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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第1章〜ふざけた魔物〜
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現学園長とヒーロー誕生

「ふぁ〜〜・・・、眠いです〜」


あの後、無事邪神様とも連絡が取れましたです。


邪神様は留衣さんとの話し合いを希望しました。その席にはヒグラ先生もいて、僕は通訳を頼まれたのですよ。


なんか、『異世界』がどうのこうのと訳の分からない話になりました。その話は深夜まで続き、僕は眠気からあまり覚えていないです。まぁ、僕は通訳ですから、詳しい内容は知らなくてもいいですよね。


それはともかく、今日は闘技場に【バルムンク】の回収にやって来たのですよ。ブランさんと瑠衣さんも途中まで一緒でしたが、この後に学園の案内と講義を聞くみたいですから校舎の前で別れましたです。


「あれ?あれは・・・僕の【バルムンク】です!あの人たち、何をやっているですかっ!?」


中に入ると、数人の男たちが僕の【バルムンク】を弄っている姿が目に入ったです。何をやっているですかっ!?【バルムンク】は僕専用ですよっ!?


「こらぁ〜〜!何をしてるです!!【バルムンク】は僕専用ですよ!!勝手に弄るなです!!」


慌てて駆け寄ると、男たちは僕に気付きましたです。そして、僕と【バルムンク】の間に立ち塞がりました。


「お前が報告にあったこのAF(アーティファクト)に乗っていた魔物か?このAFは研究の為に王立研究室が預かる事になった。よって、君の元へは帰らない。諦めるんだな」

「そ、そんなっ!?横暴ですよっ!!【バルムンク】は邪神様が僕専用にくれたものです!お願いするです、返して欲しいです!!」

「だから駄目だ!それに貴様のような魔物にこのAFは勿体無い物だ。魔物に人権は無い。これ以上、食い下がるのなら討伐してやるぞ!!」

「ぶえぇぇ〜〜〜〜ん!!僕の【バルムンク】〜〜!!」


何という事ですかっ!?あろう事か、僕の【バルムンク】を暴力と国家権力で無理矢理奪うつもりのようです!!僕は既に【バルムンク】に愛着を持っているです。そんな簡単に諦められないですよっ!!


「あなたたち。一体、私の学園で何をしているのですか?」


・・・とそんな時でした。後ろから、綺麗な声が聞こえたです。


「そのAFはこの子の物なのでしょう?返してあげなさい」


その声の持ち主は妙齢の綺麗な女性だったです。長い紅い髪をした美女。穏やかな笑みに物腰が柔らかそうなその女性は男たちに向かって【バルムンク】を返却するように言ってくれましたです。


「こ、これは学園長殿ではありませんか!いや、これはその・・・上からの指示で・・・」


女性の身からでるオーラに男はタジタジになりました。あの偉そうな態度は微塵もありません。それに学園長?この女性がこの学園の頂点なんでしょうか?この前にみた初代学園長とは全く持って似ていないですけど・・・。


「上からの指示?この学園では身分を利用しての乱用は禁止されています。それに、あなたたち外部の機関が学園で行動をするならば、私の許可が必要な筈です。私は何も聞いていませんよ?」

「そ、それは・・・わかりました。この場は引きましょう。それでは学園長殿。失礼いたしました」


そして、男たちはスゴスゴと帰って行きましたです。やったです!これで【バルムンク】が、帰ってくるですか?


「さて、あなたが噂の魔物ですか?始めまして、私はこの学園の長をしています。アーリア・S・レッドランドと言います」

「僕はモツと言いますです。学園長先生、【バルムンク】を取り返してくれて、ありがとうですよ〜〜!!」


僕は学園長先生に御礼を言って、【バルムンク】に駆け寄ったです。【バルムンク】に乗り起動しました。若干、動きは鈍いでしたけど無事動きました。後で邪神様に頼んで修理して貰うです。


「あら、本当に動いたわね。モツくん?少しいいかしら?」

「何ですか?学園長先生です」


【バルムンク】が実際に動いているのをみた学園長先生は笑みを止めて真面目な表情で僕を見つめたのです。


「そのAF・・・いえ、それ以外にも様々な便利なマジックアイテムを所有していると聞いています。本当ですか?」

「はい。本当ですよ。全部、邪神様から貰ったのです!!」

「邪神様・・・どのような存在かは知りませんが、あまり人前でマジックアイテムを出さない方がいいでしょう。あなたの持つマジックアイテムはとても強力かつ希少のようです。先ほどの者たちのように奪おうとする者たちが現れるやも知れません。そして、悪用される可能性すらあります」

「ううう・・・ごめんなさいです」

「あら、ごめんなさい。責めている訳では無いのよ?ただ、マジックアイテムの扱いに注意して欲しくて言っているの。あなたの道具は正しく使えば人々を助ける事が出来る・・・その逆もね。だから、誰のため、何のために道具を使うのか考えて使って欲しいって事よ。わかる?」

「はいです!僕はみんなを笑顔にする為に、邪神様の道具を使いたいです!!」

「ふふ・・・それは素敵ね。じゃあ。私は行くけど、またね」

「はい!学園長先生!!ありがとうございましたです!!」


そして、学園長先生は闘技場を去って行きました。


ふむふむ、人の為に道具を使うですか?ありがとうですよ、学園長先生。おかげで僕にも、やりたい事が出来たです。これからは世の為、人の為に道具を使うですよ。そして、その為にはまずは・・・。


「邪神様!邪神様〜〜!!見ているですか〜〜!!」


僕は邪神様にとある道具を作って欲しくて、邪神様に声をかけてみたです。しばらくして、怠そうな声で返事が返って来たですよ。


『・・・何だよ、昨日の徹夜で寝みいんだよ。それに今日は土曜だから、昼まで寝る予定だったんだが』

「何をぐうたらな独身会社員みたいな事を言っているですか。まぁ、邪神様の生活リズムの事はどうでもいいです。実は・・・」


どうやら、僕のぐうたらな所は僕を創った邪神様の遺伝では無いかと思いましたです。それはともかく、僕は先ほどの学園長先生との事を邪神様に話ましたです。


『・・・で、結局何が言いたいんだ?』

「つまり、僕は世の為、人の為に力を使いたいのですよ。だから、困っている人を探す道具と助ける道具を下さいです」

『・・・そこは俺頼みかよ。まぁ、子供の頃は誰だってヒーローに憧れるものか。いいぜ、面白そうだしな。すぐに送るぞ』

「ありがとうです!邪神様〜〜!!」


そして、しばらくしていつものように空間に穴が開き、道具が落ちてきましたです。


「おお〜これですか?困っている人を探す道具は!?」

『まあな。使い方だが、まずはその手のひらサイズの板・・・スマホに手を当てろ』


ーーーーテロリ〜ンーーーー


邪神様の言う通りにすると板から音が鳴りました。


『そして、こう叫べ・・・『変身!!』と』

「了解です・・・変身!!」


叫んだ瞬間にスマホは光を放ちましたです。そして、光が止むと・・・。


「おお〜、か、か、か・・・カッコイイですぅぅ〜〜!!」


マントに大きなベルト、癖のあるヘルメットを被った僕が立っていたです。何だか、とても力が溢れてくるですよ。今の僕なら怪獣にだって負ける気はしないです!!


『そのヘルメットが困っている人を探してナビをしてくれるし、わからない事があればヘルプ機能も付いてるから。ちなみにマントで空が飛べて、ベルトで超パワーが出せる。あとは、お前に渡してある道具と勇気と運と勘で頑張るんだな。せいぜい、笑わせてくれよ』

「その言い方は気になりますが・・・ありがとうです邪神様!!あっ、あとコーラを送ってくれませんか?また飲みたいです」

『後でな。ふあ〜・・・とりあえず、俺は寝るから。おやすみ〜・・・』


そう言うと邪神様との通信が切れましたです。


まぁ、いいです。さあ、皆さんの為に働くですよ!!そして、僕はヘルメットのナビを受けて、困っている人を探しに空へと飛び立ちましたです。


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