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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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こっちでも組織

〜〜〜その頃 現代世界 邪神視点〜〜〜〜〜〜〜



「くっ!しつこい親父だな!!いい加減、諦めろよ!!」

「フハハハハハハ!!どぉこだ!?隠れてないで大人しく出て来なさぁぁぁい!!」


俺は今、最大ピンチと言う奴を迎えていた。それは新城や双子以上の大ピンチであった。


俺はハゲ頭の筋肉質の親父に追いかけられているのだ。しかも、その親父は孔雀(?)のような羽っぽいヒラヒラがついた服を着てマスクを被っていて、鳥人間の様な風貌をしているのだ。そんな奴を前にして逃げるなと言う方が無理だ。おまけにその親父が空を飛ぶのだから怖いったら無い。


俺はハゲ親父から逃げる為に山の中を走っていた。ちなみに、なぜ山の中であるかと言うと最初は街中を逃げていたが、所構わずにでかい声を張り上げてポージングをして追いかけて来るので、街の人々から妙な視線を浴びたのだ。


これでは再びご近所に妙な噂がたってしまう。それが嫌で人目の無い場所に逃げていたら、ここに来てしまったのだった。


まさに見つかったのが運の尽きである。俺はただ街で豪遊をしていただけだ。しかし、金が減り再び認識阻害バッチを使用して金を作りに出たのだ。


すると、街でハゲ頭の親父に出会ったのだった。俺を見ると目を鋭くして、何故か執拗に話かけられたのだ。当然、俺は逃げ出した。それから、今現在までずっと追われているのだった。全く、しつこいったら無い。


途中、休憩しているとスマホからモツの声がしたのだ。どうやら、俺を呼んだらしい。モツの話を聞くとあいつもピンチのようだった。一応の話を聞いて、ビックアント(?)との対話を促すと念の為に作っておいたアイテムをいくつか送った。まぁ、あいつの事だし何とかなるだろ。


それより、今はどうやってこの場を切り抜けるかだ。逃げるのも、もはや限界に来ていた。・・・モウ、ヤッチマウカ。


しかし、何も考えずに相手の目の前に出て行くのはただの馬鹿だ。一見、観念したかのように見せて周囲に罠を張り巡らして誘いこむのがベストだろう。退路の確保と有利な土地で戦う事は戦術の基本。双子の時にも言ったが『まずは安全を確保して』だ。


俺は山の中を隠れたように歩き続けてアイテムボックスから特殊罠を取り出して仕掛けて周り・・・ついに準備が整ったのだった。後は奴を誘き出すだけである。


「もう、逃げ隠れは終わりだ!!さっさと降りて来い、変態野郎!!」


俺は大声で叫ぶ。そして、空から奴が降りて来たのだった。


「フハハハハハハ!もう、隠れんぼは終わりかね?」

「ああ、もう終わりだ。ただし、お前がだがな・・・」

「・・・ほう?」


余裕のしたり顔で笑うハゲ親父だったが、俺の台詞を聞いて顔を引き締めたのだった。


「ところで、どうして俺が怪しいと分かったんだ?俺の擬態は完璧だった筈だ」


そう、この親父もあの双子もそうであったが認識阻害バッチの効果が現れていないのだ。異能力者には、この程度の認識阻害は通用しないと言う事なのだろうか?


「気づいてなかったのか?我々、異能力者は空間の歪みを感知出来るのだ。あの時のお前の周辺には僅かながら歪みが発生していたのだ」


・・・丁寧に教えてくれた。答える訳ないと思ってたのだが。あの表情から判断して嘘では無いみたいだ。これは余裕なのか、それとも単に馬鹿なのか。ちなみに、俺だったら真顔で嘘をつく。


せっかくだから、もっと情報を聞き出せないかと色々聞いてみた。それらについても、あっさりと答えるハゲ親父・・・馬鹿確定だな。ふむふむ、単独で武器は拳、異能力は飛行能力・・・正確には風を纏って、気流を操って飛んでいるらしい。


「・・・こちらからも、いいかな?君は一体、何者なんだい?そう言えば、自己紹介がまだだったね。私の名はジョーだ。この世界の歪みを監視、管理する組織【平穏を愛する者たち】に所属している。仲間の異能力者たちからは【猛禽のジョー】などと呼ばれているがな・・・ペラペラ」


今度はハゲ親父からの質問だ。そして、何故自己紹介を始めるのだ、訳がわからん。そのヒーローのような口調も訳がわからん。その上、組織って新城たちがいた組織の事なのか?大事な事をさらりと言っているぞ。まぁそれはさて置き、どう答えたものか・・・。


「・・・俺の名は田中太郎。この街で学生をしている一般市民だ。突如、不思議な能力に目覚めてな。青春を謳歌していたところだ」


もちろん偽名です。こんな時に、本名を答える奴がどうかしている。まずは、新城たちの言っていた空間の歪みとやらと無関係を装う事にした。突如、異能力に目覚めた少年と言う設定だ。


「・・・なるほど、認識を変える能力からして『精神系』の異能力と言ったところか。歪みがある場所の近隣から突如異能力者が産まれる可能性は何度か前例があるからな。おっと、すまないね。実は私たちは・・・」


ハゲ親父・・・ジョーはペラペラとこの街に発生しているらしい歪みの事を話だした。これ、異能力に目覚めた一般市民にわざわざ説明する事じゃねえだろ!?何考えてんだこいつ!?


「何と、そんな事があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


取り敢えず、知らないフリして大袈裟に驚いてみた。この話は新城たちからも聞いていたからな。そして、ついに本題に入ったようだ。ジョーが真剣な顔で俺を見た。


「そう、今この街はピンチなのだよ。この街の歪みを早く鎮めなくてはいけないのさ。そして、この歪みの影響によって生まれた異能力者・・・君には我が組織の管理下に入って貰う。何、ただ組織の運営する学校で正しい異能力の使い方を学んで貰うだけさ。その学校には君の仲間が沢山いる心配はいらないさ」


・・・などと言い始めた。組織の運営する学校?それって、異能力者の学校ってことか?何か、漫画みたいな展開だ。興味はある、しかし・・・。


「・・・ちなみにそれは強制か?」

「もちろんさ、何が何でも来て貰う。僕たち異能力者には管理が必要なのさ。それに君が本当にこの街の歪みと無関係とはまだわからないからね」


やはり、始めから無理矢理連れて行くつもりだったようだ。ペラペラ喋べったのは、どう答えても連れて行くつもりだったからのようだな。


「それで返答は?大人しく来てくれると言うのなら、無駄な血が流れなくて助かるのだが・・・」


ジョーは最後の返答を求める。それに対して俺は・・・。


「断る」


誰が、あからさまに怪しい奴に着いて行くか。しかも、連れて行かれる先が組織の学校?行く訳ねぇだろ!!


そんな訳で、俺はジョーに中指を立てて拒否したのだった。


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