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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第1章〜ふざけた魔物〜
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ラァプと朝練

「ハイッ!そこでソウルを込める・・・ダメダメダメヨォッ!!ラァプは頭で創るんじゃ無いわ!!ソウルで創るノネッ!!」

「はいですっ!」


え〜・・・こちらはモツです。只今、【ラァプ】とやらを習得する為にラァプーゴブリンのチェケラッさんのダンス(?)訓練の真っ最中です。


・・・全く、何でこうなったんでしょうか?学園中を周って人助けしていた筈なのに。


あの後、チェケラッさんを一度は振り切りました。しかし、次の日の早朝に妙な物音がして、寮の外に出ると何故かチェケラッさんが躍り狂っていたです。


・・・一体、どうやって僕の居場所を見つけたのでしょうか?


「ミーは鼻と逃げ足には自信があるネ」

「あの・・・人の思考を読まないで欲しいですよ」


そんな訳で、逃げられないと悟りましたです。何でもあの植物モンスターに襲われたのは隣の山からで山越えして、なお、逃げ続けていたそうです。恐ろしいほどの逃げ足の速さですね。


もうしょうがないので、さっさと【ラァプ】とやらを習得してお帰り願うですよ。


「では、もう一回。アレを題材にラァプを歌ってミルネ」

「・・・はいです」


・・・などと、アイアン寮を題材にしてラァプを歌ってみる事になったのです。行くです・・・ヨォッ!!


「ここは、僕のマイハウス!

オンボロですけど、マイハウス!!

オンボロの屋敷の名前はアイアン!!


ここは気の良い仲間の巣窟っ!

だけど、皆さん落ちこぼれっ!!

だけど、成績だけが全てじゃ無い!!

オー、イエー!!」


はぁ、はぁ・・・どうですか?僕はアイアン寮の事をソウルを込めて歌いました。


「ん、ん〜!まだまだ荒削りネ?毎日、歌い続けるのがいいよ。毎日見てやるから安心するネ」

「毎日って、居座る気ですかっ!?」

「オウ!そのつもりヨォッ?モッくんが一人前のラァパーになるまで、面倒みてあげるネ」

「そ、そんなぁ〜〜」


さっさと集落に帰るか旅に出て欲しいのが本音ですよ。そんな訳でこの変なゴブリンは僕のマイルームの横に変なテントを建てていますです。


「・・・お前?一体、何をしてんだ?朝練の邪魔だ」

「あ、リックさん。おはようです」

「おう。って何だありゃ?・・・あれ、ゴブリンか?」

「はい、実は・・・」


・・・と僕はチェケラッさんの事を、リックさんに説明したです。


「・・・何だそのゴブリン?そんなゴブリンの話は初めて聞いたぞ」

「はあ、ゴブリンと言えば真っ先に討伐の対象になるモンスターですからね。誰も話そうとはしないでしょうし、仕方ないでしょうね」


ちなみに会話が出来るのは僕が翻訳玉を持っているからです。


「まぁ、危険が無いならそれでいいや。さて、朝練だ」

「あれ、リックさん。毎日、朝練をしていたんですか?勤勉ですね」


どうやら、リックさんは毎朝朝練をしていたようです。今日初めて知りましたですよ。


「まぁな。サボるとドンドン剣の腕が落ちるからな。これだけは毎日やる事にしてんだ。それに、来週から忙しくなるしな」

「何かあるんですか?・・・ん?この展開、前にもあったような?」


何でしょうか、このデジャビュは?そう、あの時は・・・。


「おう、学園ダンジョンに行くぜ。今度はこのアイアン寮の面々でだ。やっと、ダンジョンの人盛りが収まってきたからな。もちろん、お前も参加だぜ?」

「何ですと!?」


まさか、再びダンジョンに潜る事になろうとは。何で僕には何も言わないですか。僕にも準備くらいさせてですよ。


「それに、あの女・・・ルイもいるからな負けらんねぇんだ」


どうやら、リックさんはルイさんに対抗心を燃やしているみたいです。確かに剣士ポジが丸かぶりですからね。


「ですけど、ルイさんはリックさんより比べ物にならない程強いと思いますよ。なんと言うかオーラ(?)が違います。張り合うだけ無駄なのでは?」

「うるせぇよ!ハッキリと言うなっ!!」

「だけど、安心して下さい。その努力は、きっとリックさんを裏切らないと思いますですよ」

「何、優しく悟そうとしてんだよ・・・ちっ、朝練だ!朝練!!」


僕の優しい言葉に悲しくなったのか、リックさんは僕を無視して剣の素振りを始めたです。しかし、なんと言うか・・・地味と言うか普通ですね。


「・・・いっその事、これ使いますか?魔剣【スズキブレード】。そこらの剣よりも遥かに凄い斬れ味に、スズキ・・・魚による水属性の魔法効果付きですよ」


僕はアイテムボックスから、一本の大剣を取り出しました・・・魚の模様が付いた。『スズキ』とは魚のスズキですよ。


「おい、こら。人が努力して勝とうって頑張っているのに、剣を頼りにしろと言うのか?あと何だよ、そのネーミングセンスの無さは・・・」

「ネーミングセンスに関してはノーコメントですよ。じゃあ、いらないですか?」

「・・・・・・いる。そうだな、まずは形から入るべきだよな。それから、少しずつ強くなって行けばいいよな」

「それでこそのリックさんです」

「どう言う意味だよ!!」


さて、こうして始まる二回目のダンジョンアタック。リックさんの活躍は?そして、僕たちの運命はいかに!?・・・何てねです。

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