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僕の美少女モンスター  作者: 秋保嵐馬
Ⅳ.僕が戦う美少女モンスター娘四天王
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1.「橋」を狙う通り魔

「おい聞いたか? 夕べは七組の倉橋が襲われたらしいぞ」

「これで十人目じゃないか?」

「おっかねーなー」

「なんでうちの中学の……」

「それも名字に『橋』の付く男ばかり狙われるんだ」

 僕の通う中学は、最近謎の通り魔のうわさでもちきりだ。

 この二週間で、うちの中学の男子生徒十人が、謎の通り魔に襲われた。

 最初は、犯人は無差別に被害者を狙っていると思われたのだが、三人目の被害者が狙われたあたりから、被害者には共通点があることが分かってきたのだ。

 一人目の被害者の名字が、前橋。

 二人目の被害者の名字が、古橋。

 三人目の被害者の名字が、板橋。

 さらに、高橋、三橋、石橋、土橋、松橋、小橋……。

 そして、今回、十人目の被害者の名字が、倉橋。

 そう、被害者は全員うちの中学の、それも名字に「橋」の付く男子生徒なのだ。

 うちの中学は少子化の今時珍しいマンモス校だ。

 名字に「橋」の付く男子生徒なんていっぱいいる。

 この僕、掛橋絆かけはしきずなを含めて……。

 学校の先生からは、こないだ名字に「橋」の付く男子生徒たちに普段から気を付けるようにとの注意があったけれど、具体的に何をどう注意すればいいのか……。

「本当に物騒よね、絆君」

 昼休み、僕の机の周りには三人の女の子たちが集まっていた。

 僕を「絆君」と呼んだのは陸守ケイ(りくもりけい)。

 サラブレッドを思わせるような艶のあるこげ茶色のショートカットの髪に、同じくこげ茶色の瞳。

 同じクラスの女の子で、席は僕の隣だ。

「でも安心して。絆ちゃんは、私たちが守るから」

 僕を「絆ちゃん」と呼んだのは海守マナ(うみもりまな)。

 ウェーブのかかった青いロングヘアーに緑の瞳。

 隣のクラスの女の子だ。

「なんたって、ボクらは絆のボディガードなんだからね」

 僕を「絆」と呼んだのは、空守ハピ(そらもりはぴ)。

 さらさらの金髪ストレートヘアーに青い瞳。

 マナと同じく、隣のクラスの女の子だ。

 ケイはともかく、マナとハピは日本人離れした容姿だが、ちゃんと日本語を話すし、日本名ももっている。

 わけあって、彼女たち三人は僕のボディガードをしてくれている。

 まあ、それがどういうわけなのかは、おいおい話すとしよう。

「僕今日、倉橋の見舞いに行こうかな……」

「絆君、その倉橋君って子と友達なの?」

 ケイが僕の顔を覗き込む。

「そんな、ものすごく親しいってわけでもないけど……、小学校の時は同じクラスだったんだ。一緒に遊んだこともあったしさ」

「ふーん、絆ちゃん、優しいね」

「絆が行くなら、とーぜんボクらも行くよ」

 マナの言葉にハピも同調する。

「そ、そうだよね……、ありがと」

 僕は小声で言った。

 いつものことだが、美少女三人に囲まれている僕に対し、なーんとなく、クラスの男子たちからのねたみの視線が突き刺さってくるのを感じるので、なるべく目立たないようにしたいのだ。

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