ひっこしはドラゴン便で♬
ひっこしは 僕の実家の人達が手伝ってくれた。
荷造りから ドラゴン便の手配までしてくれたんだ!
◇
旅客用のドラゴンの背中には、窓付きの箱が取り付けてある。
僕とミオとダニーは、その中に入った。
箱の中のソファに座ると、窓越しに外が見えるようになっていた。
◇
「離陸!」ドラゴンからの念話があった。
地面が どんどん遠ざかっていく。
すごい勢いで 眼下の光景が後ろへと流れている。
ダニーは 箱の中の隅々まで臭いをかいで回ったあとは
ミオの膝の上で丸くなって寝てしまった。
幼すぎて 窓の下の光景を見ることはできなかったようだ。
◇
荷造りは、母と妹がやってくれた。
荷出し作業は、父と従弟たち。
男衆で手際よくコンテナに引っ越し荷物を全部詰めてくれた。
貨物ドラゴンは コンテナを吊り下げて空を飛ぶ。
たぶん 僕たちの後を飛んできているはず。
空き家となった僕たちの元の家の清掃と管理&転売手続きは 全部両親がやってくれることになっている。
本当に 一族の者には 世話になった。
◇
そんなことを思い浮かべながら うとうとしていたら、突然、通信機が鳴った。
この通信機は メイジから渡されたものだ。念のためにと、
何事かと思ったら、なんと 貨物便の方が先に町についたらしい。
そして 荷物を先に 新居の中に入れるから置き場所を指示してほしいというんだ。
なんと この通信機を握っていると、家の間取りがぼくの頭の中に浮かび
その間取りイメージを僕がミオ(妻)に伝えて二人で家具の配置を決めてから、
通信機を握って 家具の配置をイメージ図にすると、それがそのまま相手側に伝わった。
テレパシーを増幅して 遠距離交信ができるようにした通信機ってすごすぎる!
◇
「これよりトンネルにはいる」ドラゴンアナウンス(念話)
ミオは膝の上で寝ていたダニーを抱き上げ、しっかりと抱え込んだ。
海面が近づいてくる。
遠目には 海に面した絶壁のように見えたところに亀裂があり、その中に入る。
狭い峡谷なような入口は トンネルにつながっていた!
そして ワープ。 ブラックアウト。
気が付くと、ドアが外から開けられ、
はしごが かけられていた。
はしごをおりると、ドラゴンの発着場だった。




