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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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フラグと王妃様と学園長

本日は22時にも投稿予定です。

「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


・・・ここはレッドランド王国の国内にある何処かの魔術室。


一人の男が悲鳴を上げたのだった。そう、この男こそが王妃を呪いにより苦しめていた呪術士であった。暗い魔術室に男の悲鳴が木霊した。


モツのマジックアイテムによって、跳ね返された呪いは呪術士の身体に二倍となって返って来たのだった。そして、衰弱の呪いで何故悲鳴を上げるのかは謎である。


「おのれぇ・・・王妃ぃぃ。我が呪いを跳ね除けただとぉ!後、後もう少しであったのにっ!!」


その男は呪殺の失敗に激怒する。人を勝手に呪っておいて、失敗すればキレる実に身勝手な男であった。


「・・・ざまぁないな。だから、呪いなどとまどろこしい事などせずに事故に見せかけて殺してしまえば良かったのだ」

「そうね。あなたはいつも爪が甘いのよ。ふふふ・・・」

「ぐっ!貴様らは!!何処から入った!ここは俺の研究室だぞ!?しかも、失敗した途端に来るってどんだけタイミングが良いんだよ!?見計らってたのか!?」


いつの間にか、男の背後にはローブに身を包んだ二つの影があった。一つは大柄な男の、もう一つは女性のシルエットであった。


影たちは男に嘲笑を浴びせたのだった。そして、タイミングの奇跡に男は吼えた。


「・・・そんな事はどうでもいい」

「・・・ええ。些細な事よ。それよりも王妃の呪殺に失敗するなんてね。あの方からお叱りを受けるわよ〜」

「ふん。この前、貴様が受けたようにか?貴様の使い魔が学園に進入して潰す作戦は大失敗だったからな。さぞ、怒られただろうな・・・」

「お黙りっ!!余計な邪魔さえなければ、今頃は・・・」

「全く。実に情けない。貴様らが俺と同格扱いとはな・・・恥ずかしくて敵わん」

「「あ゛あ゛っ!?」」


醜い罵り合いに呆れた大柄の男はやれやれと大袈裟に首を振った。そして、彼らの言う使い魔とはあの【イビル・フェアリー】の事であった。彼らこそイビル・フェアリーを裏で操っていた黒幕であったのだ。


「俺は貴様らとは違うからな。作戦は必ず成功させてみせるさ。では、俺は行くぞ。次に向けて忙しいのでな。はっはっはっ!!」


大柄の男は笑いながら去って行った。しかし・・・。


「あいつ失敗するな・・・」

「ええ。何か、妙なフラグが立った気がしたわね・・・」


そんな言葉が出て来るばかりである。残された二人は哀れな目で男の背中を見送ったのだった。



〜〜〜〜レッドランド王国王城王妃の部屋、王妃視点〜〜〜〜〜〜〜〜



「テルシア!病気が治ったって本当なの!?」


ーーーーバァン!!ーーーー


私室のドアが慌しく開かれて、私の従姉妹であるアーリア・S・レッドランドが入ってくる。彼女とは歳も近い事もあり、幼少の頃からの付き合いである。


そして、彼女こそこの国が運営する冒険者養成機関『レッドランド冒険者学園』の現学園長でもあるわ。学園長になって、普段は大人しそうに見えても素は昔と同じで活発ね。


彼女も王族の血縁の一人であるからか、あっさりと私の私室に通されたみたいね。彼女は私が元気に窓の前でお茶を飲んでいる姿を見ると私に駆け寄って来た。


「テルシア!本当の本当に大丈夫なのね!?本当に治ったのね!!」

「ええ、大丈夫よ。心配をかけたわね」


再度、私の調子を心配するとホッと息を吐いたのだった。ふふふ・・・ありがとう、アーリア。


あと、みんな病気だと思っているようだけど、実は呪いだったなんて言えないわね。それを聞けば、夫は仕事を放り出して犯人探しをするだろうし、アーリアも犯人を撲殺しかねないしね。


「でも、どうして。王宮の治癒士の治療でも駄目だったんじゃ無かったの?」

「・・・ふふ、それがね可笑しいの。妖精さんが来て直してくれたのよ」

「よ、妖精さん?そう言えば、昨日城内で騒ぎあったらしいけど・・・」


ええ。昨日は大変だったのよ。私の病気が治って夫と娘は大喜びだったけど、城内で妙な事が起きて大変だったみたい。


お食事の料理が見た事も無い料理に変わっているは、大嫌いだった貴族が廊下で◯◯◯を垂れ流しているわで大騒ぎになったわ。でも、貴族の方は聞いたらスッキリしたわ。だって、彼らはいつも碌に仕事をしない癖に威張ってばかりなんだもの。


「へ〜・・・不思議な事があるものね」

「それでね。その子が・・・」


その子の身なりの話をするとアーリアは頭を抱えたのだった。当然よね?だって・・・。


「そう言えば・・・アーリア、この前に言って無かった?不思議な魔物の子が学園にいるって・・・」

「し、知らないわ。きっと、この件には無関係よ・・・多分」

「ふふふ・・・まぁ、そういう事にしといてあげるわ」

「はあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜・・・」


そう言うとアーリアは大きなため息を吐いたのだった。学園長の仕事ってストレスが溜まるものなのね〜〜。


それから、しばらくの間アーリアと世間話をして笑いあったわ。


ありがとうね。妖精さん・・・ううん、モツくん。


こうして、彼女と笑い合えるのも君のお陰よ。何か困った事があったら、また来てね。今度はお茶とお菓子を用意するして待っているわ。


・・・私は学園の方の空を見て思ったのだった。

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