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僕の美少女モンスター  作者: 秋保嵐馬
Ⅳ.僕が戦う美少女モンスター娘四天王
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7.ハピとマナの反撃

「フランケン、いい目をしているねえ……。あたしの顔が見納めだから、よく見ておきな!」

 ミアが、鋭い尾を、蘭の顔面に向かって放った。

 尾が、蘭の瞳に突き刺さるかと思ったが……。

 尾は蘭の顔の寸前で止まっていた。

 そして、その尾には一枚の羽根が、手裏剣のように刺さっていた。

 羽根?

 まさか!

「ハピ!」

 上半身は人間、ただし両腕は翼、そして下半身が鳥の、金髪碧眼の少女が立っていた。

 半人半鳥のモンスター、ハーピーの姿に変身した空守ハピだった。

 ハピはボールを投げ終えたような態勢だった。

 あの羽根手裏剣は、ハピの翼から放ったものだったのだろう。

「ち、次から次へと……」

 ミアは忌々しそうに舌打ちした。

 ハピが反対側の翼を振った。

 複数の羽根手裏剣がミアに向かって放たれた。

 ミアは蛇の下半身で地を打ち、後方に跳び退いた。

 羽根手裏剣が今までミアのいた地点に突き刺さった。

「絆、大丈夫?」

「僕は大丈夫だよ。でも、冴たちが……」

「みたいだね」

 ハピは、ミアとライムをにらみつけた。

「次から次へとやってくるわね。とりあえず、この子には寝ていてもらおうかしら」

 ライムは、自身の体を使って作り出された球体に包まれている蘭をきっとにらんだ。

 蘭の顔に一瞬激痛を思わせる表情が浮かんだが、直ぐにそれは失われ、蘭もまた気を失ってしまった。

 ライムは人間体の女子高生の姿になり、ハピに対峙した。

「その羽根手裏剣、私には通じないわよ?」

「だろうね」

「じゃあ、どう戦うのかしら?」

 ライムは再び不定形になり、ハピに襲いかかった。

 ハピがまたもや翼を振った。

 羽根手裏剣か?

 違った。

 ハピは今度は風を起こしたのだ。

 嵐を司るハピは、風を自在に操ることができる。

 ハピの放った強風は、ライムを寄せ付けず、逆に散り散りに吹き飛ばした。

 散り散りにされたライムは再び集まり、元の女子高生の姿に戻った。

「なるほど。私を寄せ付けないというのね。でもそれじゃ私に勝つことはできないわ」

「どうかな」

 ハピは羽根手裏剣を一枚放った。

 ただし、ミアやライムに向かって放ったのではない。

 空き地に一本、地面から生えている水道の蛇口があったのだが、そのパイプを切断したのだ。

 切断されたパイプから、噴水のように水が噴き出した。

「何をしようというの?」

 そのライムの問いには、別の声が答えた。

「こうするのよ!」

 マナの声だった。

 半人半馬のモンスター、ケンタウロスの姿になってここへ駆け付けたケイの馬の背に、半人半魚のモンスター、マーメイドの姿になったマナが座っていた。

 普段はショートカットのケイの髪がケンタウロスの姿の時はたてがみのようにロングになっている。

 ウェーブのかかった青いロングヘアーに緑の瞳の人魚マナは、ケイの背中から降り、魚の下半身をJの字にさせて立つと、指揮者のように両手を振った。

 すると、噴水のように噴き出していた先ほどの水流が、方向を変え、竜のようにライムに襲いかかった。

 ハーピーのハピが風を操るなら、マーメイドのマナは水を操る。

 ライムの体が、体内に強制的に水を注入されて一気に膨れ上がった。

「く……」

 ライムはスライム体になっていったん散り散りになると、別の場所に集まりながら人間体になって着地した。

 マナが間髪入れず、それを水流で襲う。

 ライムが後ろに跳んでマナと距離を取った。

「……。私の体を薄めようというわけね」

「なんなら、泥水とブレンドしてあげてもいいんだけど?」

 両手を構えながらマナがスライムをにらみつけた。

「ち……。こう続々とお友達が集まって来たんじゃ、さすがに旗色が悪いわね。勝負は預けることにするわ」

 ライムは散り散りになると、姿を消した。

 僕は反対側を見た。

 ミアも姿を消していた。

 ケイ、マナ、ハピは人間の姿に戻った。

「絆君、怪我は?」

「僕は大丈夫。でも、冴たちが……」

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