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ある街  作者: 木苺
  (2)町の起源
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その後

バンパイアのロビンは、自分が暮らしていた世界の科学技術についての知識はあったが、魔法の知識はなく 魔力もなく、力も人間並みであった。


◇


ロビンによると、ある日 突然 強い衝撃があり、 気が付いた時には

町の住人の姿が消えていたそうだ。


誰もいない町の中を歩き疲れて、目に入った建物、そこは百貨店と呼ばれるこの建物だったのだが、そこに入った。


「あの重たい透明ドアを開けたのか?」メイジ

「いや 僕は 仕事の関係で 裏の従業員用ドアから入ることができたんだ」ロビン


そして 寝具売り場のベッドに横たわってひと眠りするつもりが休眠してしまったらしい。


そして 私たちの気配に気づいて目が覚めたということだ。


「それで あのポケットから取り出したものは何だ?」メイジ


「端末と言ってね、ホストコンピューターと連動していろいろな情報を集める装置なんだけど、現在位置不明・日時不明‥不明‥不明、で

全然役に立たなかったので驚いたんだ。」ロビン


「ほーう」不審を隠そうともせずに相槌《あいづち》を打つメイジ


◇


それでも、ロビンとメイジとレイスの3人は、互いに協力しながら

異世界から転移してきたらしいこの町で、 一緒に暮らすことにした。


ロビンの知識を基に、町の中に残された食料や物品の使い方やら保存方法を確かめ、

それらを メイジの魔法を使って長期保存したり、

収集・分別して保管しなおした。


さらに この広大な町の全容をつかむために レイスが 文字通り飛び回った。


◇


時が経つうちに、いろいろなことが分かってきた、


どうやら あの大厄災は、異なる次元の いくつもの町やら世界やらが

ぶつかりあって生じたらしいことが分かった。


そして、この世界においては局所的な時間軸の歪みも生じたために

メイジの拠点の周辺では、新たな町ができるくらいの年月が経っていたにもかかわらず、

この バンパイアのロビンが居た町の中では、時の流れがゆっくりとしており 冷凍庫の中の食品が食べられるくらいの期間、それも停電して1日たつかたたないかくらいの時間しか過ぎていなかったのではないかということだ。「地下街の冷凍冷蔵庫には もれなく非常用バッテリーがついているからね。」とロビン。


その時間軸のずれが この町の周囲の 広い荒廃地帯を産み出す原因となったらしい。


というのが、 レイスが 各地を飛び回って集めた情報を分析したロビンの見解であった。


ロビンは 都市のあちこちの器材を組み合わせて計測した結果もあわせて そのように推論を出したのだが、

メイジとレイスにしたら、 自分たちの新たな拠点を築くことができればそれで良し!


 異世界の「科学」とやらを理解するよりも

 「今の生活の安定と継続」の方を優先するということで

 ロビンの説明を はいはいと聞くにとどまった。


メイジ曰く、

「わからないことは 検証のしようもない。

 ならば 不都合が生じない限りは そのまま聞いておくより仕方あるまいて」


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