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ある街  作者: 木苺
オーガのガオー
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7/39

5 ある町にて

街の境界線を越えて ぶらぶらと歩き始めると、さっそく声がかかった。


俺に話しかけてきたのは 街の住民だった。

「なにかお探しですか?」


(こういう時は 的確簡潔に答えて 相手の不信感を解消するのがセオリーだ。)


「私は 長距離運送をしながら 国内を気ままに見学・観光しております。

 今回は、運送仲間から 当地のうわさを聞いて、すぐそこのステーションまで荷を運んできたあと、散歩しております。」

と 正直に答えた。


「ほう どんな噂を聞いたのかな?」

どこからともなく姿を現したレイスが 頭上から 声をかけてきた。


「レ レイス!」


「ほほう わしらの種族をご存じか?」


「はい 私は読書が趣味でして、乱読の過程で、この国に住む多くの種族について調べたことがあります。


 ですが 本当に レイス様とおめにかかることがあるとは・・」


「ということは 今回は わが種族に会いに来たのかね?」


「違います。 ただ その『ぶらり旅』が好きな運送仲間の中では、

 こちらの町は

  ①言葉にしがたい一種独特のムードがある街

  ②荷物の取り寄せ量が多いわりに 街を散歩しても人と出会うことの少ない不思議な町

 と噂になっておりまして、私も その 荷物を運んできたついでに 少し散歩させていただこうかと。 すみません」


すると 最初に 話しかけてきたオオカミ獣人が、

「なんだ 野次馬か 不愉快な!」と吐き捨てるように言った。


「すみません」再び頭を下げる俺


「まあ せっかく来たんだ。 茶でも飲んでいきたまえ」

 レイスに誘導されて、・・・



・・・気が付いたら、取り調べのようなものを受けて

   自分自身について 洗いざらいしゃべらされていた・・・

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