ファーストコンタクト
飲食店らしきところで食事をとり 一泊した。
翌日 朝食をとり、再び地下の町の探検を続けることにした。
◇
地下の大通りに面して、ひときわ大きなガラスの扉がつながる店舗があった。
全面ガラスの扉など 見たことがない!
そこで 近づいて確かめることにした。
すると その透明のドアは ガラスとは異なる未知の素材でできていることがわかった。
その透明ドアの向こうには 広い広い店舗が拡がっているようであった。
ドアには取っ手がなかったが、レイスはそのドアをすり抜けることに成功した。
ならばと わしも転移を試みた。 成功だ。
◇
広大な店舗内を ざっくりと見て回ることにした。
1フロアづつ、レイスが飛びまわり、レイスの目を通してわしも観察する。
そうやって まずは地下1階、そして地下2階を見て回った。
階段は 段の表面にギザギザの溝が彫ってある変わった作りをしておった。
もちろん 各階の移動は わしもレイスと一緒に行動したぞ。
フロア内の見回りはレイスに任せても、階段は一緒に下りた。
そして わしは 目印代わりに 階段にとどまって 次のフロアの探索をレイスにまかせる、そういう方法をとった。
◇
下り階段は地下2階までじゃった。
そこで、今度は 階段を上ることにした。
地上1階の出入り口も透明の幅広いドアであった。
そのドアから外にでることはせず、まずは この建物の探索を優先した。
4階まで登ると、寝具コーナーがあった。
いくつか並んだベッドの一つに、男が横たわっていた。
呼吸をしていない。
しかし 腐敗はしていない。
死後硬直もなさそうだ。
レイスは、横たわる男の斜め上の天井近くから観察を続け
わしは、ベッド上の男の死角となる場所に転移して、
さらに詳しく調べることにした。
すると パチリと男が目を開き、「だれ?」と声を発した。
男の言葉は未知の言語であったが、脳波から「だれ?」と問うていることが分かった。




