ドラゴンから降りると・・
渋めのナイスガイと メイジのおじいさんと レイスが出迎えてくれた。
メイジとレイスは、転入審査のために 僕たちの家まで面接に来てくれた人だ。
「ようこそ 我が町へ。
私は町長のロビン。」
渋めのナイスガイが両手を広げて歓迎してくれた。
◇
僕たちを運んできてくれたドラゴンの隣に、
コンテナがあった。
「君たちの荷物は、そこにいる オオカミ男たちがすでに 君たちの住居に運びこんだ」
メイジが 指す方向には、たくましい男達が立っていた。
『やあ はじめまして』
『ドラゴン便は 人を載せるよりも、荷物を運ぶ便の方が速く飛ぶんだ』
彼らは おのおの念話を飛ばしながら近づいてきた。
「こちらでは オオカミ獣人のことを オオカミ男と呼ぶのですか?」
僕は 念話と音声の両方を使って 全員に伝わるように言った。
「面接のときに伝えたと思うが、
我が町には 月夜に吠えることが好きな住民いるが
別に人を襲ったりはしない。
そして 名称に関する偏見は受け付けない」
メイジがきっぱりと言った。
「「はい 確かに」」僕とミオ
『君たちは オオカミ獣人と呼ばれたいのかい?』
『だったら そういうことでいいよ』
『僕たちは 月に吠えるオオカミ男であることが気に入っているんだ』
男達は 腕を組んで胸をはって 朗らかに念話を送ってきた。
(この人達 完璧な人間の男にしか見えないんだが。
もしかして 完全な人間形態にもオオカミ形態にも変身できる「純血種のモン属オオカミ獣人」なんだろうか?)
「はい。 これからよろしくお願いします。
私は レイン、妻のミオ、息子のダニーです」
と言って 自己紹介しながら 息子の姿も見せた。
「おお! かわいいオオカミ息子じゃないか!」
「将来が楽しみだな」
「これからよろしくな!」
男達は 口々 息子にあいさつをしてくれた。
ダニーは ニコニコしながら「こんにちわ」と念話を飛ばした。
(この月齢にして すでに 念話とテレパシーを使い分けているぞ)と
僕は親ばか丸出しの内心で喜んだ。
(オオカミ姿の息子を見ても驚かず、気持ちよく迎えてくれる人達で良かった)
妻の つぶやきテレパシーが聞こえた。
(そうだね それが一番大事だよ。 種族の微妙な分類とか呼び方よりも)
僕も テレパシーで妻にささやき返した。
◇
そうした 夫婦の会話を さりげなく傍受したメイジとロビンは
(やれやれ)
(満月の夜が楽しみだな) とテレパシーでささやきあった。




