その43
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
生まれて初めてのキス。
僕らはその甘い余韻に浸った。
「ごめん…メグちゃん…。」
「ううん…。」
「だって…だって、なんかさ…。」
「全然大丈夫…。」
メグちゃんはそう言うと、膝に置いていた僕の手の上に、自分の手をそっと乗せてきた。
「あ…あのさ…あの時のことも、やっぱり…ごめんね…。」
「あの時?」
「うん、僕が…。」
そう、たまたま上手く犯人逮捕に協力できたけれど、あんな危ないことはやっちゃダメだし、今更だけど、とても怖かったと。
だけど、あの時は無我夢中だったから。
もしかしたら、走って来た犯人、こっちに向かって来てたかもしれないし、今回みたいに肩を軽く刺されたんじゃなく、胸とか首とか刺されて死んじゃってたかもしれないし、更にメグちゃんも襲われていたかもしれないと考えると、やっぱり、警察の人達や親や、他にも沢山の人からくどく言われた通り、危なすぎることはしちゃいけないって。
後になってから、そのことを色々考えてしまう。
だから、メグちゃんにはどうしても、きちんと謝りたいと思った。
「そう…かも…しれないね…でも…今…こうして一緒にいられるんだもん…あたし、それだけでも十分嬉しいな…それに、あの時のニッキ…今まで見たことなかったから、すんごくびっくりしたのもあるけど…カッコいいって思ったから…。」
「そう?…んふふ…ありがとう…なんか照れちゃうな…。」
「え〜!照れてるニッキも、あたし、好きだよ…。」
「…え、えへへへへ…あ、そうだ…それでね、俺、あれから真剣に色々考えたんだ…でね、で…将来のことも考えたらさ…今まで、将来、どうしたいって、何にも考えられなくて…ただ、漠然と高校に行って、大学行って、社会人にって感じで…ぼんやりとしか想像できなかったんだけどね…でも、あの出来事があって…何となく…何となくだけど…警察官もいいなあとか…ちょっとね…ちょっとだけだけど、考える様になったんだあ…だから、今からちゃんと体を鍛えて、勉強もいっぱいしなくちゃって、思ってるんだ…だって、メグちゃんはちゃんと看護師さんになりたいって思ってるんだよねえ…それって、すごいなあって思って…だったら、僕も…ちゃんと将来を考えなくちゃって…上手く言えないんだけど…ごめんね…まあ、なんか…そんな感じで、警察官を目指そうかなあって…今、強く思ってるんだあ…どうかなあ?メグちゃん、どう思う?」
メグちゃんはじっと僕の話を聞いてくれた。
そして、「うん!ニッキの夢、すごく素敵だと思う!あたし、応援しちゃう!それで、ニッキ、これから一緒にいっぱい勉強して、頑張らなくちゃね!」と笑顔で言ってくれた。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とってもとっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




