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―――動物園ではみんなで楽しんだよ!
トラはいたけど寝てたね。ていうかライオンも寝てたし寝てる子いっぱいいた! 夜行性なのかもー? 見てると時間がゆっくりになって、こっちも眠くなるね。
レッサーパンダも見れたよ!! 威嚇をするところは見れなかったけどね。みんな仲良しだったからね、仕方ないね。
あとはゾウさんへの餌やりとか、サイの背中を触れるとか―――けっこう硬い皮で驚いたよ―――、あとはポニーっていう小さな馬? まあポニーだね。に乗れる乗馬体験もできたし、楽しかったなー!
楽勝でしょ? と思ったけど思ってたより高くてちょっと怖かったー! あとやっぱりデニムパンツ履いてきてよかったなー。
あとは赤い人がいなかったのがほんとよかった!! やっぱり子供もたくさん来るところだし、こういう場所は平和であってほしいもんね。
―――さてさて、動物園も満喫したから拘置所に行こうか。
疲れたからさっさと終わらせて帰りたいもんね。
よし、何事もなく普通に移動した。
まーーこれが普通よね! そう毎回毎回赤い人ばっかりいたらそれこそいやだよー。
さっき? さっきはボーナス時間だったからね。あれはあれでよしなのだよ。
お、こっちの拘置所は昨日よりも少し小さな規模なのかな? もしかすると人も少ないのかもしれない。
ここもアーノちゃんのサーチを使って補助してもらって、あとは追跡弾六発を撃ち込んで……っと、アーノちゃんのサーチしてもらうのが、なんか、もじもじしちゃう、どうしよ……恥ずかしいかも……。
むーーー。覚悟を決めて……あんまりえっちぃ声でませんようにっと……。
「よっし、じゃあアーノちゃん、サーチお願いして補助してもらいたいかな……? ゆ、ゆっくりでいいからね!」
『トセ! 大丈夫、わかってる』
アーノちゃんがたぶん死神形態になってからわたしを後ろから抱きしめてきた。腰を抱き、銃を持つ手に手を重ねてくる。
「……あっあっ、んっ、……あぅ……ぁ」
『トセ、スキル、を』
「……ゃん……んん……【隠密】【闇の帷】……ぁっ……」
やだもうーー、体がゾワゾワしてもじもじして身体が熱いし昨日よりもっとびくっびくっとなってるぅ……、声も抑えられない……っ……。
追跡弾を六発撃ちまくってから、アーノちゃんに抱っこされるみたいにされて移動した。
千歳ちゃんの身体どうなってるのー!? なんかもうふっにゃふにゃなんだけど。どうなってるのさー。
なんでこんなに気持ちいいんだろ、相性いいてすごいなー。
アーノちゃんはにっこにこしてるし、小春ちゃんは、『全く……仕方ない子じゃのう』、などと言いながらわたしを撫でてくれているしで、カオスすぎる。
なんとか息を整えて、アプリを確認する。
うんうん! 3000ポイント増えてる!! うまくいったしけっこう多い! いいねいいねー!!
―――連日遠出するとさすがに疲れたなー。もう帰ろっと。スキルとか強化とかお金に変えるのとかは明日考えよっと。
電車に乗って家に帰る。もう本家が家っていう感覚になったなー。まあ安心していられるっていうのは大きいよね。うんうん。
アーノちゃんが教えてくれる赤い人をさっくり狩りつつ、……【皆殺しの誓い】これね、使ってみたんだけど、うーん、これ千歳ちゃんには荷が重い気がする。たぶん本当の死神が使うスキルなのかなー? わたしは人間だからなんか使えない、というか、使えるけれど、まだやめたほうがいいような気がするから、やめとく。
なので、普通の弾をゼロ距離でぶっ放したね。絶対に逃げられないでござる状態で滅するでござるよニンニン!!
ちな200ポイントだった。
今日はたくさん稼いだねー! さてさてー、お風呂入って寝よー!! もうゆっくりしたーい!! 千歳ちゃんいっぱい働いたよー!! 疲れたよー!!
アーノちゃん、小春ちゃんおやすみー!
アーノちゃんがアプリを見ながらにっこりしてくれた。えへへ。
―――おはようございます。七時です。ニュースのお時間です。
きょう未明、〇〇拘置所に収監中の〇〇死刑囚、〇〇死刑囚、〇〇死刑囚、〇〇死刑囚、〇〇死刑囚、〇〇死刑囚が死亡しました。病死と見られます。
拘置所内に感染症がないかなど、詳しい検査をしています。
次のニュースです。〇〇系マフィアと見られる団体と、〇〇系マフィアと見られる団体同士の抗争が起きたようです。関東の北と南の外国人同士の縄張り争いと見られています。
―――ぼんやりと起きた朝、聞こえてきたのはいつものニュースだった。
まあ、死刑囚はなんか病気になったってことになればいいけどさ、中華食べたところと、動物園のところだろーこのニュース!
ほわあー! なんか抗争になってる!?
いや、まあいいか。抗争になったほうがわたし疑われたりしないだろうし? 赤い人減るだろうしなぁ。うんうん、雨降って地固まる?? なんか意味違うかな? 今ちょっと難しい言葉使うのマイブームなんだよね!!
ん? ていうか、アーノちゃんいないな。
ん?? アーノちゃんがいない。あれ??
「アーノちゃん?」
『ん、千歳? どうした』
「アーノちゃんがいないの」
『ふむ? んむ? どこかに用事かの?』
「そなのかな? でも、んと、なんか感じられなくていないの」
『ふむ。千歳、大丈夫じゃぞ。どこぞに用事でもあるのじゃろ。そのうち帰ってくる』
「そかな……? んでも……」
『千歳、今日は学校じゃろ? アーノはそのうち帰って来るのでな、まず普通に過ごすのじゃ』
「……ううーん? わかった、……でも」
―――はいはい、まずは学校か。
その日からアーノちゃんがいない日が続いた。
なにもやる気が起きない……。
アーノちゃんどこに行ったの?
ふえーん。
『千歳、大丈夫じゃ。アーノは必ず帰ってくるからの。元気で待つのじゃ』
「アーノちゃん、こんなにいないの初めて」
『なにか死神界の方で用事があるのかもしれぬし、だからか存在がわからぬのじゃよ』




