大きな橋です!
クアナの町から太陽が3回目を数えた日に、私は初めて橋を見ました。
ハマラクト大陸へは、橋を渡って行くみたいです。
馬車がすれ違えるように、かなりの大きさがある橋です。
「うわぁ〜!大きい橋ですね〜」
「僕、橋 見るの初めて」
ボー君が頬を染めながら興奮しています。
可愛い。
「このテトラ橋は数百年も前に作られたまま、ずっと損なわれずあるんだよ。どんな技術なのかね?なんでも、落とし子が作ったってんから、計り知れない力だよ」
「テシラさんは物知りさんですね!いつも教えて下さり、ありがとうございます!」
「あんたが知らなすぎるんだよ。・・・・ったく この3日間、一緒に居たけど、ここまで世間知らずは初めてだよ」
「僕より、知らないもんね!大人なのに、子供みたい!」
「すみません〜 ずっと島に居たもので、こんなに色んな方と接するのも初めてなのです」
「それ自体も ありえない事なんだけどね」
右手を方頬に手を添えて、左手で自分の 腰に手を当てながら、呆れたと ため息をするテシラさん。
そんな動作も色っぽいです。まだ21歳だと言うのに、私よりもしっかり者です。
そして女っぽいです。
「お前ら、これから売られる奴隷だと解っているのか?本当に」
呆れ声で話しかけて来たのは
「デュオハルマさん。解っていますよ!頑張って玉の輿に乗ります!」
デュオハルマさん。奴隷商人です。
奴隷商人は怖い人と思っていたのですが、デュオハルマさんは とても面倒見が良い方みたいでして、少し乱暴で怖い顔をしていますが、色々と教えてくれます。
はじめは、凄く睨まれましたが、聞くは一瞬の恥聞かぬは一生の恥 と申します。その精神でしつこく しつこーくお話しかけたら、色々と教えてくださるようになりました。
初めはテシラさんもボー君も、他の奴隷の方々も 真っ青な顔になっていましたが、今は皆 和気あいあい?としています。仲良き事は良き事なり〜。
「まったく解ってねぇ」
はぁぁ〜と深いため息を 深い眉間のシワとともに頂きました。
「解っていますよ!しっかりと身なりを綺麗にして、自分の良い処をアピールして、高くかつ、とても金持ちの方に貰って頂くのですよね!!玉の輿です!男性の方々は逆玉ですね!」
両手を力強く握りしめて 生き生きと答えました!玉の輿!!1度は夢見るシンデレラストーリー!!!
「いや。違うから」
「嫁に行くわけじゃないから」
「奴隷だから」
「俺たち、最下層以下の扱いだから」
皆さん仲良く 私に呆れ顔を向けて、言ってきます。
「でも金持ちに買われるのですよね?大きなお屋敷に行けるのですよ?お掃除やご飯仕度なんて普段している事ですよね?ちゃんとお給金も出るんですよ?
しかも住み込みで。家賃無しですよ。衣類まで頂けるとか」
良い職場ですよね!
奴隷だからと、人以下な扱いかと思っていました。攫われたわけですしね。
しかし!なんと そんな事は無いみたいです!安心しました。
「どんだけポジティブなんだ?しかも どう聞いたら そんな良い職場な話に聞こえるんだ?」
はぁぁ〜と さっきよりも深い深いため息をデュオハルマさんはしました。
そんなに ため息ばかりしていると、幸せが逃げちゃいますよ?
「本当。あたしは あんたが心配だよ」
テシラさんまでため息をします。
「テシラさん。私の事をそんなに思ってくださっているのですねっ」
感動です!
「・・・・・なんか。あんたなら 何処に行っても大丈夫な気になってきたわ」
「はい!何処に行っても頑張ります!」
「ぼ、僕も頑張る!!!」
「はい!ボー君も一緒に頑張りましょう!」
ボー君とガシッと手を握り合います。同士です!
「オラ!もうそろそろ静かにしろよっ橋を渡り終えたら関所があるからなっ」
「「は〜い」」
ボー君と私が、片手を上げて返事をします。
いよいよハマラクト大陸です。
お城が楽しみですね!




