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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第1章〜ふざけた魔物〜
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現代世界に現れた魔物

〜〜現代サイド〜〜


だだいま、とある学校での授業の真っ最中。しかし、俺は手元のスマホから異世界のモツの闘いを鑑賞していた。


あらかじめに作った飛行パーツと契約などをあらゆる物を破壊するハンマーをモツに送り、モツの勝利を見届けた。しかし、とち狂ったラブによって、魔法攻撃を受けたモツ。


そして、俺のスマホは何も映らなくなったのだった。


「ま、まさか、死んだのかっ!?」


『ガタリ』っと俺は授業中にも関わらず、席を立ち声を出してしまった。教室中の注目が俺に集まった。稀に見る、俺が目立った瞬間であった。


「え〜と、○○○君?一体、どうしたのですか?」

「え!?い、いや、その〜〜・・・」


まさか『異世界にいるモンスター』がなどとは言える訳がない。誤魔化そうと適当な答えを考えていた・・・その時だった。


「ふぎゃあああああっ!?」


ーーーードカッ!!ゴロゴロゴロ・・・ーーーー


・・・何かが俺の後頭部に直撃したのだった。俺はゴロゴロと転がり、後頭部を押さえて激痛に耐える。そして、そのぶつかって来た物に目を向けた。


「痛てて・・・何だってんだよ!!」

「あう〜〜・・・い、痛いですぅぅ〜〜」


それは毛玉がピエロ帽子を被っている存在。そう、俺はその正体を知っている。何故、こいつが此処に存在するのか・・・訳がわからない。


「お前。モツ・・・か?」

「え?僕の名前を知っているあなたは誰ですか?いえ、その声・・・聞き覚えがあるです。ま、まさか、あなたは・・・」

「う、うむ。その通り・・・俺だ」


俺はモツの疑問に頷いたのだった。


「やっぱり、邪神様ですか!?ここは、一体何処なんですかっ!?」

「ああ、それは・・・って、そんな場合では無い!!ここじゃ、目立っち過ぎる!ちょっと来い!!」

「え?え?なんですか〜〜!?」


俺は現在進行形で注目を集めている事を思い出した。そして、モツを脇に抱える。


「先生!今日は早退だ!!」

「え、あ、はい?ちょっと!○○○君!?何処に行くんですか!?」


教師に一声かけて、制止を振り切り教室の扉を乱暴に開けて廊下に飛び出す。そのまま、俺は学校の屋上を目指したのだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ぷはぁ〜〜〜〜・・・。冷や汗かいたぜ。俺は注目を集めるのは嫌いなのにな・・・」

「は、離して下さいですぅぅぅ」

「お、悪い悪い」


屋上に着くとモツを離して適当なベンチに腰をかけた。どうでもいい情報であるが、うちの学校には屋上に自販機とベンチが置いてあるのだよ。


俺は缶コーヒーとコーラを買って、コーラをモツに渡した。ここは、ひと息ついて落ち着いてから話をしようと思う。


ふ〜〜・・・よし、落ち着いた!!


「・・・さて、モツ。お前、どうやってこの世界に来たんだ?」

「やはり、あなたは邪神様でしたか。ううう、どうやって来たかなんて、僕にも分からないですよぉ・・・ぶはぁ!?」

「うわっ!汚ねっ!!」


モツは初めて飲んだコーラを吹き出した。なるほど、そう言えば炭酸類はまだ送った事が無かったな。初めて炭酸を飲んだ奴はこんな反応をするんだな。


「く、口の中で爆発したですぅぅ〜〜!?何なんですか、これは?」

「コーラって飲み物だ。慣れると爽快になるぞ」

「なるほど〜・・・ゴクゴク。おお、美味しいです〜〜」


慣れてきたのか、ゴクゴクとコーラを飲むモツ。


「・・・あの邪神様?僕、もしかして帰れないですか?」


そして、不安気に俺を見るモツ。うーむ、どう答えるか?異世界に戻る方法など俺も知らんぞ。と言うか何でこいつがこの世界に来れたのかも謎だ。腕輪にも【バルムンク】にも防御機能があった筈なのに・・・それが発生しなかったんだからな。もう訳わからん。


よって、こいつがあの世界に帰る事は・・・ん?いや、可能性ならあるか?


「少し、検証が必要だが思いついた事がある」

「ほ、本当ですか!?お願いしますです。僕をあの世界に戻して下さいです!!」

「・・・そんなにあの世界が気に入ったか?」

「いえ、ただ・・・あそこには、僕を必要としてくれた人がいるです。だから・・・」


あのブランって子の事か・・・全く、もう身も心も従魔だな。子離れとはこう言うことを言うのだろうか・・・。一応は、俺の創り出したものだ。幸せにはなって欲しいからな。


「じゃあ、実験だ。この世界でも、お前に送った道具が使えるか試してみろ。何でもいい。アイテムボックスから何かを出せ」

「え?は、はいです!!来るです【万能釜】!!」


モツは俺に言われた通りにアイテムボックスから道具を取り出した。俺たちの目の前に万能釜が、現れた。


「実験は成功か。ならば・・・行けるか?」

「あの?邪神様?どういう事でしょうか?」


モツは首を傾げながら俺に聞いてくる。うむ、説明してやるかな。


「今のはこの世界でもお前に送った道具が使えるかの実験だ。そして、実験は成功で、この世界でも使える事が実証できた」

「そ、それで?どうすれば戻れるんですか?」

「ああ、それは・・・「やっと見つけたわっ!!」・・・な、何だ?」


屋上の扉が乱暴に開け放たれる。そして、扉を開けたであろう人物が屋上へと侵入して来たのだった。


「お前は・・・新築留美だったか?何の用だ?今、取り込み中なんだがな」

「『新城瑠衣』よ!もう二週間目なんだから、覚えてなさいよ!!」

「ああ〜、そんな名前だったか。で?何の用だ?さっさと言え」

「・・・こんなぞんざいな扱いは初めてだわ。はあ、いいわ、用件だったわね。その魔物をすぐに私に渡しなさい!!」


どうやら、この女の目的はモツのようだ。


それと一つ教えておこう。俺の女の好みは2次元派だ。リアルの女は好きでは無い・・・うざったいからな。だが、画面で見るネットアイドルはOKだぜ。現実と2次元の狭間にいるからな。


まぁ、それはともかく・・・どうする?しらばっくれてみるか?


「どうやら、お前は勘違いしているようだな?」

「・・・勘違いですって?」

「こいつは最新式のラジコンだ。魔物?そんな非科学的なものいる訳ないだろ?(ほら、お前も誤魔化せ)」

「え?はいです!ピー、ガー・・・ピーピーガー・・・」

「・・・・・・」

「な?何処からどう見てもラジコンだろ?」


俺の無茶振りに、ラジコンのモノマネをするモツ。それを新城は疑り深い目で見ていた。・・・果たして騙しきれたか?


「ええ、本当によく出来たラジコンね・・・って信じる訳ないでしょう!!いいわ。こうなったら、実力行使よ」


そう言うと、新城は何処からともなく日本刀を取り出した。銃刀法違反だぞ?俺はモツにだけ聞こえる声で話しかけた。


「モツ。お前に送ったアイテムの中に、予め登録した場所に瞬間移動する事が出来るアイテムがあったよな。それを使えば戻れるかもしれん」

「え?で、でも邪神様は?」

「何、心配はいらんさ。俺は邪神様だぜ?自分で何とかするさ」


俺はモツに向かって不敵な笑みを作る。だが、それでもモツは躊躇しているようだ。


「じゃあ、何か武器を寄越せ。それで何とかしてやるさ」

「ううう、分かりました!ご武運をっ!!ではっ!!」


モツは俺に武器系のアイテムを投げ渡して、距離を取った。そして、俺の言った転移アイテムを取り出したのだった。


「っ!?何をする気か知らないけど、逃すものですかっ!!」


良からぬ気配を感じた新城は日本刀を構えながら突っ込んできた。させるかっ!!


俺はモツから受け取ったグローブ型の武器を装備して、新城に襲いかかる。・・・だが、何でグローブなんだ。相手は長物なんだから、こっちも長物だろ普通?


ついでにこれも俺が作った物だろうが覚えていない・・・どんなアイテムだったかな?


「とんだ、ど素人ね。甘いわっ!!」

「ぐはあああっ!?」

「じゃ、邪神様〜〜っ!?」

「安心しなさい。峰打ちよ」


それはともかく、俺の身体が宙に浮かんだ。俺は新城を殴る前に一瞬で敗北したのだった。そして、屋上のコンクリの床をゴロゴロと転がる。何だこいつ・・・本当に人間かよ?


「は、早く行けーーっ!?」

「でもっ!?」


だから、逃げろって!ちんたら見てんな、空気を読めよっ!?


「逃げろって、言ってんだろ!!しばくぞ、テメェ!!」

「ひいぃぃぃっ!わ、分かりましたです!!」


そして、アイテムが発動したのかモツの身体が光に包まれた・・・これで大丈夫な筈だ。


「くっ、待ちなさいよ!!」

「「・・・えっ!?」」


あろう事か新城は光に包まれていたモツに無理矢理掴んだのだった。そして・・・。


「何よ、これぇ〜〜〜〜〜〜!!」


モツは新城諸共に姿を消したのだった。つまり、行き先は・・・。


「・・・見なかった事にしよう」


ポツンと学校の屋上に一人残された俺・・・アホなのかあいつは?


俺は新城の事を丸投げして、そのままコンクリの床で寝息を立てたのだった・・・スヤスヤ。

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