第1章エピローグ
「ぷはぁ〜〜・・・。勝利の美酒は格別ですね〜〜」
イビル・フェアリーを封印し、勝利した僕たちは只今宴会の真っ最中です。あ、ちなみに僕が飲んでるのはコーラですよ。お酒は駄目だとブランさんに言われたのです。
あの後、植物巨人を操っていたイビル・フェアリーが封印された事で植物巨人は活動を停止したのですよ。よって、無事にブランさんを救出する事が出来ました。
ブランさんもバリヤのおかげで特に怪我はしていませんでした。そして、封印されたイビル・フェアリーを回収して、今回の一件は落着したのでした。
封印されたイビル・フェアリーは学園長が責任を持って始末するそうです。
まぁ、始末と言っても誰の目にも触れられない場所に隠すのでしょうけど、下手に弄って封印が解けてもあれですし。
しかし、何か忘れているような・・・。
「モ〜〜ツ〜〜。ヨクモ、やってクレタネッ!!」
「あっ!?チェケラッさん!忘れていたですよ!!」
「オカゲで、キノコの効果が切れるマデ、蔓に捕まってタネ!ヨクモ、囮にシタですネッ!!」
「ひえ〜〜!ごめんです〜〜!!」
「オー!待あチナさぁイ!!許さないデスヨ〜〜!!」
僕はチェケラッさんから逃げ出しました。
ほとぼりが冷める迄逃げるです。そして、しばらく逃げ続けて、うまくチェケラッさんをまいて戻ると端の席にブランさんを見つけましたです。
「ブランさん、どうしましたか?表情が暗いですよ。もっと楽しみましょうよ〜〜」
「モツか。いいのよ、私はずっと捕まってただけだしね。それに・・・」
「それにラブさんですか?ラブさんもブランさんを助ける為に協力してくれたですよ。これを機にラブさんと仲直りしたらどうですか?」
「そんなこと出来る訳がないでしょうが・・・」
むむむ、本当にツンデレさんな2人ですね。
2人とも、本心じゃあ仲直りしたいのに過去のしがらみやプライドが邪魔をしている訳ですか。どうすればいいんでしょうか?一肌脱いで上げたいのに歯がゆいですよ。
『モツよ。いいモノがあるぞ。今、やっと完成したモノだ』
「おお!これは・・・流石は邪神様です!!よぉし!行くですよ!!皆さん!注目です!!」
僕は大きな声を出して注目を集めました。そして、大型のスクリーンと映写機を設置しました。
「今回の一件を邪神様が劇場版風に編集して下さったです!皆んなでワイワイ見るですよ!!スイッチオンです!!」
そして、流れる今回のメモリー。
植物モンスターに追われたチェケラッさんとの出会いから、洞窟での出来事、イビル・フェアリーとの戦いまでバッチリ記録されているのですよ。
う〜〜ん、いつ見ても惚れ惚れする僕の大活躍ですね。笑いあり、涙ありの超大作になりましたですよ。
「おお!何という戦いだ!我らの勇姿まで映っているぞ!!」
今のは隊長さんの声ですね。映画は概ね好評のようですね。そして・・・ついに、あのシーンが映されたのでした。
「きゃあああ〜〜〜〜!?ちょっと何よ、これぇ〜〜!?」
ラブさんが可愛い悲鳴を上げましたです。そう、今流れているのは決戦前の裏庭での激白のシーンです。
『出来れば仲直りしたいけど・・・もう、これだけ拗れた関係だしね』
大衆の面前での本音の公表にラブさんは大慌てです。美味しい絵でしたからね。もちろん、映像に組み込ませて貰ったですよ。邪神様、いい仕事ですね。
周りの皆さんもニタニタと2人を見ています。居たたまれなくなった2人は諸悪の根源である僕に詰め寄って来ました。
「モツ!あんた!!」
「この馬鹿モンスター!!」
「や〜い!ツンデレ姉妹です〜〜!!」
「「こら〜!待ちなさ〜〜い!!」」
僕は2人から距離を置いて逃げ出しました。さらに揶揄いの声に2人は顔を赤くして追って来ます。
仲が良くて何よりですよ。長いしがらみですから、まだ完全にとは行かないようです。しかし、今回がきっかけにはなったでしょうね。時間はあるんです、ゆっくりゆっくりとでいいから元の仲が良かったあの時に戻れるといいですね。
『これにて、一件落着』
「・・・です!!」
ーーーーワッハッハッ!!ーーーー
賑やかな笑い声に包まれている地上。
しかし、僕たちはまだ知りませんでした。今回の事件まだ、完全には終わってない事を・・・学園の影で、怪しく動く者たちがいた事を知るのはもう少し先の話です。
第1章〜ふざけた魔物〜
完
これにて第1章は終了です。ここまで、お読み頂きましてありがとうございました。また、本日22時に第2章のプロローグを投稿する予定です・・・とても短いですが。そして、これからも御応援の程よろしくお願い致します。




