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ある街  作者: 木苺
  (1) 遥かなる昔
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ファーストコンタクト

飲食店らしきところで食事をとり 一泊した。

翌日 朝食をとり、再び地下の町の探検を続けることにした。


◇


地下の大通りに面して、ひときわ大きなガラスの扉がつながる店舗があった。


全面ガラスの扉など 見たことがない!

そこで 近づいて確かめることにした。


すると その透明のドアは ガラスとは異なる未知の素材でできていることがわかった。


その透明ドアの向こうには 広い広い店舗が拡がっているようであった。

ドアには取っ手がなかったが、レイスはそのドアをすり抜けることに成功した。


ならばと わしも転移を試みた。 成功だ。


◇


広大な店舗内を ざっくりと見て回ることにした。


1フロアづつ、レイスが飛びまわり、レイスの目を通してわしも観察する。


そうやって まずは地下1階、そして地下2階を見て回った。


階段は 段の表面にギザギザの溝が彫ってある変わった作りをしておった。

もちろん 各階の移動は わしもレイスと一緒に行動したぞ。


フロア内の見回りはレイスに任せても、階段は一緒に下りた。

そして わしは 目印代わりに 階段にとどまって 次のフロアの探索をレイスにまかせる、そういう方法をとった。


◇

下り階段は地下2階までじゃった。


そこで、今度は 階段を上ることにした。


地上1階の出入り口も透明の幅広いドアであった。


そのドアから外にでることはせず、まずは この建物の探索を優先した。


4階まで登ると、寝具コーナーがあった。


いくつか並んだベッドの一つに、男が横たわっていた。

 呼吸をしていない。

 しかし 腐敗はしていない。

 死後硬直もなさそうだ。


レイスは、横たわる男の斜め上の天井近くから観察を続け

わしは、ベッド上の男の死角となる場所に転移して、

さらに詳しく調べることにした。


すると パチリと男が目を開き、「だれ?」と声を発した。


男の言葉は未知の言語であったが、脳波から「だれ?」と問うていることが分かった。


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