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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第2章〜混乱?の邪神様〜
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異能力タッグバトル?

「・・・ここがお前たちの墓場だ」


対峙する俺たちと2人の少女たち。不適に笑う俺に対して少女たちの顔は強張っている。


少女たちを連れて移動した場所は、モツと再会したあの寂れた神社だった。勿論、ここを決戦の場にしたのは理由がある。


再会時にこの場所に、モツに貰ったアイテム(罠系)を幾つか設置してある。つまり、ここは俺のホームなのだ。これらがあれば俺たちの勝率はグンと上がる。いずれは戦う事になると思ってはいたからな。


おまけに人も来ないし、戦うなら一石二鳥だ。それがここを選んだ理由だ。


「所で邪神様?僕のケーキはどうなったですか?それと大体の事は聞きましたけど、話し合う気はゼロですか?」


モツにはここに来る途中に少しだけ事情を話した・・・本人たちに聞こえないようにな。それと新城の事は秘密にしている。新城の知り合いだと分かれば戦闘意欲が損なわれるかも知れんからな。


・・・そして、モツよ。もっと空気を読むんだ。


「ふ〜・・・モツよ。見ろ、あいつらの顔をあれが話し合い出来る顔に見えるか?奴らは自分たちが優位に立ってから話をするタイプだ。俺には、わざわざ捕まってやる謂れはない。よって、戦うしか無いと言う訳だ。それとケーキはこいつらをどうにかしたら買いに行く事にしよう」


そう、この状況で話し合いなど論外だ。するにしてもこいつらを束縛して安全が保障されてからだ。悪いが女の子と言う理由で身を危険に晒す気は無い・・・新城が良い例だ。そのような理屈をモツに語る。


「でも、可愛らしい女の子たちですよ?本当に、邪神様が言うほどの凶暴性と破壊衝動を隠し持っているのですか?あ、出来ればチョコレートケーキが良いですね。あれ、凄く美味しかったです」


ちなみにモツへの説明には若干の捏造情報を加えておいた。こいつらにとって、俺の街は半壊し、学校までもが破壊されたと・・・少し、過剰過ぎたか?


「・・・人は外見によらないものだ。例えばケーキも同じ事が言える。もし、砂糖と塩を間違えてケーキを作ったらどうなる?」

「はっ!?塩っぱいケーキが・・・とてもじゃないけど食べられないです!!」

「うむ、見た目は美味そうなケーキでも中身はとんでもない地雷・・・つまりはそういう事だ」

「「どういう事よ!?それにケーキで例えるの止めてくれないっ!?それとケーキの話題はもう止めなさいよ!!」」


ここで初めて少女たちから、待ったの声が掛かった。


「すまないな。ショコラケーキにショートケーキよ。さあ!始めようか!!あの女の事が知りたくば俺を倒して聞き出すんだな!!」

「「勝手にイメージで変なあだ名を付けられた!?」」


ちなみに俺が初めに会った金髪ツインテールがショコラだ。何か、高級感があるからな。


そして、もう1人の少女・・・眼鏡を掛けたショートカットの美少女でショコラと同じ制服を着ている。薄い白い髪(銀色か?)に赤いリボンが苺のようだ。そして、ショートカットなのだから、もうショートケーキでいいだろう。


「でも、こいつらを倒せばお姉様の居場所がわかるかも!行くよ、シロネ!!」

「うん!絶対に聞き出すんだから!!勝つよ、クロネ!!」


少女たちはバラけるように左右逆に走り出した。


それと、今のは彼女たちの名前か?ぴったりなあだ名じゃないか?髪型が違うから気づき難かったが、二人の顔はよく似ているおそらくは姉妹なのだろう。


それはそれとして、こうして戦いの火蓋が切って落とされた。


「ほら、お前もバルムンクを出して闘え。俺のピンチだぞ」

「邪神様のピンチは割とどうでもいいですが・・・仕方ないですね。ケーキの事を忘れないで下さいよ?来るです!バルムンク!!」

「「っ!?」」


バルムンクの出現に少女たちの動きが止まる。


それはそうだろう。いきなり、空中から謎のロボットが現れたのだからな。しかも、地球の科学から見てもこいつは明らかにオーバーテクノロジーだ。驚くなと言う方が無理だ。


「なっ、何あれ・・・ロボット!?」

「やっぱり、あの魔物・・・動画にお姉様と一緒に出てた魔物だ!!きっと、あいつがお姉様を!!」


バルムンク・・・モツの正体を知って、勝手にヒートアップしているな。


「殺れ!ミサイルを発射だ!!」

「鬼ですか!?え〜い、もうどうにでもなれです!!ミサイル発射!!」


バルムンクからミサイルが放たれる。ミサイルは近くにいたシロネ?の方に飛んで行った。


「くっ!し、式神召喚【白狐】!!」


シロネは一枚のカードを取り出した。するとカードは光輝き、そこから一体の白い子狐のような生き物が出てきたのだった。


「私を守って!!」

「こーん!」


子狐はシロネの命令に頷くと光の壁を作り出した。


光の壁に阻まれたミサイルは爆発する。しかし、爆発の衝撃までは打ち消せなかったようだ。爆風によりシロネは後方に下がったのだった。


「シロネ!?このぉぉぉっ!!喰らえ!【黒狐】!!」


相棒のピンチを見たクロネはシロネに向かって走り出す。その瞬間にクロネはシロネと同じようにカードからが黒い子狐が現れる。それは、威嚇つもりなのかモツに向かって行った。


「させるか!エア・パンチ!!」


俺はグローブの力を使い不可視の手を大型サイズで出して子狐を殴る。その一撃は、黒狐にぶち当たり、黒狐はクロネの元に飛んでいった。しかし、クロネは既にシロネの元へと辿り着いていた。


「やっぱり、邪神様は悪魔です。子狐を躊躇いなく殴るなんて・・・」

「じゃかしい!敵は殲滅する・・・それだけだ!!」


モツの突っ込みを無視して、二人の少女たちを睨みつける。もはや、俺の方が悪役だろう(最初からか?)。


「こ、こいつ!?まさか、私たちと同じ異能力者?」

「かも知れない。あの妙な魔物といい・・・一体、何なの?」


二人は俺の力(グローブの力)を見て勘違いしているようだ。


「相手は未知の力を持っている。だったら、使われる前に・・・一気に倒す!!行くよシロネ!!」

「うん!本気を出す!!やろう、クロネ!!」

「「こーん!!」」


二人は『キッ』と俺たちを睨んだ。そして、2匹の狐はくるくると俺たちを囲み、お互いの尻尾を追うように円になって走り出した。


ーーーーゴゴゴゴゴ・・・ーーーー


その円から黒と白の風で作られた竜巻が発生した。俺たちは竜巻中に閉じ込められたのだった。


「「粉々になっちゃえっ!!【陽陰の嵐】!!」」


竜巻はどんどん小さくなり俺たちに迫って来る。まともに受けたら、本当に粉々になりそうだ。しかし・・・。


「くくく!未熟・・・未熟なり小娘共がっ!!モツ!『あれ』を出せ!!」

「え?『あれ』って何ですか?」

「【スーパードリル】に決まっているだろ!!あれで穴を掘ってこの空間から抜け出るんだ!!」

「おお!なるほどです!!行くですよ〜〜!!」


俺のアドバイスでドリルを出すモツ。本当ならば、バルムンクを変形させたい所だが、スマホは壊れているし(やはり、モツが来た際に壊れた)、パソコンが無いから送れないのだ。仕方なく単純に掘るだけのドリルを出したのだった。


ーーーーガガガガガ・・・ーーーー


「「なあっ!?」」


ドリルは硬い石床も容易く砕く。ドリルは男の浪漫の一つだ!!


「・・・開通です!!」


俺たちは少女たちの背後まで穴を開けて抜け出たのだった。その過程に少女たちは唖然としていた。


最大の必殺技まで破られた二人はひそひそと話し・・・ある決断を下したのだった。


「・・・ここは一旦退こう、クロネ」

「し、シロネ!?でも、それじゃあお姉様はどうなるの!?やっと掴んだ手掛かり何だよ!?」

「でも、私たちがここで死んだら誰がお姉様を助けるの?生きていれば次がある。お姉様も言っていたよ。だから、今は逃げる。そして、今度は絶対に勝つ」

「・・・シロネ。うん!分かったわ!!撤退よ!撤退!!」


・・・こいつら、俺の事を何だと思っていやがる。俺が人殺しに見えるのか?まぁ、墓場だの言った記憶はあるが軽い冗談なのにな。腹立つわ〜〜。


「・・・喰らえ!【スキャンライト】!!」

「「きゃああぁぁぁぁっ!?」」


腹いせにモツから貰ったスキャンライト小型を食らわせる。そう、服まで透けるあのライトだよ。ライトの光を浴びた二人は自分たちの状況を把握すると悲鳴を上げて逃げ出したのだった。


「「ええ〜〜ん!!変質者〜〜〜〜!!」」

「誰が変質者だ、こらぁ!?」

「紛れもなく邪神様だと思いますけど・・・」


二人はパニックになり、神社の階段を走って下る。しかし、そこには・・・。


「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」


そう、俺の仕掛けたトラップが設置されているのだ。


仕掛けた罠は、踏むと転んでしまうパネルである。ちなみにバナナのマークが付いている。まぁ、一種の遊び心だ。この罠は逃げる際にも役立つし、逃げた敵を追い詰める際にも役立つ。念の為仕掛けたが見事に役に立ったな。


ちなみにちゃんと階段の下にはケガを防止するマットが引いてある。もっとも気絶くらいはするがな。何にしても・・・。


「・・・完全勝利だ」

「裸にひん剥いて、泣いて逃げ出した少女たちに容赦無く追い打ちをかけるその姿・・・恐ろしいです。それが邪神と言われるその姿なんですね。そこに痺れないし、憧れないです」


まぁ、色々と思う事はあるだろうが、これで俺の悩みは払拭されたな。今日は枕を高くして眠れそうだ。


しかし、まだ俺は知らなかった。


異能力者を撃退すると言うことは、この街の調査レベルが上がると言うこととイコールであり、さらなる強敵を呼び寄せると言う結果になる事を・・・。


そして、俺は近い未来に一人の少女と出会う。それは果たして運命と言う奴なのだろうか?それが良い事かはまだ分からない。


それはさて置き、初の異能力バトルは俺たちの完全勝利に終わったのだった。


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