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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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後始末と女王蟻たち

「汚ねえ花火だった・・・です」


長い夜が明けて朝焼けが僕たちを照らします。ふぅ〜、綺麗ですね〜。あの汚い光景を忘れさせてくれますよ。


プロテインは僕の勇気と知恵に敗れ、内部から破壊されました。具体的な描写はグロいので、NGです。ただ、凄惨たる散りざまだったと言っておきましょう。


「くう、腹減ったぜ。早く村に帰りたいな」

「では、お水でも飲んでお腹を膨らませたらどうですか?はい、お水です」

「何の嫌がらせだよ!!あんな光景を見せられた後で飲めるかっ!!」


リックさんに水を差し出しましたが、突っぱねられました。まぁ、やっぱりリックさんでもあの光景はトラウマになったようです。


「まぁ、それはそれとして僕たちの戦いはまだ終わってませんよ。今はプロテインの支配が解けてビックアントたちは大人しくなっていますが、もう少しすれば自我を取り戻して再び進軍を始めるでしょう。今のうちに女王蟻たちを見つけるのですよ」


僕はレーダーを取り出しながら、ブランさんたちやついでにリックさんに言いました。皆さんは頷きながら、レーダーを持った僕について来てくれたのです。


「ここです!ここに女王蟻たちが監禁されているのです!!」

「え?ここって・・・」


辿りついた場所。そこは僕たちが守ろうとしていた村だったのです。再度、レーダーを見て確認しますが間違いありません。女王蟻たちはこの村の中に居ます。


「・・・近い。近いですよ」


『ピコンピコン』とレーダーが音を出して女王蟻たちの居場所を教えてくれました。そして、ついに女王蟻たちを見つけたのです。


「この中に女王蟻がいます!!」

「ここって、昨日モツとファーが狩ったビックアントの死骸置き場じゃないの。そうか、木を隠すなら森の中って訳ね」


村の一画には昨日僕たちが狩ったビックアントの死骸が倉庫に運び込まれていました。


僕たちはキャンプファイヤーの後、この倉庫にしまったのですよ。プロテインは教師でしたからね。どさくさに紛れて女王蟻たちを監禁したのでしょう。職権濫用とはこの事です。


「・・・すでに素材になってないでしょうねです」

「不吉な事を言わないで頂戴。そうなってたら、本当にビックアントたちを全滅させないと止まらないでしょうね」


そう、この発見に村の滅亡が掛かっているのですよ。僕たちは倉庫の扉を開けて中に入りました。


「良かったです!女王蟻たちは無事ですよ!!」


ビックアントの死骸の中に小柄ながら煌びやか色合いをした蟻がいましたです。それが三体も、これが女王蟻でしょう。


女王蟻たちピクリとも動きませんでしたが擬態(死んだフリ)であると鑑定してみて解りました。昆虫には死んだフリが得意なモノもいますしね。


僕は翻訳玉を使い女王蟻たちを起こしました。しかし・・・。


「「「ギィィィィィィィィッ!!ギチギチギィィィィィィ!!(きゃあああぁぁぁぁぁぁっ!!殺されるぅぅぅぅぅぅぅ!!」」」


・・・ などと叫びました。一体何故?僕たちは助けに来たのですよ?


「当たり前よ!ここにはビックアントの死骸だらけじゃないの!!」


おお!その一言で理解しました。確かに同族が殺されて素材にされている場所で目を覚まして叫ばない人(蟻ですが)はいませんね。蟻は素材と言う認識があったので配慮が足らなかったです。


「まぁまぁ、落ち着いて話を聞いて下さいですよ」

「ギチギチギチギチ!ギチギィィギチ!!(落ちつける訳無いでしょう!この部下殺し!!)」

「誰が部下殺しですか!?」

「いや、ここにある蟻の殆どを狩ったのはお前とファーだろ?紛れも無く部下殺しだと思うぞ・・・」


・・・そう言えばそうでしたね。そして、女王蟻たちは叫び続けます。なんかもうウザイです。いっそのこと・・・あ!そうです!!


「喰らえです!!」

「ちょっ、モツ!?」

「「「ギィィィィィィィィィィィィィィィィ!?(きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)」」」


ーーーープシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!ーーーー


煙に包まれる女王蟻たち。そう、ビックアントたちを洗脳したあの薬ですよ。女王蟻も所詮は蟻だったようですね。対話など不可能だったのです。僕たちと蟻は決して交わる事の無い宿命なのでしょう。


「さあ!部下たちの元に連れて行ってやるです!!全軍を撤退させるのですよ!!」

「「「ギチギチギィィ・・・(はい、わかりました・・・)」」」


よし!これで一安心ですね!!


「よし!そして、過度の繁殖を抑える為にある程度の住処の距離を保つのですよ!!」

「「「ギチギチギィィ・・・(はい、わかりました・・・)」」」


三匹も女王蟻がいたら村がビックアントたちに覆い尽くされてしまいますからね。巣の位置を把握し、お互いの侵入不可区域を作るのは必須ですよ。


「・・・ついでに、定期的に僕に蜜を献上するのですよ!!」


そして、僅かに物欲が湧きました。あの蜜、まだ食べてませんが美味しそうでしたからね。これを機に定期的に蜜を搾取・・・いえ、今回のお礼として貰うのです。


「「「「「お前、鬼畜だな・・・」」」」」


しかし、皆さんは声を揃えて言いましたのです。ふんだ!そんな事を言うと蜜を食べさせてあげないですよ〜だです!!


全く、村の人たちはビックアントを駆除出来てハッピー。ビックアントたちは平穏な日々が送れてハッピー。そして、僕はビックアントたちの蜜を貰えてハッピー。皆、ハッピーです。誰も損していません。


まぁ、割りを食ったのはプロテインくらいですがもはや過去の人です。はやく、あの光景ごと忘れるのですよ。


こうして、無事に遠足は終了し大団円を迎えたのでした。さあ!帰ったら、蜜を・・・蜜を食べるですよ!!僕は甘みに飢えているのです!!

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