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ある街  作者: 木苺
オオカミ獣人の一家
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22/39

ひっこしはドラゴン便で♬

ひっこしは 僕の実家の人達が手伝ってくれた。


荷造りから ドラゴン便の手配までしてくれたんだ!


◇


旅客用のドラゴンの背中には、窓付きの箱が取り付けてある。


僕とミオとダニーは、その中に入った。


箱の中のソファに座ると、窓越しに外が見えるようになっていた。


◇


「離陸!」ドラゴンからの念話があった。


地面が どんどん遠ざかっていく。


すごい勢いで 眼下の光景が後ろへと流れている。

ダニーは 箱の中の隅々まで臭いをかいで回ったあとは

ミオの膝の上で丸くなって寝てしまった。


幼すぎて 窓の下の光景を見ることはできなかったようだ。


◇


荷造りは、母と妹がやってくれた。

荷出し作業は、父と従弟たち。

 男衆で手際よくコンテナに引っ越し荷物を全部詰めてくれた。


貨物ドラゴンは コンテナを吊り下げて空を飛ぶ。

たぶん 僕たちの後を飛んできているはず。


空き家となった僕たちの元の家の清掃と管理&転売手続きは 全部両親がやってくれることになっている。


本当に 一族の者には 世話になった。


◇


そんなことを思い浮かべながら うとうとしていたら、突然、通信機が鳴った。


この通信機は メイジから渡されたものだ。念のためにと、


何事かと思ったら、なんと 貨物便の方が先に町についたらしい。


そして 荷物を先に 新居の中に入れるから置き場所を指示してほしいというんだ。


なんと この通信機を握っていると、家の間取りがぼくの頭の中に浮かび

その間取りイメージを僕がミオ(妻)に伝えて二人で家具の配置を決めてから、

通信機を握って 家具の配置をイメージ図にすると、それがそのまま相手側に伝わった。


テレパシーを増幅して 遠距離交信ができるようにした通信機ってすごすぎる!



◇


「これよりトンネルにはいる」ドラゴンアナウンス(念話)


ミオは膝の上で寝ていたダニーを抱き上げ、しっかりと抱《かか》え込んだ。



海面が近づいてくる。


遠目には 海に面した絶壁のように見えたところに亀裂があり、その中に入る。


狭い峡谷なような入口は トンネルにつながっていた!


そして ワープ。 ブラックアウト。



気が付くと、ドアが外から開けられ、

はしごが かけられていた。


はしごをおりると、ドラゴンの発着場だった。



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