その27
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
お風呂上がり、パッとパジャマのTシャツを着ると、日焼けした肌のせいで塩梅が悪い。
半ズボンは全然平気で履けるけど、上のTシャツがガサガサして、痛いとまではいかない程度にヒリヒリしている。
だいぶ焼いたもんなあ。
母にそう言うと、洗面台の棚にある化粧水を使えとのこと。
「全身ボディケア」と書かれているそれを、ぴしゃぴしゃと体にぶつけ、馴染ませると、ひんやりと気持ちが良かった。
鼻に抜けるスーッとした匂いがまた、何となくひんやり感が増す感じ。
ミントとか、ハッカの様な、歯磨き臭だからかなあ?
ひんやり感じるのは、僅かな時間で、すぐさま皮膚が熱くて熱くて。
日焼けって、「火傷」だものねって思った。
部屋に戻って、ハッとなった。
ベッドの枕元にスマホ。
しかも、充電器に刺さったまんま。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜、そうだったああああああ〜〜〜〜。
今朝のことを回想してみる。
そうそう、居間のソファーで二度寝しちゃったから、焦っちゃって焦っちゃって、バッグに全部入ってると思い込んでたんだった。
急いで見ると、ちゃんとベルウッドからのメールあり。
あ、はははははは…すまん!ベルウッドよ!
他にも一緒に海に行った奴らから、僕がスマホ忘れたってわかってての、わざとメール。
も〜〜う!ヤダなあ、みんなあ。
そして、一番新しいのは、坂口メグちゃんから。
あの後、一文字は夜間救急で病院に行って、点滴したって。
えーーーーーーっ!
あいつ、そんなに酷かったんだ…マジか…
じゃあ、ごめん、一文字。
そんなに大したことないくせしやがって、坂口メグちゃんと馴れ馴れしく仲良くしちゃって!くそっ!とか、内心、ずっとそうだったわ。
マジで、ごめん、一文字よ。
どうぞ、お大事にね。
ベッドに寝っ転がって、浜辺で拾った貝殻をじっくりと見つめた。
割れないよう、欠けないよう、小さなタオルに包んで持ち帰ったそれ。
やっぱり、今度会った時、あげようって思った。
ただ、このままの方がいいかな?
それとも、なんか気の利いたリボンでもつけて渡した方が、いいだろうか?
ぼんやりと、そんなことを考えながら、僕は前に「轟け!不屈の魂!大将軍」の黒王丸の消しゴムをあげた時のことを思い出した。
あ、あの時は確か…
リボンも何もつけず、紙袋や何かに入れる訳でもなく、カプセルのまんま、ほいって感じだったっけ。
今更だけど、僕は、あれもちゃんと「プレゼント」っぽくすれば良かっただろうかと思った。
今更なんだけど…
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




