不細工ですか?
「どうだい?」
「おおっ!これは珍しい毛色の女性ですね」
今、私達は品定めされています。
普段はデュオハルマさんのお手伝いをしていて、前から居た人も含めて働いていますが、奴隷を目的とした方が来た時には、皆んなで それぞれの檻で待機をします。
鍵はかかっていません。自由に出入り出来ます。
各檻が自分の部屋みたいな感じですね。鎖もオブジェクトになっています。
どうも黒い髪の色は少ないようで、よくよく私を見に来る方が多いのですが、見るだけで帰って行く方が全員です。
そう。全員、見るだけで帰って行くのです。
「私は思うのです。私はこの国では不細工なのでしょうか?!」
「どうしたの?」
「いきなり何を言うのかしらね?」
皆さんとお昼を食べながら、私は疑問を口にしました。
凄く不思議そうに子供達が見てきて、大人な方たちは 呆れた様子で見てきます。
「デュオハルマさんのお家に来てから、早くも1ヶ月が経とうとしています。その間、私は何度も何度も 顔合わせをしていますが、珍しいと 綺麗だと言われるのは、この髪ばかりです!
容姿は自分では並だとは思いますが、顔をじっと見られ、その後はデュオハルマさんが来て終わります。
もう10人は そんな人ばかりですよ!!!!」
「あ〜・・・・・・・・不細工じゃないわよ?むしろ可愛い方じゃないかしら」
「では何故!良いお話が入ってこないのでしょう?!年齢ですか?!!!!」
「確かに、見た目じゃ歳だとは思わないよな〜」
「そうそう。あたいも思った!いきなり旦那が新しい奴隷を連れて来て、今までの環境も変わって、初めて見たときは、21~24くらいだと思ったら、まさかの30だものね」
「だよな。30とは思わないよな〜」
「酷いです!!!!年齢なんて どうしようもないじゃないですかっ」
「まぁ。売られなくて良かったじゃん。他じゃどんな扱いされっかわからんからな」
「そうだよっ!僕、ヤダよ!」
「ああ。お前が売れない理由は、高額だからだよ」
「え?」
皆んなで言い合っていると食卓にデュオハルマさんが来ました。
人数が多いので、手が空いた人から食べて、食べ終えた人が呼ぶ体制になっています。
「お前は姿が全て珍しい。そして、計算もでき、読み書きもできる。生活面でも全てこなせる。そんな人材が安いわけないだろ?お前はかなり ブッチギリの値段をつけてるんだよ」
「まさか私が高額だなんて。デュオハルマさんは そんなに私と離れるのが寂しいのですか?」
「・・・・お前。俺の話しをちゃんと聞いてたのか?」
「もちろんです! あ。サラダのドレッシングは何にしますか?」
「木の実ベースのをくれ。 スペックが高いから高額だっつってんだよ」
凄く呆れた顔をしながら、渡したドレッシングをサラダにかけています。
木の実はピーナツのようで、香ばしくてマイルドな味わいです。
「確かに、こんなボケーとしてるのに 完璧に色々とこなすわよね。特に料理が」
「自炊には自信があります!」
イースさんの胃袋を掴んだくらいですから!




