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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第3章〜毛玉たちの旅立ち〜
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ヒグラ先生の公開実験

「では、次に・・・」


発表会は滞り無く進んで行きました。ここまでで数人の教師たちの研究や発表を見ましたが、何と言うか・・・地味です、退屈でした。


「zzz・・・」

「・・・モツ君。そんなに堂々と寝るなよ」


・・・はっ!あまりのつまらなさに睡魔に襲われてしまいました。おのれ、睡魔め!!


「でも、ヒグラ先生。発表会ってこんなにもつまらないのですか?今迄、ろくな発表が無いですよ・・・」

「まぁ、毎年、年に二回もやらされてるからね。結構、ネタに詰まっていたり、前にした研究の進行具合とかを発表する教師もいるんだよ。そんなに新ネタを思いつける物じゃないって」

「何と言うか、どうでもいいネタもかなりありますね・・・」


これまで発表された研究内容を振り返って見ましょうか。


やれ『最強の筋肉の作り方(体育教師)』だの、鼠を使った新薬の実験(化学教師)だの、とある有名な画家の作品分析(美術教師)だのと専門分野の人が聞くならば、評価が得られても一般人が聞かされてもどうでもいいようなネタが多かったのですよ。何と言うか夏休みの自由研究感がすごいです。


「ふぁああ〜・・・もっと、僕に関心が来るネタはないものでしょうか?」

「ははは、でも次の教師の発表は面白いかも知れないよ。次は魔物研究を得意としている教師の発表だからね」

「ほう、魔物・・・ですか?僕は魔物の事にはうるさいですよ」

「そりゃあ、君が魔物だからね・・・」


次は中等部でダンジョンと魔物の研究をしているパルカナ先生(?)と言う人の発表だったのです。パルカナ先生はメガネをかけた美人の先生でしたよ。何々、『ダンジョンの特色はスライムに聞け』・・・何ですかこれは?


「えー、私はダンジョンにテイムしたスライムを放ち、その成長過程からスライムはダンジョンの特色によって変化をして行く事を発見いたしました」


何でも、パルカナ先生の話ですとスライムをダンジョンに放つとダンジョンから発生する魔素をスライムが取り込むことによりダンジョンの特色を得たスライムに変化するとの事です。


スライムはその他の魔物よりも魔素の吸収率が良いようで影響を受けやすいのだとか。さらに、ダンジョン以外でも別種の魔物と共存させる事でその別種の魔物から魔素を吸収し、魔物の特色を僅かに引き継ぐ事が出来るようなのです。


「よって、スライムには無限の可能性があり、一パーティに一匹、一ダンジョンに一匹、スライムを連れて行く事をオススメします」


パルカナ先生は残念美人さんだったのです。普段でも、スライムの話題になると饒舌になるそうな。本当にスライムが好きなんですね。周りが引く程に・・・。


それはそれとして、それはからも次々と教師たちの発表会は続きました。そして、とうとう・・・。


「では、これにて発表会を終わりにしたいと・・・」


って、これで終わりにですと!?まだ、ヒグラ先生の発表がまだですよ!何て、影の薄さですかヒグラ先生。仕方ないですね、騒いでヒグラ先生がいる事を気づいてもらうです。


「待って下さいです!まだ、ヒグラ先生の発表がまだですよ!!忘れないであげて下さいです!!」

「え?・・・あっ!すいませんでした!!」

「ははは、やっぱりモツ君を助手にした甲斐があったね。これで今年は忘れ去られる事を避けられたよ」


そんな事で助手扱いされても嬉しくないのですが・・・。まぁ、いいです。ほら、ヒグラ先生さっさと発表するのですよ。


僕たちは先程の保管室から器材を持って来て、舞台の上に立ちましたです。ああ、スポットライトを浴びてますよ。これだけでヒグラ先生は本望でしょう。


「・・・何を満足気な顔をしているのさ。発表はこれからだよ」


おお、それは失礼しましたです。さあ、さっさと発表するのですよ。


「えーと、私の研究内容はこれです『錬金術によって日常を豊かにする』今回はこんな物を持って来ました。モツ君、準備を頼むよ」

「はいです、ヒグラ先生!!」


僕は椅子に座りシャンプーハットを被りました。そう、これからするのは・・・。


「僕が錬金術で作り出した洗髪剤で、これからモツ君の毛を洗髪します。すると、あっと言う間に美しく艶のある毛並みに。これは錬金術の革命です」


何故か舞台の上で洗髪を始めた僕たち。随分間に言っていたルイさんの為のシャンプー開発がついに完成したのでした。


ちなみに錬金術では殆どが戦闘目的に使われて日常を豊かにするような開発はあまりされませんでした。よって、これは錬金術の革命となるのですよ。


「あ〜、そこ。気持ちいいです〜〜」

「大満足かな、モツ君」


思わず蕩けるような顔をしてしまいます。嗚呼、気持ちいいですよ。洗髪剤に混ぜられたフルーティーな香りが講堂に充満しまたのでした。

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