その36
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
「君が好きなんだ!」
溜まりに溜まっていた気持ちを、やっと吐き出せた。
それだけで、だいぶ気持ちがスッキリと軽くなった。
不思議だ。
言ってみただけなのに、言う前と全然違う。
僕の世界が全て、ガラッと180度変わった気がする。
まだ、目を開けて見ていないので、正直、わからないんだけど。
目を閉じて告白した後、僕は恥ずかしくて下を向いてしまった。
どうしても顔を上げられない。
隣に座っているメグちゃんの顔なんて、特にまともになんか見れない。
目を開けるのが怖い。
今、彼女がどんな顔をしているのか、わからない。
困った顔かな?
それとも、怒った顔?
もしくは泣いてる?
笑っていてくれたら、嬉しいんだけどな。
すると、再び、膝を掴んでいる手の甲に、ひんやりしたメグちゃんの指が動いた。
ま・つ・て・た
待ってた?え?どういうこと?
パッと目を開け、ちゃんと自分の手の甲に書かれた文字を見つめた。
ま・つ・て・た
「メッ、メグちゃん!」
ようやくメグちゃんの顔を見た。
俯き加減の彼女は、ハッと驚いた様子で、僕を見た。
きちんと目が合った。
そして、ちゃんと彼女と向き合った。
メグちゃんの目にうっすら涙が浮かんでいる。
あっ!
泣かせちゃったんだ。
「ご、ごめんね…あの…急に…急にさ…好きだなんて…言っちゃって…。」
彼女は首を横に振った。
「あ…あのさ…迷惑…だった…かなあ?」
また、首を左右に振った。
「じゃ…じゃあ…好きって…言って…大丈夫だった?」
今度は、コクンと頭を縦に一回振った。
「ダメじゃなかった…んだね…。」
コクンと彼女。
「あはあ…じゃあ…良かったあ…は〜…良かったあ…あはは…あはははは…。」
わざとらしく、大袈裟に笑って、僕は頭の後ろをかいたりして。
「…ってたの…」
「えっ?あ、ごめん、ちゃんと聞き取れなかったみたい…ごめんね、もう一回、教えてもらえる?」
コクンと頷いたメグちゃんは、「轟け!不屈の魂!大将軍」のハンカチで目元を拭いながら、「待ってたの…」と言った。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございます。感謝します。お話はまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




