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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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vsプロテイン

「「「「「グギャギャギガギギ!!」」」」」


襲い来る数多のビックアントたち。奴らは途切れること無く数の暴力となって僕たちを食い千切らんと襲いかかって来たのです。


「くっ、何て数よ!!」

「白狐!行って!!」

「こーん!」

「黒狐!走って!!」

「こんこーん!!」


ルイさんや双子、双子の使い魔たちの子狐さんたちが必死になって蟻の進軍を止めていました。二匹の子狐さんがクルクルと僕たちの周りを風で包んで蟻たちを押し止めています。


どうやら、あの子狐さんたちは攻撃よりも護りが得意なようですね。僕と邪神様との戦いの時は、勝利に急いで持ち味を生かしきれていなかったのでしょう。


「よぉし!僕も行きますよ!!バルムンク!!」


僕もバルムンクでパンチを繰り出してビックアントたちを倒します。そして、ブランさんとファーも・・・。


「私も援護するわよ!!この者たちに力の祝福を与えよ【オール・パワーアップ】!!」


僕たち味方全員が力強い色彩の光に包まれました。おお、力が漲ってくるですよ!!


「ありがとうです!ブランさん!!」

「クワァァァァァァァァァッ!!」


そして、パワーアップしたバルムンクのパンチで敵を吹き飛ばします。幾らでもかかって来いですよ!!


「あ・・・時にルイさん、シロネさん、クロネさん。邪神様が空飛ぶハゲ頭の異能力者に襲われているらしいのですが・・・心あたり、ありますでしょうか?」

「何で、今っ!?しかも、空飛ぶハゲって・・・」

「うん、間違い無く【猛禽のジョー】だよね。シロネ」

「うん、間違い無くあの変態親父だよね。クロネ」


どうやら、三人共知ってるみたいですね。しかし、【猛禽のジョー】ですか・・・何か、凄い二つ名ですね。そう言えば、僕にも二つ名とか付かないのでしょうか?【機人を操りし魔物】とか【ダンディ・モッくん】とか・・・。


「・・・って、そんな事はどうでもいいわ!あの自称邪神の生死の行方もね!!それよりも、この状況を、何とかする方が大事よ!!」

「あ、それもそうですね」


まぁ、その辺の事は勝ってから考える事にしましょう。今はこの状況を打開する方が大事です。


「モツ、あんたがあの変態筋肉教師を倒して来なさい。道くらいなら切り開いてあげるわ」

「おや?ルイさんたちは行かないのですか?」

「嫌よ。あんな汗臭い男と戦うなんて。剣に匂いが移りそうだし・・・」

「私も嫌・・・」

「・・・私も」

「私とファーも遠慮するわ」

「クワァ・・・」


この場にはなんの因果か女子しか居ませんからね。汗臭い筋肉元教師の相手など誰もしたがらなかったのでした。何故か、僕が消去法という形でプロテインと戦うことになったのですよ。


ちなみにあの変態筋肉汗臭い男はビックアントたちに守られ、奥に引っ込んでいますね。何が直接手を下してやるですか、とんだチキン野郎ですよ臆病者が。


「なんか嫌な決まり方ですね。まぁいいですよ、あんな汗臭い変態筋肉なんてパパッと倒してやりますから・・・行くですよぉぉぉっ!!パワーチャージ!!」


バルムンクのコントローラーを操作してエネルギーをチャージさせます。新たなる改良により、パワーをチャージ出来るようになったのです。瞬間的にパワーが上がり、次のターン攻撃力が二倍ですよ。


「解放!!バルムンクタックル!!」


ーーーードンッ!!ーーーー


・・・と言う風にパワー全開のバルムンクがビックアントの大群に突っ込んで行きます。


「魔眼解放!【刻の魔眼】!!」

「行っけー、白狐!!」

「やっちゃえ、黒狐!!」


その瞬間にルイさんたちからの援護が入りました。それとルイさんの異能力は【魔眼】と呼ばれる力みたいですね。


僅かに『時を操る』とかで、相手の精神を退化させて記憶を消したりとか、身体の時を止める事が出来るみたいな事を言っていました。実に厨二な能力です。


もちろん、秘密厳守です。ちなみに知る事が出来たのは双子さんからのタレコミです。邪神様から、転校して来た時の写真をやると言ったら話してくれました。ルイさんのことになると口が軽くなるようですね。


・・・そんな訳で、子狐さんたちの結界(?)と魔眼の効果でプロテインを護るビックアントたちが引きました。そこをバルムンクで突っ込み、プロテインの元へとたどり着いたのでした。


「さぁ!年貢の納め時です、プロテイン!!僕が相手ですよ!!」

「ふん!返り討ちにしてくれるわっ!!」


プロテインは剣を構えるました。・・・流石は元冒険者学園の教師と言った所でしょうか。隙のない構えです、これは手強いですよ。


「チェェストォォォォッ!!」

「やああぁぁぁぁっですぅぅっ!!」


ーーーーガキィィィン!!ーーーー


バルムンクの拳とプロテインの剣が交錯します。まるで火花を散らすかの如き一撃。


「・・・ふっ、やるな」

「・・・お前もです」


・・・何とほぼ互角と言った所でしょうか。バルムンクは基本的にパワータイプですからね。そのバルムンクと互角の一撃を放つプロテイン・・・恐ろしい男ですよ。


おそらく、溜めのいるチャージは隙だらけになるので使えないです。それに、ミサイルやナパームは森を燃やしてしまいそうで使えないです。まさに、手詰まりと言った所です。


((・・・これは長期戦になる))


僕とプロテインが同じ事を考えていた時でした。


「今だ!喰らえぇぇぇぇっ!!」

「「・・・え!?」」


いきなり、プロテインの背後の茂みが動き中からリックさんが飛び出して来たのでした。手には剣を装備しており、プロテインに襲いかかりました。


「くっ!?小癪な!な、何っ!?」


プロテインとリックさんでは剣の腕が違い過ぎます。アッサリとリックさんの剣は弾き飛ばされてしまいました。


しかし、リックさんのターンは続きます。いきなりプロテインの顔に砂を投げつけましたのです。これには予想していなかったのか、まともに顔に受けたプロテイン。凄いです!卑怯過ぎますよ、リックさん!!


そして、その隙に・・・。


「死ねぇぇぇっ!!積年の怨みぃぃぃぃっ!!」


ーーーーガツン!!ーーーー


「ぐはあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


リックさんは自分の大剣を収めていた鞘でプロテインの頭を殴打しました・・・これは痛そうですよ。パタリとプロテインは大地に倒れ伏して動かなくなりました。頭からはダクダクと血が流れています。


はて?この光景、何処かで・・・。あっ!夢の中の光景と同じです!!まさか、あれは予知夢だったですか!?


・・・なんとも、呆気ない幕切れなのでしょうか。プロテイン・・・ガッカリですよ。

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