植物の巨人
「行くぞ!タナカ・スピアーッ!!」
「「「「「タナカ・スピアーッ!!」」」」」
前線隊長さんの指揮で【タナカ・スピアー】から炎が噴出され、植物モンスターたちを焼きました。
「・・・隊長」
「何だ」
「何で、この武器。いちいち『タナカ・スピアー』と唱えなければ火が出ないんですか?恥づいし、かっこ悪いんですけど・・・」
「知らん!そう言う仕様らしい。だが、見ろ!この威力を!!その辺の店売りなどよりも遥かに高性能だぞ!!そう納得しておけ!!」
「ですが、ネーミングが悪すぎます!!」
邪神様のネーミングセンスはゼロですからね。その辺はもう諦めて貰うしかないです。
「隊長!!」
「今度は何だっ!!」
「新発見です!『タナカ・スピアー』の前に『死ね』や『くたばれっ』を付けると威力が更に上昇しましたっ!!」
「何いぃぃぃっ!?でかした!!くたばれっ!タナカ・スピアーッ!!」
すいませんです。全国の田中さんたち。アホな邪神様に変わり、謝罪致しますです。そして、ギャグだと思って受け流してくれれば幸いです。
話を戻しますが、ついに始まった植物モンスター殲滅作戦。
至る所でコピーされたタナカ・スピアーが火を吹き、植物モンスターたちを灰にしていきますです。同じ量産型でも性能と相性が違います。タナカ・スピアーの前では敵では無いですね。
「雑魚たちの始末は大丈夫なようですね。よし!僕らはイビル・フェアリーの討伐に向かいますですよ!!」
ミニもっくんから送られた映像を見て、戦いの行方を確かめる僕。
更に僕の目の前には頼もしい仲間たち・・・リックさん、アテルさん、ライナさん、ルイさん、チェケラッさんが立っていました。
僕がアイアン寮を出ようとしたら、見つかり連れて行けと言われたのです。うう、美しきかな素晴らしきかな友情の力です。
「ブランを助けるんだろ?行こうぜ!!」
「・・・うふふふ、魔法の実験には最適ね」
「まぁ、友達だし」
「皆、程々にね?」
「オー!草どもに、タップリとお返しシテヤンヨォ!!」
さあ!敵は本◯寺にあり!!寺じゃ無いですけど、気分の問題です。
僕らの目的は巨人植物モンスターに捕らえられたブランさんと、それを操っているであろうイビル・フェアリーの討伐です。
学園長先生の追加情報によりますと、巨人植物モンスターの頭付近に光る球体・・・バリヤで身を守っているブランさんの姿が確認出来たようです。バリヤのおかげで取り込まれていないようですね、一安心と言った所です。
まずは、巨人植物モンスターからブランさんを助け出し、その後にイビル・フェアリーを倒すのですよ。
ーーーーズシン!ズシン!!ーーーー
やがて、目標である植物巨人が見えて来ました。そして、頭付近には光る球体・・・ブランさんです!!
「撃てぇぇいっ!死ね!タナカ・スピアーッ!!」
「「「「「死ね!タナカ・スピアーッ!!」」」」」
その他の戦闘部隊さんたちも植物巨人にタナカの炎を撃ちました。
しかし、あの物量の植物巨人には有効にはなってないです。もっとも、もしなっていたらブランさんを助ける為に彼等をしばき倒していましたが。
「来るです!バルムンク!!邪神様!飛行パーツをお願いしますです!!」
『はいはい』
「変形ですっ!!」
バルムンクに乗り込み、パーツキューブと変形して飛行形態になりました。このまま、空を飛んで救出するですよ!!
「モツ、行きまーーーーす!・・・です!!」
飛行バルムンクを飛ばして僕は頭付近に近づこうとしました。しかし・・・。
「ギギギ・・・。サセルモノカ!行ケ!!」
なんと小賢しやイビル・フェアリー。植物巨人は数多の植物モンスターたちが絡み合い合体した集合体だったようです。
頭付近の蔓が動き出して、僕を近づかせまいとしています。更に、一番攻撃力があるであろう腕を振って僕を攻撃してきたのです。
「くっ!?これでは近づけないです!!」
『まずは、こいつを取り押さえないと助けるどころじゃ無いな』
「どうすれば・・・そうだ!!」
僕はある思い付きをしました。そして、一度皆さんの所に戻りましたです。
「チェケラッさ〜〜〜〜んっ!!これを食べて下さいです〜〜〜〜〜っ!!」
「ンンッ?ナンネ、これ?」
僕はバルムンクのスピードを緩めて、優しく空中からチェケラッさんにある物を渡しました。
「オー!?とても、ファンタスティックなキノコネー!美味しソウヨ。ア〜〜〜ン・・・ウグッ!?」
僕が投げ渡したのは赤と白の水玉模様が入ったキノコです。それは超有名な体が大きくなるキノコですよ。しかし、実際に見るとかなり不気味なコントラストです。少なくとも僕は食べたくないですが、そこは手に持つと食べる事に抗えなくする魔法が込められているです。
「グオオオォォォォォォォォォォォォォッ!!」
「おいっ!逃げろ!!ヤバいぞ!!」
「きゃあぁぁぁぁっ!?」
見る見るうちに巨大化するチェケラッさん。気分はマ◯オ。やがて、植物巨人とほぼ同じ大きさになりました。これなら勝てるです!!
「オォォォォ・・・とてもビックでビックリよ。実ニ清々しい気分ネ」
「チェケラッさ〜〜ん!!あいつをお願いするです!取り押さえて下さいです!!だけど、頭は攻撃しちゃダメですよ〜〜!!」
「任せるネ!ブラザー!!ハッハ〜〜ン!!」
ドスドスと地響きを鳴らして、植物巨人に接近していくチェケラッさん。ここに『チェケラッvs植物巨人』の図が生まれたです。まるで、怪◯大決戦ですよ。
「・・・あいつ、友達を実験台にしやがったな」
「・・・敵も、突然現れた巨大ゴブリンにビックリでしょうね」
リックさんたちが何か言ってますが、今はどうでもいいです。もう一度、行きますよ!!今度こそ助けるです!!
「ハッハ〜〜ッ!!喰らうネッ!!」
ーーーーOoooooooooッ!?ーーーー
チェケラッさんは飛び蹴りを繰り出しました。その攻撃は植物巨人の胸あたりに当たりました。そして、そこから始まる取っ組み合い。しかし、先ほどの僕と同じ様に腕や身体の蔓が身体に絡み付き・・・。
「ノオォォォッ!?ヘルプミイィィィィッ!!」
一瞬のうちに動けなくなりました。しかし、これで僕に腕も蔓も伸ばす余裕は無くなりました。良い仕事ですよ、チェケラッさん!!
『・・・お前、中々の鬼畜だな』
「大丈夫ですよ!死ぬ訳じゃないですからっ!!あっ見つけました!!ブランさ〜〜んっ!!」
光る球体を見つけて、バルムンクを飛ばす僕。しかし、邪魔は入るものです。間に立ち塞がる黒い影。
「出ましたね!虫っ!!」
「虫ジャネーーヨッ!死ネェェェェェェッ!!」
さあ!最後の戦いですよ!!勝つのは・・・僕ですっ!!




