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その16

お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。

テントでは、寝坊したベルウッドも海パンに履き替えることに。

ほんの僅かな間でも、「全裸」になってしまう為、僕とベルウッドは向かい合わせになることは避け、何も言わずとも2人で背中合わせで海パンに履き替えた。

「なんかごめんなあ。」

(さっき一瞬でもバッカじゃねえのなんて思ってさ。)

「え?ああ、全然、そんなの気にしないで。」

(スマホのことかな?ニッキ、案外おっちょこちょいだよなあ。)

「いや、ホントごめん!そんで、すんげえありがとう!俺、お前がいなかったら…。」

(こんな風に安心して着替えなんてできてなかったから、本当に助かったよ。)

「えっ?何?ニッキ、今、なんて?」

(確かさ、確か、聞き間違いじゃないと思うけど、俺、お前がいなかったらって言ったよねえ。え?それって、どういう意味?何?何?何?もしかして、もしかすると、ニッキ、俺のこと好き…とか?いやいやいやいや、ちょっと待って、ちょっと待ってよ!俺、そっちじゃないから!違うし!女子専門だから!)

「え、あ、だからさ、俺ね、お前がいなかったらさ、全然ダメだったと思ってさ。」

(だって、昨日の夜から、急にテルんとこに髪切ってもらいに行ったり、腰にタオル巻いて着替えの練習したり色々したけど、結局、夜中のうんこ祭りで眠れなくなっちゃって。寝たら寝たで、助けて〜って夢ばっか見ちゃって、そんで馬鹿みたいに早起きしたけど、二度寝しちゃって、寝坊して…この有様だもん。情けないよ、ホント。)

「え?え?何?そ、そんな、ニッキ!全然ダメなんてことないって!大丈夫!大丈夫だから!みんないるんだし…お、俺も?いるしさあ…。」

(何?この告白みたいな感じ!え〜!ちょっとお!なんか変じゃない?ヤダ…なんで俺もいるしさあなんて言っちゃったんだろ…それにつけても、やっぱ、ニッキって俺のこと好…き?なのか?困る!困るう!俺、困っちゃう〜!)

「ありがとう!ベルウッド!ホント、マジで!サンキュー!お前ってさ、優しいよなあ…そういうとこ、好きだぜ!」

(友達としてな。お前のそういう気配りとか、気遣いとか、ホント頭が下がるよ!この先もずっと友達でいてくれよな!)

「え!あ、ああ…ああ…。」

(え〜!ちょっと!ちょっと〜!今、ニッキ、俺のこと、好きだぜ!って…好きだぜ!って言ったよねえ!え〜〜〜!ちょっと、それって恋愛対象としてってこと?…だったら、ヤダ〜!困る〜〜!)

「あ、ごめん、ニッキ…ニッキの気持ちは嬉しいんだけど…俺、お前のこと、そういう目で見たこと、一度もないから…だから、ごめん!ニッキの気持ちには応えられないよ。」

(はあああああ、言えたああああ…ちゃんと、上手く断れたあああ〜!でも、これでニッキ、落ち込んだりしないよねえ。大丈夫だよねえ…急に俺のこと、避けたりしないよねえ。)

「はっ?」

(何言ってんの?こいつ。今、僕の気持ちは嬉しいんだけど、そういう目で見たことないから、僕の気持ちには応えられない?は?何言ってんの?どういうこと?)

「あ、あのさあ、ベルウッドさあ…。」

背中合わせの形でインナーパンツを履こうかという時、僕はパンツに片足を突っ込んだままの片足立ちのまま、けんけんで振り向いてベルウッドが何か誤解をしているようだから、それを解こうかと思った瞬間!

ドン!

あわわわわわわ。

ベルウッドと尻が衝突してしまった。

パンツ越しなら良かったけれど、2人とも「生」の尻だ。

一瞬の出来事だけど、ものすごく嫌で嫌でしょうがなかった。

汗でベトつく尻同士が当たってしまったんだもの。

よろけた僕は、「大丈夫か?」とベルウッドの方を見た。

すると、あっちはあっちで、やっぱりインナーパンツを片足だけ履いた状態で、両手を前についてなんとか転ばずに済んだらしい。

けれども、2人とも間抜け過ぎな状態。

片足しか履いてないから、残りの半分は丸出し。

男同士だし、友達同士だから、別にどうってことないはずなのに、ベルウッドのやつ、妙に高い声で「いや〜ん!見ないで〜!」って。

いやいやいやいや…僕だって、いや〜ん!見ないで〜!だよ!と思った。

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。

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