その37
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
メグちゃんは、やっぱりあの時から僕の言葉を待っていたそうだ。
夏休み前、僕が教室でぶっ倒れて保健室に付き添ってくれたあの時の帰り。
「会える時、会いたい。」と言った、あの時から。
僕がどういうつもりでそう言ったのか、メグちゃんなりに色々考えてしまったらしい。
2つ上のお姉ちゃん、秋田さん、テルなど、信頼できる人に聞いてみたけど、答えは全員「好きだからに決まってるじゃん!」だったって。
だから、そうなのかな?と思って、みんなで集まっての勉強会や、僕と2人でソフトクリームを食べに行った時、後、みんなで海に行った時など、どのタイミングで告白してもらえるんだろうって待ってたと。
けれども、会っても会っても、メールでやり取りしても電話で話しても、楽しいんだけど、どこかなんとなく気持ちがモヤモヤしちゃって。
そうなると、僕が言ったあの「会いたい」は、なんだったんだろう?って思うようになってしまったらしい。
それでも、メグちゃん自身も、僕と一緒にいられるのが嬉しくて楽しかったから、それはそれでいいかと、納得はしていないけれど、自分に言い聞かせていたって。
僕がなかなか「好き」って言ってくれないのは、もしかしたら「ダブルヤマシタ」のことがあるからかもしれないとも言っていた。
ヤマシタ達の様になったらどうしよう?
必ずしも、あんな風になるとは限らないけれど、もし付き合ったとして、その後、早い段階で別れてしまうとなったら、その先、どうやって教室で顔を合わせたらいいんだろう?
メグちゃんも、同じ不安も感じていたみたい。
「…そっかあ…ごめんなさい…なんか、僕、会いたいって、思わせぶりな態度とったばっかりに…メグちゃんのこと、やっぱり、傷つけちゃってたんだね…本当、ごめんね…。」
「ううん…違うの…だって、自分もニッキのことが好きだったら、自分から好きって言ったっていいのに…だけど、なんか、できなかった…まゆりんとヤマシタ君のことが、やっぱり…衝撃的だったから…だから…なんか…言えなかった…バカだね、あたし。」
「ううん、全然!そんなことない!メグちゃんは、全然バカじゃない!メグちゃんは、メグちゃんは、ただ面白くて可愛いだけ!だから、自分のこと、バカなんて言っちゃダメだよ!ねっ!」
僕がそう言うと、メグちゃんは首を傾げた。
「えっ?えっ?どうしたの?俺、今、なんか変なこと言った?」
「あ…ん〜…可愛いって言ってもらえたのは、すんごく嬉しいんだけどね…だけど…その前に、ニッキ…ただ面白くてって言ったでしょ?…あたし、そんなに面白くないと思うけど…。」
「えっ!あっ!えっ?えっ?ん〜…メグちゃん?…あ、ごめん、怒らないで聞いてね…メグちゃん…可愛いのはもちろんそうなんだけど、そうなんだけどさ…メグちゃんって、面白いよ…面白い女子だよ…。」
「え〜〜〜っ!そうなの〜?だったら、じゃあ、言わせてもらうけど〜…ニッキだって、ニッキだって、おっちょこちょいですっとこどっこいじゃない!」
「え〜!ま、まあ…おっちょこちょいは…合ってるけどさあ…すっとこどっこいって…すっとこどっこいって…え〜〜〜!すっとこ…。」
あははははははは!
うふふふふふふふ!
僕達はお互いの顔を見つめながら、大笑いしてしまった。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き読んでいただけたら、とってもとっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




