3 長距離輸送の為のオーガ専用道
オーガ専用道の要所要所には、オーガステーションがあって、
そこには 荷物の一時預かり場所と、食堂と談話室がある。
大きなステーションだと仮眠室とか入浴施設が付いていることもある。
そこで 俺たちは ひとまとめにして背負っていた荷物を預けて、
休憩をとることができる。
食事をすることもあれば、ちょっと一息つくだけの時もある。
だけど読書は無理だ。
だって、そこは 貴重な情報交換の場でもあるんだ。
道路情報を仕入れたり、目的地周辺に関する話を聞きこんだり、天気予報とか、あれやこれやとな。
仕事を円滑に進めたり、悪徳業者に騙されたりしないために知っておくべきことはいろいろあるからさ。
おまけに 運送の仕事というのは、必ず時間制限付き、xxまでに〇〇をこれこれの場所まで運べと言いう依頼なんだよな。
なので、運搬中に宿泊する必要があるほどの旅程ならば、その間の宿泊費は出るけれど、目的地に着いたら 運送契約はおしまい。
目的地での宿泊費は自腹となる。
なので、ついつい、A地点からB地点まで荷物を運んだら、B地点で一泊することなく その日のうちに 別の目的地まで運送の仕事をしたいと思うのが人情だろ。
まあ 実際にはそううまくもいかなくて、翌日の早朝出発とかも多いんだけどさ。
どっちにしろ 仕事中は体を休めるの再優先だから、本なんか読んでられない・・。
そして 定休日があるわけでもないし、すべて自己決定。
働くのも、仕事にありつけずに 汲々《きゅうきゅう》とするのも。
まあ 人によったら、会社の専属運搬者になって、決まった区間を行ったり来たりする仕事をする奴もいる。
だけど 俺は フリーで ガツガツと長距離輸送を請け負って、しっかりと貯金する道を選んだ。
フリーの長距離輸送で金を溜める奴の大半は、家を買う資金がたまったら定住して、居住地から通える範囲で配達業をしながら、毎晩我が家で寝る生活を始める。
中には ある程度金がたまったら、家を買って定住するのではなく、 気ままに 国中 あっちこっちと荷物を運んで回り、ついでに観光して回る、そういう生き方に切り替える奴もいた。
俺の場合はというと・・・




