めないや。また誰か来ちゃいそうだし、どっか近くで悪人倒れてたら警察来ちゃって補導されるかもー。仕方ない、帰ろっか。


 

―――今日はあの人の男が来てないといいけどなー。

 めんどくさくなる。


 お、家は珍しく誰もいない。いつもはあの人がお酒飲んで酔っ払ってぐだぐだしてたりするのに。


 じゃあなんか食べ物持って部屋に戻って説明書読むか。ゆっくりできそうでよかった。

 部屋に鍵をかけてポテチを食べながらスマホをいじる。


 アーノちゃんはきょろきょろしながらわたしの服のすそを握っている。かわいい。

 アーノちゃんをパソコンの前に座らせて、髪をすいてあげる。

 きれいな髪だなー。ツインテールも似合いそうだし、三つ編みも編み込みもゆるふわも、なんでも似合いそう。


 アーノちゃんは最初びくっとしてたけど、そのうち気持ちよさそうな顔になってきたからいやじゃなさそう。うんうん、いい子ねー! かわいいねー!

 あああ、テンション上がってきた!!


 そんなアーノちゃんは今動画配信サービスで死神のアニメを目をキラキラさせて見ている。かわいいなー。


『セバスチャン、かっこいい』

「わかる。でもそいつ死神じゃないよ」

『……あの、あの。どっちもかっこいい』

「忖度した」


 あー! アーノちゃんかわいいわー! なんか似合いそうな服かたっぱしから着せたい。このローブもかわいいけれど、やっぱりゴスロリ? あ、でももしかしてローブに死神の力とかあるならだめだなー。 

 じゃあ、ローブを軸にレースもっといっぱいつけたらどうだろ。うんうん、ふわふわでかわいいかも!!


 の前にまず説明書みるか。そうだった。

 アーノちゃんから手を放してスマホを見始めると、今度はアーノちゃんがわたしの髪をとかしてくれた。


―――えっと、チュートリアルはない。まじか。説明ないとかありえる!? 優しくないアプリすぎる。

 あるのはポイント交換とランクの項目だけって……、サ終待ったなしすぎるだろ。誰だこれ作ったの。


 もしかして:冥界の王様


 ありえるわー王様だから現場わからない系なのかも。


 ……まあ仕方ない。

 じゃあ交換のところチェック。


 お金、あとスキルの項目がある。それと装備項目がある。

 まず、お金。んっと今あるポイントが400ポイント。で、100ポイントから交換出来て、レートが、100ポイント=¥100,000。


 えっ!?

 まじ……!!?


 四十万もあれば一か月暮らせるんじゃないの?? 二か月……? わかんないけど。大金だ!


 テンションあげあげすぎるぞこれ!


 じゃあ次はスキル。

 んっと、見えるのは100~400のところか。

 催眠眼100、かくれる100、影縫い100、暗闇100。

 100の項目はこのくらいか。

 あとは……ん? 装備項目に育成武器なんてあるな。300か。えええー、高いな。でも育成武器とかかっこいいな。アーノちゃんが持ってる草刈り鎌みたいなやつだよねー! あたしも欲しいかも。うーん。


「アーノちゃん、さっきの鎌見せてくれる?」


 アーノちゃんは頷くとさっと出して渡してくれた。

「おおー、これ育成武器? どうやったら育つの?」

『あの、ポイント、あの。使う』

「ああー、これにもポイント使うのかー。うーん、お揃いというロマンを取るか、スキルを取るか、お金を取るか……悩ましい」

『あの、あの。お揃いえへへ』

「きゃわー!」


 アーノちゃんをぎゅっと抱きしめちゃった。


 お揃いにしちゃおうっと! 300ポイントっと……最初は草刈り鎌なんだなー。これどこに持つんだろ?? お? 手のひらに消えた!! うわあかっこいい!!!


 手のひらを天高くあげて感動を表現してみたらアーノちゃんも同じ格好してた。なにこのかわいい子。

 アーノちゃんを撫でながら、もっかいスキル確認する。うん、あとはスキルにしよ。かくれる取っとこ。


 悪人多いときは隠れてこっそり滅しよっと。

 どちらかというと悪人は群れるからなぁー、気を付けてやらないと。



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