その19
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
海って楽しい!
浜辺には色とりどりのパラソルに、レジャーシート、それにテントなんかもちらほら。
海には入らず砂浜で寝っ転がって日焼けしに来た人、小さな子供が波打ち際の浅瀬で、動物の絵がついた小さなスコップと小さいバケツを持って何か一生懸命遊んでいたり、ビーチバレーではしゃいだり、様々な人でいっぱい。
その全員がほぼニコニコしていて、こちらまで嬉しくなっちゃうから不思議。
海の中では、僕らの様に、浮き輪でぷかぷか漂っているのが気持ちいいって感じの人もいっぱい。
そんなのも全部ひっくるめて、なんか楽しすぎ〜!
そろそろお腹が減った頃、みんなで陸に上がろうとなった時、何故かヒロキだけ、今いる足がつくところから、みんなとは反対方向の沖へ向かおうとしている。
僕とテルはハッとなって、すぐさまヒロキの後を追い、両脇を抱えて急いで陸に上がり、そのままトイレにまっしぐら。
「ヒロキ〜、お前さ〜、やめてよ〜!」
「そうだよ!お前、あっこでおしっこする気だっただろ!」
「あ、バレた?てへ」
「てへじゃねえよ!」
テルとハモった。
僕達のテントの斜め後ろ側に、大きなコンテナが5台ほど。
その2つが男子トイレで、残りの3つが女子トイレ。
海水浴場と言えば、どこも大概トイレが汚い印象だったけれど、ここのは全然違った。
車輪がついたコンテナ型のトイレは、階段を数段上がって出入り口がある。
中は普通のショッピングモールや、スーパーなんかと同じ様な雰囲気の、綺麗なトイレだ。
もちろん、全部水洗だし、洋式だし。
なんでも、「災害時にも活用できるタイプ」なんだそうで、一昔前の様な「汚いトイレ」は今の時代NGだものね。
だから、安心して心置きなく用が足せる。
女子の方は3つとも少し並んでいたけれど、男子トイレは並ばずすんなり入れた。
当然、ヒロキも間に合った訳で。
僕達3人だけじゃなく、一緒に来ているメンバー全員、女子も含めてトイレに。
あ〜、やっぱそうだよねえ。
戻ると早速お昼ご飯。
テントの出入り口の上にかかってるタープのところに、シートを敷いて。
みんなそれぞで持ってきたお弁当を出した。
僕は「梅干しのおにぎり3個」
男連中は大体そんな感じだけれど、ヒロキは違った。
大きい弁当箱にご飯をびっしり敷き詰めた上に、ヒロキんとこの焼き鳥が5本乗っかっている。
タレが3本、塩が2本。
鶏肉の間に長ネギが挟まっていて、とても美味しそう。
女子は色とりどりの美味しそうなお弁当。
「多めに作って来たから、よかったら食べて!」
僕らはお言葉に甘えて、早速いただく。
坂口メグちゃんの「唐揚げ」が、すげえ美味しくて。
「うめえ!」
「えへへ、ありがと!これ、ママが作ったの!」
坂口メグちゃんのママさん、美味しい唐揚げ、ホント、ありがとうございま〜す!
目のやり場に困る水着の女子のヤマシタさんの玉子焼きも、フワッフワで美味しかった。
八紘さんの「あんバタークロワッサン」は、何度食べても美味しすぎ!
さすがお店で一番人気だと思った。
他にも石川さんのプチトマトも、秋田さんのポテトサラダも、辻さんのちくわの磯辺揚げも美味しく頂戴しちゃった。
お腹がいっぱいになると、みんな砂浜で休憩。
男達はこの機会に体を焼こうと、熱いけど砂の上に寝転がった。
女子はタープの中で、ゆっくりまったりおしゃべりしている。
そんなのがなんだかとっても幸せで。
僕はいつの間にかうとうとと眠りの世界に誘われた。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。




