タ◯ムマシンですか!?
「「・・・きゅ〜〜」」
「はぁはぁはぁ・・・」
今、僕の目の前には目を回して縄に縛られている少女たちと、はぁはぁと荒い息をする邪神様がいますです。何と、危険極まりない構図なのでしょう。流石の僕もドン引きですよ。
「お前がケーキを欲しいって言うから、買って来たんだろうがっ!!」
おお!そうでしたね。あまりの犯罪臭に、本題を忘れてました。僕は邪神様から、約束の高級ケーキを受け取り、アイテムボックスの中にしまいました。
二人との決着がついた後、邪神様は約束のケーキを買いに。僕は二人を縛り上げて待機していたのでした。
「・・・ところで、何だこいつらの顔は?落書きだらけじゃないか?」
「あまりに暇でしたので、アートをしていたのですよ。どうですか?上手でしょう?」
「お前はピカソか?俺の目には怪物にしか見えなくなっているのだが?」
邪神様にはこの芸術が解らないのですね、悲しい事ですよ。まぁ、それはそれとして僕はそろそろアイアン寮に帰りますかね。僕は帰る事を邪神様に伝えました。
「・・・そうか。あ、帰る前にここを【転移玉】に登録して行けよ。それで、こっちと行き来が出来るようになるだろ」
「おお!了解です!!邪神様〜〜!!」
僕はサッカーボールサイズの【転移玉】を取り出すと玉の『印』が書かれた場所に神社の鳥居に押し当てました。
すると光の判子と言うか、光の印が出現しました。それは一瞬で消えてしまいましたが、これで登録は完了です。
【転移玉】には親玉と小玉の2種類があります。まず転移場所の登録には親玉を使い、転移には小玉を使います。親玉があれば小玉は好きなだけ量産でき、小玉を叩き割れば以前洞窟で使ったように転移が出来るのです。
「これでいつでもこの世界に来れるですね」
「おう。じゃあ、こいつらも連れて行け」
「・・・・・・え?こ、この人たちもですか!?」
「こいつらの望みは新城に会う事だ。だったら、お望み道理合わせてやるさ。ただし、再会先は異世界だ・・・くくく」
邪神様は何か邪悪な笑い声を出しました。不気味で仕方ないですよ。それと、僕の世界は廃棄物処理場じゃ無いですよ。まぁ、ルイさんの知り合いみたいですから連れていきますけど。
「じゃあ、僕は帰ります。でも、1日以上経っているようですし、王都にブランさんを置き去りにしてしまいましたから凄く怒ってそうですね。はぁ〜・・・」
「む?怒られるのが嫌か。じゃあ、お前が連れ去られる前に戻ればいいんじゃないか?」
「・・・は?何ですか、それ?訳わからないです」
僕の『何言ってんだ、こいつ』的な視線を邪神様は軽く受け流して説明を始めました。
「だから、【タイムマシン】を使うんだよ。それを使えば、お前が王都に行った日に戻れるんだ」
「何ですとぉぉぉ〜〜〜〜っ!?」
まさかの【タイムマシン】ですか!?どんどんあの某猫型ロボットに近づいて行くですね!?それはともかく、これでブランさんに怒られないで済むのですね!!
「実は前に試作品を作って置いたんだ。実験まだだが、それでもいいか?」
「・・・うう、まだ未実験ですか。怒られるのを避けるためだけに未実験のタイムマシンに乗るなんて危険過ぎる様な気はしますが・・・」
「何を今更、それに某猫型ロボットのパートナーの男の子は何度も怒られたくないから過去に戻っているじゃないか。それに、お前いつかは乗るだろ?」
「邪神様の中では、既に乗るのが確定されていたですか!?」
「当然だろ?」
邪神様は頷きました。もっと、僕を大切にして下さいよ。人類が月に行った実験も猿や犬を実験した上での人間だったんですから。何でいきなり僕ですか!?
「ちなみに過去に戻れるのは最大で一ヶ月、未来には行けないからな。そのつもりで・・・」
「未来に行けないって奇◯烈の航◯機ですか?う〜ん、分かりました!乗りますよ!!何かあったら、化けて出るですよ!!」
まぁ、無理矢理に乗せられるよりはマシですかね。それに、この実験が成功したならば色々と利用価値がありますからね。リターンは大きいです。
「うむ、大船に乗った気でいろ。タイタニックにならない事を祈る(小声)」
「何か言いましたですか!?」
「いや、何でもない。俺が帰ったらすぐに送るから待ってろよ」
「分かりましたです。じゃあ、またねですよ邪神様!!【リバース】!!」
さぁ、今帰りますよ。そして、僕は二人を抱えて転移玉を使いましたです。
〜〜〜〜〜〜再び異世界サイド〜〜〜〜〜〜〜〜
目を開けるとそこはいつもの僕の部屋でした。帰って来たですね。僕は少女たちを適当に放り投げると部屋の外に出ました。
いい天気ですね、今日も快晴です。そう言えば、今まで言ってませんでしたけど、僕たちの世界と邪神様の世界は若干のズレがあるようです。まぁ、そこはまたいずれという事で。
「あら、どうしたのよ。あんた、今日はチェケラッと遊ぶんじゃなかったの?」
・・・そして、何と言うタイミングでしょうか。部屋を出るとルイさんに会いましたです。
でも、少し反応が変ですね?1日いなかったのだから、もっと心配してくれても・・・ああ!そういう事ですか!!僕はこれからタイムマシンに乗るのですから、僕は昨日普通に帰って来た事になるのですね!ルイさんが冷たい訳じゃ無かったですよ!!
「・・・何か変なことを考え無かった?あんた」
「ぎくり!き、気の所為ですよ」
「『ぎくり』を口に出す時点で、語るに落ちてるわよ。まぁ、いいわ。私は行くけど、ついて来ないでよね」
「了解です!あ、待つですよ。ルイさん!!これ、お土産です!!」
僕は何処かに行こうとするルイさんに、お土産のケーキを渡しました。それを見たルイさんは驚いてましたです。
「ちょっと、これ・・・ケーキじゃない!?それもデパ地下の有名店の!?どうしたのよ、これ!?」
「それと、もう一つお土産があるです。僕の部屋を覗いて見て下さいです。では・・・未来の僕によろしく!!」
「・・・み、未来?あ!ちょ、ちょっと、待ちなさいよ!!ちゃんと説明しなさい!!」
ルイさんの声を背に僕は止まることなく走って行きました。まぁ、詳しい説明は未来の僕に丸投げするです。
さぁ!過去に戻るですよ!!ついでに僕を騙したリンダさんにはお仕置きが必要ですね!!今から罰ゲームを考えておくです!!
そして、僕は適当に時間を潰して邪神様がタイムマシンを送るまで待機しました。何、先程に実験が成功すると分かりましたからね。安心しましたですよ。




