その14
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
気を取り直して、みんなで電車に乗り込んだ。
予定の時刻よりも大体30分遅れ。
ベルウッドを待ってる間は若干イラついていたけれど、電車に乗るとすぐにみんなの心は海水浴へ。
夏休みで案外空いている電車内で、僕はさっき買ったスポーツドリンクの1つを、秋田さんにあげた。
「え?なんで?」と秋田さん。
「だって、前にもらったからさあ…。」
「ああ、あの時の…。」
秋田さんはすぐにピンと来ていた模様。
事情を知らない坂口さんと、テルの顔が少しだけ曇った。
電車で揺られること約30分。
僕達は街の外れにある大きな海水浴場に辿り着いた。
駅を降りてから5分ほど歩いたところにあるそこは、結構有名な場所で、映画なんかのロケで使われたこともあるらしい。
「ふあ〜、やっと着いたね〜!」
あれほど「海に行くメリット」ってないんじゃない?なんて思っていた僕だけれど、実際に来てみて「メリットあるじゃん!」って思った。
具体的に何がどうだとかは、説明できないけれど、なんかわからない開放感がすごくて。
まだ、さほど熱くなっていない砂浜を歩いて、僕達は丁度いい辺りに場所を決めた。
ベルウッドはふうふう言いながら荷物を下ろすと、すぐさま「ちょっと助けて!」と言ってきた。
「何?どしたの?」
「ああ、ごめん、荷物、ちょっと手伝って!」
「いいけど。」
男連中でベルウッドの荷解きを手伝った。
すると、あいつ、でっけえテントなんて持って来てやんの。
「え〜!テント?なんで?」と聞くと、「だって、みんなの荷物とか、着替えとかでいるかなあと思って…。」とベルウッド。
ええ〜!そうなの〜!ベルウッド!
みんなのことを考えて、わざわざこんなにいっぱい荷物持って来て…。
一瞬でも「ばっかじゃねえの!」なんて思っちゃってごめんよ!
えっ?じゃあ、「着替え」はこの中で安心してできるってこと?
ええ〜〜〜〜っ!
持って来るなら持って来るって、もっと早くに教えてよ〜!
昨日、あんなにどうしようって悩んで、海水パンツを脱いだり、履いたりする練習しちゃったよ〜!
「これで大丈夫!」って、小学生の時に使ってたヨレヨレの「着替えタオル」なんか、持って来ちゃったよ〜!
本当は普通のアイボリーの無地の、綺麗でわりと新しいやつがよかったけど、泣く泣くヨレヨレ着替えタオルにしたのに〜!
…でも、ベルウッド…あんなだけど、ホント良いやつ。
普段はスケベなことしか考えてないけど、でも、本当に良いやつだよ!ベルウッド!
大好きだぜ!ベルウッド!
ベルウッドに幸あれ!
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続き読んでいただけたら、とってもとっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




