ビックアントの大軍
「バルムンクパーンチ!!」
「グギャギャ!?」
僕のバルムンクによってまた一匹、ビックアントとが大地へと沈みました。しかし、次から次へと森の奥から現れるビックアントの大軍に僕も含め、皆さん疲れ果てているご様子。
しかし、倒れる訳にはいきません。僕らの後方には村があるのですから。僕らが倒れれば、村はビックアントに蹂躙されてしまいます。
「まったく・・・何匹いるのですか!!」
「くええっ!!」
「本当、嫌になるわね」
僕の隣にはファーが後ろにはブランさんが付き、援護をしてくれています。二人も止めどなく出現するビックアントに愚痴をこぼしました。
『発見!発見!!』
そんな時でした。ミニもっくんからの発見コールが聞こえてきたのです。元凶を探るために数体のミニもっくんを放ち、ビックアントが出現する方向に偵察に行かしていたのです。
『『『『『発見!発見!!発見!!』』』』』
「な、なんですとぉっ!?」
さらに次々にミニもっくんからの発見コールが連続されました。ミニもっくんたちの映像を確認してみると山の至る所に洞窟があり、そこから大量のビックアントたちが湧き出ていたのでした。
「おのれ!敵は無尽蔵か?・・・です!!」
「どうしたのよ、モツ!敵の湧き出てくる場所が分かったの!?」
「ブランさん、そ、それが・・・」
僕はブランさんにミニもっくんの映像の事を教えました。
「や、山の中に大量の蟻の巣ですって?それってやばく無い?」
「もちろん、やばいですよ」
ビックアントたちは穴を掘って行動範囲を広げているのです。このまま放置すれば、村どころかこの国も危ないのです。蟻の繁殖率はもの凄いですからね。
「ど、どうすれば・・・そうだ!邪神様に良いアイデアを貰うのですよ!!邪神様!答えて下さいです!!可愛い相棒のピンチですよ!!」
シーン・・・などと呼びかけても、邪神様からの返事はありません。一体、この頃どうしたのですか!?音信不通が多すぎですよ!!
「まったく、肝心な時に使えない便所神ですね!!」
僕はつい邪神様の悪口を零したのです。そしたら・・・。
ーーーーヒュゥゥゥ・・・ピカッ!!ーーーー
「ノオォォォォォォォォォォォォッ!?」
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
「グワァァァァァァァァァァァァッ!?」
空間が裂けて何か手の平サイズの物が降って来たのでした。そして、それは一瞬にして弾け、深夜の暗闇を白一色に染めたのでした。
「目がぁぁ、目があぁぁぁぁっ!?」
僕はあの伝説の目くらましを喰らったメガネの如く大地へ倒れ伏して無様に転がりました。
『・・・呼んだか相棒?お望みどおりに会話してやろう。さあ、何の用だ。こっちもクソ忙しいのでな。手短に話せよ』
ううう、じゃ、邪神様。出てくるならもっと優しく出て来て欲しかったです。死ぬかと思ったですよ。と言うか、普通に目が潰れるかと思いました。
まぁ、それはともかく。僕は邪神様のお知恵(道具)を借りようと邪神様に何が具体策を聞きました。
『・・・なるほど、今回はどの穴にボスがいるのか分からないのか。そして、ボスを倒したとしても蟻の大軍が止まる保証も無いと。速やかに全滅させないといけないのか』
「その通りです!邪神様!!奴らを消しとばす、お知恵か道具を下さいです!!さぁ、早く!!」
『おまえ。まだ、あの事を根に持っていたのかよ』
当然です!お菓子の部屋の一件はトラウマになったのですからね。蟻など全てデストロイです!!
『・・・一応、聞くが対話とかしてみたか?何で、こんな事態になっているのか蟻の話を聞いてみたか?』
「・・・・・・・・・・・・」
『・・・してないんだな。目を背けんな』
だって仕方がないじゃないですか!蟻相手に対話など不要です!!蟻など皆殺してしまえばいいのです!!
『力尽くの解決なら可能だ。例えば、水を無制限に出して巣を水没させるとかな。しかし、それをすれば村の財政はどうなる?蟻のおかげで村は潤っているんじゃないのか?全滅させてしまえば、おまえは村から恨まれるぞ?』
そ、そう言えば蟻の素材は村の収入源でしたね。忘れていました。では・・・では、どうすれば良いのですか!?
『だから、対話しろって。なんで、こんな事態になっているのか分かれば解決出来るかもしれんだろ。水没は最後の手段だ。それをしてしまえば、対話は二度と成立しないからな』
・・・分かりましたよ。会話すればいいんでしょ!まったく、あの蟻共に知能など無いと思いますが・・・やってみますよ!!
「・・・ちなみに邪神様。『クソ忙しい』って一体何をやっているんですか?ちょっと気になるです」
『変な空を飛ぶハゲ頭の異能力者と戦ってんだよ。げっ、また来やがった!!悪いが切るぞ!あの親父、執念深過ぎだろ!?』
まるで電話が切れるかの如くガチャンと言う音が聞こえ、ツーツーと言う音が聞こえました。
空飛ぶハゲ頭?訳わからないですよ。そうだ、異能力者って言っていたからルイさんたちに聞いて見るです。もしかしたら知っているかもですからね。
まぁ、それはそれとして僕は蟻共と対話を敢行して見るのでした。




