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僕の美少女モンスター  作者: 秋保嵐馬
Ⅲ.僕を狙ってくるのは美少女モンスター娘
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【伍】ビュッフェ食べ放題デート<破>

 文庫本でも読みながら待つとするか。

 かばんから本を取り出そうとすると、電話が鳴った。

 ケイからだった。

「ケイ、どうしたの?」

「あ、絆君? 特に変わったことはない?」

 分かれてまだ五分も経ってないじゃないか。

「ありがとう、大丈夫だよ」

「ほんとに? そんならいいんだけど……」

 なんだか何も起きてないことをかえって残念がっているように感じられたのは僕の勘違い――だと思う。

「ケイはどこにいるの?」

「アクセサリー見てたの。ねえ、あとで絆君もいっしょに来て」

「そうか。うん、いいよ」

 そういえば、モンスター体のときの彼女たちはその身に何も着けていない。

 何かアクセサリーでも着けてると可愛くていいんじゃないだろうか。

 電話を切って、僕は文庫本を取り出し、読み始めた。

 五分も経たない内にまた携帯電話が鳴った。

 マナからだった。

「マナ、どうしたの?」

「あ、絆ちゃん? 特に変わったことはない?」

 ケイと同じこと聞いてくるな。

「ありがとう、大丈夫だよ」

「ほんとに? そんならいいんだけど……」

 なんだかマナもケイ同様、何も起きてないことをかえって残念がっているように感じられたのだが、きっと僕の勘違いだ。

「マナはどこにいるの?」

「お洋服見てたの。ねえ、あとで絆ちゃんもいっしょに来て」

「そうか。うん、いいよ」

 モンスターの彼女たちは服を着る習慣がない。

 でも、人間の世界に来て、いろいろな洋服を着替えるという楽しみを知った。

 また、モンスター体で戦うときだって、素肌を守る鎧か何かを身に着けたほうがいいんじゃないかなとも思う。

 でも、鎧とかってどこで買えるんだろう?

 少なくともこのショッピングモールで買えないことは確かだが。

 マナとの電話を追え、文庫本に目を戻すが、また五分ほどで電話が鳴った。

 ハピからだった。

「ハピ、どうしたの?」

「あ、絆? 特に変わったことはない?」

 ハピも同じこと聞いてくるな。

「ありがとう、大丈夫だよ」

「ほんとに? そんならいいんだけど……」


三人とも、何も起きてないことをかえって残念がっているように感じられるのは、きっと僕の勘違いだと信じたい。

「ハピはどこにいるの?」

「雑貨を見てたんだ。絆も後でいっしょに見てよ」

「そうか。うん、いいよ」

 家事は僕とモンスター娘の三人とで当番で分担している。

 彼女たち三人が来てから、家の中の小物に何だか可愛いのが増えてきた。

 やっぱり女の子がいると、家の中って華やかになるのかな。

 ハピとの電話を追え、十分くらいすると……。

 ケイもマナもハピも戻ってきた。

「あれ、三人とも、もうお店回らなくていいの?」

「だって絆君のことが心配で……。アクセサリーのお店は食べ終わってから絆君と行くからいい」

「あたしも絆ちゃんと後でお洋服のお店に行くーー」

「絆ーー。ボクといっしょに可愛い雑貨選んでよーー」

 わ、分かった。

 分かったから三人とも、あんまりくっつくな。

 美少女三人にくっつかれていると……、周囲が何とも言えない眼差しを僕に向けてくるから。

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