その21
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
砂浜で体を焼いていた男連中は、強烈な日差しから放たれた暑さに耐えきれず、何度も「あっち〜〜〜!」って叫んでは、海にドボンを繰り返した。
そうして体についた砂を落としてから、体を裏返しにして焼くという。
まったりとタープの中でおしゃべりをしていた女子達も、やっぱり暑いらしく、みんなで冷たい何かを求めて海の家へ行こうとなった。
「さっき、タオルありがとうね!でも、あんなに冷たいの、どうしたの?」
何気なく横を歩く坂口さんに尋ねた。
「ああ、鈴木くんがね、クーラーボックスに氷いっぱい持って来てくれてて、それをちょっとだけもらったの。」
えっ!クーラーボックスに氷!
ベルウッド…そんなものまで、わざわざ持って来てたなんて…
本当にいいやつだよ。
みんなのことを、あいつなりに色々考えて持って来たんだろうなあ。
来た時は、なんでこんなに荷物って思ったけど。
あ!…だからか、だから、あいつ、バレー部のキャプテンだったんだ。
僕は今になってやっと、顧問のピョンバシがなんでベルウッドをキャプテンにしたのかがわかった。
そっかあ…ピョンバシ、ベルウッドのそういうとことか、全部わかってて…なるほど〜!
こういうのが適材適所って言うんだって、その時やっとちゃんとわかった。
海から見えていたおしゃれな洋風の海の家に行ってみたけれど、僕達が買える様なものはまるで置いてなかった。
全部おしゃれだけど、高くて高くて。
だもんで、今度は僕達のテントを起点とした反対側にある海の家へ。
近づくと、徐々に聞き覚えのある曲が流れてきている。
今、空前の大ヒット中の、にゃらんぷ〜!の「A・K A・D A!」
〜アメリカ〜ン!アメリカ〜ン!
アメリカ!カナダ!ダルメシア〜ン!
アメリカ〜ン!アメリカ〜ン!
アメリカ!カナダ!ダルメシア〜ン!
ダルダル ダルメッシ ダルメッシュ!
ダルダル ダルメッシ ダルメッシュ!
ホワイト&ブラック〜
ホワイト&ブラック〜
ダルダル ダルメッシ ダルメッシュ!
ダルダル ダルメッシ ダルメッシュ!
アメリカ〜ン!アメリカ〜ン!
アメリカ!カナダ!ダルメシア〜ン!
何?この曲?ってほど、中身ゼロ。
タイトルの「A・K A・D A」は、アメリカ、カナダ、ダルメシアンの頭文字。
一見すると「アメリカ」から始まるしりとりだけど、すぐに「ん」のつくダルメシアンだもん。
なんなの〜?って感じ。
「ダルメッシ」とか、「ダルメッシュ」って何?意味わかんないよ〜!
けれども、キャッチーなメロディと覚えやすい歌詞で、一度聴いたら耳からなかなか離れない。
そんな訳で大ヒットしているらしい。
もう、好きとか嫌いとかそういうの抜きに、勝手に脳内で歌が再生されちゃって、気づくとみんな口ずさんでたりして。
ある意味、恐ろしい曲だって思う。
そんな曲などを流している海の家は、行ったことないから詳しくはわからないけれど、どこか「ハワイ風」
壁にヤシの木の絵が描かれていたり、「レイ」だっけ?花だけで作った首飾りやアロハシャツ、ダイヤモンドヘッドの景色の写真などなど、「ハワイ」を意識しているのが僕でもすんごくわかる。
第一、お店の名前が「ハワイ」だものね。
だけど、かかってるのは、「A・K A・D A」の他、ノボリ坂37チームの大ヒット曲「ボーイズ!ドンと恋!」や、同じノボリ坂37チームの曲だけど、僕が好きな「そうでも騎士」だの、日本で流行ってる曲だから。
どうせならハワイアンミュージックでも流せばいいのに。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。




