荒廃地帯のど真ん中にある町
一言で「街をとりまく荒廃地帯」と言っても、荒廃地区の外縁部から中心にある町の端まで たとえ平坦であっても人間の足では10日かそれ以上はかかりそうなほど広い。水はない。
実際には、深い深い亀裂が幾筋も走る荒廃地帯。
二足歩行の生き物には歩きにくかろう。
すり鉢状の広いくぼ地やら、クレーターのような穴がいくつも空いている。
この幅広い荒廃地帯に囲まれて ちっとやそっとでは、人が近づけないような場所に、その町はあった。
◇
しかも 町そのものも広かった。
たとえ舗装された道であっても 横切るのに3日はかかりそうな幅のある瓦礫地帯が外縁部。その舗装道路にも 亀裂が走っていた。外の荒廃地帯ほど大きなものではないけれど。
そして 高層ビルが立ち並ぶ町の中心部。
そのビル街も よく見ると ビルに亀裂が入っていたり、入口が壊れていたりで
うかつに中に入ることもできなさそうだった。
それでも 町の中心あたりに緑地帯があり、地下に潜る階段もあった。
その階段を わしは、レイスと連れ立って、降りて行った。
階段を降りると 地下通路があり、やがて その通路は、別の地下大通りにつながり、その通りの両側には店舗のようなものが連なっていた。
なんと、この町は 地下にも町が広がっていたのだ!
それも 地下1階! 地下2階と幾層にも!
このような町があるとは、夢にも思わなかった。
これぞ異世界!!




