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私、普通のOLなのですが?  作者: 道産子婆婆
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目覚めましたが




ガッッッ



物凄い音と、鋭く痛んだのち、鈍くドックドックと波打つ激痛に私は声も出せない。

頭がクラクラする。

意識もなんだかハッキリとしない。


えっ・・・・と・・?



何が起きたのか解らないまま、私は意識を無くしてしまいました。



「・・・!!」


「・・・!・・・・」


「・・・だから・・・・」


誰かが話しをしています。

1人は大変 怒っています。デュオハルマさんでしょうか?

怒られた方が慌てています。何をそんなに怒らせてしまったのでしょう?


「丁重にと重々 言ったのにもかかわらず、こんなに傷物にして どう責任を取るのかと言っているのです」


「ちょっと頭を打っただけで、問題無いっつってんだろ!!しつこいぞ!!」


逆ギレですね。お仕事をちゃんと出来なかったのでしょうか?しつこく責められたのでしょう。


「きちんと仕事をこなせなかった方に報酬がキッチリ貰えると思わないでもらいます」


「チッ ケチケチしてんじゃねーよ!金持ちのくせによ!!」


ボヤ〜とした意識の中、私は少しだけ目を開けました。

ボヤけた視界の中に人影が数名居ます。

私が寝ている間にお客様が来たのでしょうか?それにしては珍しく揉めていますね。


頭が痛くてクラクラしていて、いまいち状況が解りません。

風邪をひいてしまったのでしょうか?身体も動きません。節々が軋みます。


「では。こちらが報酬です。」


「チッ しっかり減らしてやがる」


「貰えるだけマシだと思いなさい」


「ケッ。こっちは命がけで運んで来たってのによ」


危険なお仕事でしょうか?クラクラ、フワフワする頭を少し上げてよく見ようとしました。


ブンッ 「ぅあっっ」


風を切る音がしたと思ったら、逆ギレした方がいきなり大声を出しました。そして四つん這いになってしまいました。 何かにつまずいたのでしょうか?


「やりやがったなっ!おい!お前達!!やっちまえ!!!」


急に時代劇のセリフっぽい事を逆ギレの方が言います。実際にこんな言い方する人っていたんですね。


バタバタ ガキーン ドッ ガッ


と色々とチャンバラのような音がします。

私は今度は時代劇な世界に入り込んでしまったのでしょうか?

気持ち、焦りながら なんとか上半身を起こそうとした処、グイッと急に身体を引き寄せられました。

ズキッと鈍い痛みが走ります。丁重に扱って欲しいです。


「そこまでだ!!!! この女がどうなってもいいのか?!!!あ?!」


耳の近くで大声は勘弁して頂きたいのですが・・・・私はクラクラしたので目を閉じました。


「がっは・・」


顔に温かい物がかかりました。

唾でしょうか?やめて下さい。汚いです。

確かめるために振り返り、見て後悔しました。


まったく知らない男性が、口から刃物を出しています。額にも刃物が刺さっています。

物凄く大量の血を流して白目を剥いています。 時折、ヒュッと咽喉元から音が聞こえます。

私の真後ろで、男性が、大量の血を流しています。

この温かい物は、この人の血でしょうか?・・・本物なのでしょうか?何故、こんな事に?


「ああ。商品が汚れてしまった」


凄く冷たい声で男性が言っています。

その男性をゆっくりと見上げます。整った顔は表情がなく、灰色のような髪に髪よりも少し濃いめの瞳が、私を冷たく見下ろしています。格好は、デュオハルマさんから教わった 貴族のような格好です。


「貴女は今日から ルーン・ガル・フェイ・ロイター様の所有物になるのです」


淡々と話し出した男性を見つめるしか出来ず、自分に何が起きたのか、一生懸命 思い出そうとしますが、頭がクラクラとズキズキと、身体もギシギシと痛く、まったく思考が働きません。





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