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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第1章〜ふざけた魔物〜
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いきなり3層目

「・・・では、3層目のミッションを発表する」


ーーーージャジャン!!ーーーー


・・・と邪神様が意味の無い効果音を出して、雰囲気を盛り上げようとします。


あれから、無事に1層と2層のミッションをクリアして、ダンジョン内で一晩をあかして3層目のボーナスルームへと辿り着いたのです。


ちなみにミッションの内容は1層目は前に言った通り、薬草10個の採取と色違いスライムを順番通りに倒す事でした。2層目は5時間以内にモンスターを30体撃破する事だったです。時間こそ、掛かりましたが、浅い階層のザコモンスターばかりで難しいミッションではありませんでした。


そして、これから初代学園長の映像から3層目のミッションが発表されます。


「このモンスターを無傷の状態で捕獲する事である!!」


初代学園長がとあるモンスターの立体映像を出しました。


そのモンスターはウサギのようなモンスターでした。このモンスターを捕まえればいいんですか?楽勝ですね。


『モツ、お前は何と愚かなのだ。そして馬鹿か?ウサギだからとて、甘く見るとは何事だ』

「むっ!邪神様、こんな小さなウサギなんて簡単に捕まえられますよ?僕を舐めないで下さいです」

『では、哀れなお前に知識を授けてやろう。ウサギの時速は約70キロから80キロだ(地球では)。そして、ダチョウの時速は70キロ前後でダチョウよりも速いんだぞ。チーターの時速は110キロ程であるが、それは加速を付けてと言うことで、初速ならウサギに軍配が上がる。たとえ、ライオンでも不意を突かなければ捕まえられん。無傷の状態だと捕まえるのは骨が折れるぞ」

「・・・マジですか?」

『・・・マジだ』


何と言う豆知識。では、正攻法では捕まえらないと言う事ですか?では、どうすれば・・・そ、そうです!!


「邪神様〜!何か捕獲アイテムを送って下さいです〜〜!!」


邪神様ならば、簡単に捕まえられるアイテムを送ってくれるはずです。さあ、下さいです!!


『モツよ。俺は常々から思っていた。簡単に便利な道具をお前に与えて良いものなのか・・・とな』

「・・・今更ですか?」

『何、切羽詰まった状況ならば吝かではない。だが、このような面白イベントで道具に頼るのはよろしくないな』

「そ、そんな〜〜です!?」

『よって、今回は道具は無しだ。命がどうこうなるミッションじゃないしな。そして、ぶっちゃけ俺を笑わせて欲しいのよ。こんな面白イベントなんだからさ』

「本当に、ぶっちゃけた!?」

『・・・と言う訳だ。面白い絵を期待する』


『絵』って何ですか、『絵』って!?おのれ、邪神様っ!!完全に面白がっているですね!!


「どうしたのよ、モツ?」

「うう、ブランさん。邪神様がぁ〜〜・・・」


僕は邪神様の豆知識と道具の件を皆様に伝えましたです。


「じゃあ、今回は道具無しって事か。まぁ、いいさ。実力でクリアしようじゃないか。こう見えても【スカウト】だからね。速さなら自信はあるよ」

「おおお・・・アテルさん〜〜!珍しく頼り甲斐があるです〜〜!!」

「・・・珍しくは余計だよ」


始まる作戦会議。議題はいかにして【ダッシュ・ラビット】(モンスター名)を捕まえるかです。


「やっぱり、罠を張るのが一番だと思う。誰かが囮と言うか、追いかけて罠のある場所に誘き寄せるんだ」

「・・・そうね。それでいいわ。ちなみに私には無理よ影が薄いし」

「おお、ライナさん。久しぶりに声を聞きましたですよ」


ライナさんが久しぶりに声を発しました。ライナさんって、基本的に話しかけないと喋ってくれませんから。何か理由がある時を除いて。


「・・・ほら、こんな私だし。無理でしょ、やっぱり」

「こら、モツ!失礼でしょ!!」

「ごめんなさいです。ライナさん。あっ、そんなライナさんにぴったりなアイテムがあったです!!」


確かに簡単に捕まえられる道具は無いですけど、捕縛用の道具自体はありますです。邪神様が以前送ってくれた・・・。


「『鞭』と『蝋燭』と『ロープ』セットです!これなら、捕縛にぴったりですよ!!どうぞです!!」

「モツ、それって・・・」

「確かに捕縛と言うか・・・」

「まぁ、似合ってはいるけど・・・」


それを見た皆さんの反応は、こんな感じでした。そして、それを貰ったライナさんはと言うと・・・。


「・・・うふふふふふふふ。モツちゃん?あなた、本当に面白いわね〜〜。縛りたくなっちゃった」

「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇです!ど、どうしたんですか?ライナさん!?ブランさん、助けて下さいです〜〜!!」

「ちょっ!?こっちに来ないで!!」

「・・・ライナ先輩、様になってるな。無茶苦茶怖え」


僕は3つの神器(?)を装備したライナさんに追いかけられました。うう、とても怖かったです。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「じゃあ、始めようか。皆、準備はいいかい?」


そして、結局は足の遅いライナさんとリックさん、ブランさんが【ダッシュ・ラビット】を追い立て、スピードの速いルイさん、アテルさん、僕(バルムンク)が捕まえる作戦となったです。


アテルさんの声に、皆が頷きました。


「作戦開始だ!!」


そして、僕たちはそれぞれの持ち場に移動します。そんな時でした。


「あっ!モツ、待って!!」

「どうしましたか、ブランさん?」


僕はブランさんに呼び止められました。一体、何でしょうか?戦地(?)に向かう僕への激励ですかね。死亡フラグは必要無いです。


「せめて、支援だけでもしてあげるわ。この者に速さの祝福を与えよ・・・【スピード・アップ】」


ブランさんは僕に向かって魔法を発動させたようです。僕の身体が優しい光で包まれたのでした。


「あ、あ、あ・・・僕の身体がブランさんの優しさに包まれていくです〜〜」

「・・・その表現はやめてくれない?まぁ、それはそれとして・・・どう?気分は?」

「身体が軽くなりましたです!」

「そう、成功ね。私だって、支援魔法を勉強し始めたのよ。今後も、あなたをサポートしていくから」


何と、ブランさんは僕の為に支援魔法を勉強してくれていたようです。うう、感激ですよ!やる気が出たです!!


「よお〜し!行くですよ〜〜!!」


僕は予め定められた持ち場につき、【ダッシュ・ラビット】が追い立てて来るのを待ちました。


「来たですね!とうっ!!」


僕は物陰に隠れて、ウサギの不意を突くことに成功したです。異世界のウサギは地球ウサギよりも速かったですが、今の僕には【バルムンク】に加えて、ブランさんの加護もあります。


その甲斐あってか、効果は抜群。【ダッシュ・ラビット】は一目散に逃げ出しましたが、僕の速さに追い詰められて行ったです。


そして、通路に仕掛けた罠に掛かり無事にミッションクリアとなりましたです。さあ、次は今回目標にしていた4層目ですよ。

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