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僕の美少女モンスター  作者: 秋保嵐馬
Ⅲ.僕を狙ってくるのは美少女モンスター娘
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【伍】ビュッフェ食べ放題デート<急>

 開店時刻になり、僕ら四人はテーブルに案内された。

「じゃ、ここでは何でもいくらでも食べていいんだ。食べ放題だよ」

「「「食べ放題!?」」」

 ケイ、マナ、ハピが目をきらきらさせて僕を見た。

「そ。でも、食べ放題だからって、好きな物ばっかり取らず、ちゃんと栄養のバランスを考えて……」

――と、説明しようとしたが、既にケイ、マナ、ハピの姿はなかった。

 ケイは、お皿に、千切りにしたサラダのにんじんを山盛り盛ってきた。

 飲み物はもちろんキャロットジュース。

 人馬のモンスター、ケンタウロスのケイは、にんじんが大好きだ。

 目がうるうるしている。

「き、絆く~~ん。私、超しあわせ~~。も、もう食べていい?」

 ケ、ケイ、ちょっとよだれをふいたほうが……。

 ハピは、お皿にコーンを山盛りと、コーンポタージュスープを持ってきた。

「ハピ、それは?」

「ボク、とうもろこしが大好きなんだ。もう食べていいかな~~」

 なるほど。

 人鳥のモンスターのハピは、とうもろこしが好きだったのか。

 あ、でも、ハ、ハピ、嬉しいのはわかるけれど、その、にへら~~っとした、力の抜けた笑顔はやめようね。

 せっかくの美貌が台無しだよ。

 そういえば、マナって何が好きなのかな?

「き、き、絆ちゃん! こ、こ、こ、これ何?」

 マナが、ものすごいものを見つけたという顔で、赤い物を皿に山盛り持ってきた。

「こ、これは……」

 なんと、マナが持ってきたのは梅干。

「塩の匂いに引かれて行ったら、これがあったの~~。初めて食べた~~。一口食べたら、もう美味しくて美味しくて……」

 そうか、海にいる人魚のモンスターであるマーメイドのマナは塩味の物が好きだったんだな。

 それにしても梅干山盛りとは……。

「じゃ、じゃあ、食べようか?」

「「「うん、いっただきまーーす」」」

 ケイ、マナ、ハピは、元気に声をそろえてあいさつした。

 ちょ、ちょっと元気すぎて恥ずかしいよ。

 また周囲の注目を浴びちゃった。

「あ、ところで」

「絆ちゃんは」

「食べないの?」

 もぐもぐさせながら、ケイ、マナ、ハピが僕を見た。

 あっと、いけない。

 肝心の自分自身の食べる物を持ってくるのを忘れていたよ。


 ビュッフェの制限時間は二時間。

 ケイもマナもハピも、ひたすら食べ続けた。

 それこそ文字通りモンスター級に。

 初めの内こそ、にんじん、とうもろこし、梅干と、自分たちの好きな物ばっかり食べていた三人だったが、僕のアドバイスを素直に聞いて、いろいろな食べ物を食べていた。

 和も中もイタリアンも、その他の食べ物も十分堪能できたから良かったよ。

 僕は一時間くらいでギブアップだったけれど、三人ともすごいなあ。

 食後は約束どおり、アクセサリーや洋服、雑貨などをケイ、マナ、ハピと見て回った。

 僕は身動きできないほど食べちゃっていたから、回るのがたいへんだったんだけれど。

 それにひきかえ、三人のモンスター娘たちは、あれだけ食べていたのに、動くのが全く平気な様子だった。

 やっぱりモンスター娘に合わせてといっしょに暮らしていくのって、いろいろたいへんなのかも……。

 あ、でも、よく考えたら、僕も半分モンスターだったっけ。

 こりゃあ、女の子モンスターに負けちゃいられない。

 もっともりもり食べて大きくたくましくなるぞ!

 そしていつかは、僕が彼女らに守られなくてもいいように――、いや、むしろ逆に、僕がケイ、マナ、ハピを守ってやれるくらいの、強くてたくましい大人になるんだ!!


<完>

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