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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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2回目の来店

「邪神様、ここが王都ですよ」

『うむ、ご苦労。おお、まさにファンタジーだ』


今日は僕一人・・・いえ、正確には邪神様とですか。邪神様がどうしても王都を見たいと言うのでやって来たのですよ。


『だが、エルフがいないぞ?是非、見たかったんだがな・・・』

「ブランさん曰く、エルフは基本的に生まれた森から出ないそうですよ。街とかにいるエルフはよっぽどの変わり者のだと言ってましたです」

『・・・なるほど、その設定もありきたりだな』


邪神様の世界には異世界を元にしたお話が沢山あるみたいですね。今のエルフの生態はお約束の一つのようです。


『まぁ、いい。じゃあ、適当に王都を歩いてくれ、何処かいい場所は知ってるか?』

「はいです、邪神様。実はオススメの場所があるですよ」


せっかくですから邪神様にも紹介するですよ、僕の可愛いマイハニーを・・・。


ーーーーカラ〜ンーーーー


「いらしゃいませニャ〜。あ、モツくんニャ。この前はありがとうございましたニャ!こちらの席にどうぞニャ」


可愛らしいドアにつけられたチャイムがなり、たまたま店頭にいたマリーさんが接待してくれました。


そう、オススメの場所とはもちろん、マリーさんのいる喫茶店です。ここで情報収集がてらに一服するのですよ。いや〜、マリーさんを見ていると癒されるです。


『・・・何だここは?猫喫茶か?』

「そうですよ〜。あ、邪神様。出来れば店ではあまり喋らないで下さいです。マリーさんに変な魔物だと思われちゃいますから」

『安心しろ。もう、手遅れだ』

「どういう意味ですか!?」


全く、邪神様は失礼な人ですね。それに、マリーさんの逢瀬(?)を邪魔しないで下さいです。


まぁ、それはいいですよ。僕は邪神様を無視して、メニュー表を開きました。今日こそはマリーさんの手作りの料理を食べるですよ。


「はい、お水ニャ」

「ところで僕はマリーさんの手作りの料理が食べたいのですが・・・」

「ニャ〜・・・困ったニャ〜。お料理を作るのは当番制なんですけどニャ〜。でも、他ならないモツくんの頼みニャ。今日は特別ニャよ?何がいいニャ?」


流石はマリーさんです!じゃあ、どれにしますかね〜・・・。ちなみに書いてある文字は、翻訳玉の改良によって邪神様も分かるようになりましたです。


『・・・碌なメニューが無えな。クソか、この店は?』

「邪神様!この店はクソじゃないですよ!!」

「ニャア!?く、クソ!?ひどいニャ、モツくん〜〜!!」

「ああ、マリーさん!違いますです!!誤解ですよ!!」

「しくしくしくニャ〜」

『あ〜あ、泣〜かせた』

「邪神様が要らない一言を言うからですよ!!」


それから何とか取り成そうとしましたが、マリーさんは泣き止まないです。一体、どうすれば・・・?


『じゃあ、これで釣ってみるか?ほい、転送』


そして、送られて来たのは鉄で出来た丸形状の缶でした。ええと、【キャットフード・マグロ風味】?これは猫缶ですか!?邪神様は馬鹿ですか!?マリーさんはこんなので泣き止まないですよ。


「・・・ニャア?何ニャ、それ?見てると、お腹が減って来るニャ〜」

「え?缶の状態なのにですか?」


猫缶を見たマリーさんは尻尾を振っています。ううん、泣き止んだのはいいんですけど・・・。


『この尻軽の雌猫め!!』

「だから邪神様!マリーさんは尻軽の雌猫なんかじゃないですよ!!」

「ニャア!ひ、ひど過ぎるニャ〜〜!!」

「あああ、だから誤解です!泣き止んで下さいですよ〜〜!!」


もう邪神様は黙ってて下さいですよ!!邪神様の所為で僕たちが破局したらどうするんですか!?


『まだ、何も始まってない癖に彼氏気取りか・・・。まぁ、いい。では、煮干しも付けてやろう』


そして、今度は煮干しも落ちて来ました。癖のある匂いの魚ですね。


「うニャ?いい匂いニャ〜〜!!何ニャのこれニャ〜〜!!」


仕方なく、煮干しと缶を開けてマリーさんに猫缶をあげました(缶切りが、無くても開けられるタイプ)。マリーさんは美味しそうに食べているですよ。なんか、立場が逆になっているです。


「「「ジ〜〜〜〜・・・」」」

「うわっ!何ですか!?」

「ニャア!?み、皆どうしたニャ!?」


更に、煮干しと猫缶は喫茶店の猫さんたち全員を魅了したようです。いつの間にか囲まれていたですよ。


「じゃ、邪神様!追加を頼むですよ!!」

『・・・仕方ねえな。ほれ』


そして、次々に落ちて来る猫缶と煮干し。それを見た猫さんたちは大喜びで猫缶をキャッチしていました。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「へ〜・・・ニャ。邪神様かニャ〜〜?」

「うう、そうなんですよ〜」


僕は仕方なく、邪神様の事をマリーさんに説明しました。猫缶が降って来る光景をみたからか、あっさりと信じてくれました。


「そして、今日は邪神様にこの王都を見て貰っているのですよ。その為の情報収集に僕は来たのですよ」

「なるほどニャ〜。うん、いいニャよ。私が分かることなら何でも教えてやるニャ!!」

「あ、ありがとうですよ。マリーさん!!では・・・」

『では、猫はう◯こをするとハイテンションになる習性があると聞いた事があるのだが・・・本当だろうか?』


せ、セクハラですよ!邪神様!!確かに気になりますけど・・・って、そうじゃないです!!マリーさんがう◯こをする訳ないじゃないですか!!僕の理想を破壊しないで下さいです!!


それから、マリーさんから沢山の王都の話を聞きました。邪神様がいちいち、揚げ足やちゃちを付けるので苦労しましたが。


・・・はあ、情報収集だけでかなり疲れたですよ。まだ、僕と邪神様の王都見物は続きます。

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