ヒグラ先生の実験
「ふふふ・・・気持ちよく寝ているみたいだね」
「・・・・・・むぐ?」
僕は暗い部屋で目を覚ましました。しかし、身体が動かないし、喋ることも出来ません。一体、何が起こっているのですか!?
「・・・さぁ!実験を始めようか!!」
ーーーーパシャン!!ーーーー
僕を照らすようにライトに光が灯りました。そして、確認した僕の現状は・・・。
「むぐぅぅ〜〜!?(な、何ですか、これは〜〜!?)」
僕は手術台のような椅子に縛られて固定されており、ご丁寧に口には猿轡をされていました。
「おや、お目覚めのようだね?」
「ムグムグ、ぐもも〜〜!!(これは一体、どう言う事ですか!?ヒグラ先生〜〜!!)」
そこには白衣に身を包んだヒグラ先生が立っていました。その姿はまさにマッドサイエンティストです!!やばい雰囲気をぷんぷんに匂わせていたのですよ。
「何って、実験だよ。協力してくれるって言ったじゃないか。実は前から気になっていたのさ。一体、君の身体はどうなっているのかをさ・・・」
ヒグラ先生は変態チックな表情をしています。くそう!僕は騙されたのですね!!木の実に釣れられた僕が馬鹿でした!!
「さぁ!君たちも存分に手伝ってくれたまえっ!!」
「「「はぁ〜〜い!!」」」
「むごっ!?むごごご〜〜!?(な、何でお前たちが、そっちの側にいるのですか〜〜!?)」
ヒグラ先生に呼ばれて出てきたのは僕の兄弟たちでした。お前ら、僕を裏切ったのですか!?どうして!?
「お兄ちゃんが悪いのだわさよ?あんな美味しい木の実を独り占めにするから・・・」
「・・・欲深きは身の破滅なり」
「ずるいぜぇ!兄貴よぉぉっ!!」
兄弟たちは木の実を独り占めして食べた事を恨んでこの凶行に出たようです。その手にはノコギリやら、カンナやら、爪切りやらが握られています。こ、これはヤバイです!!最大のピンチです!!
「ムグムグ、むごごご〜〜!ムグぅぅ〜〜っ!!(や、やめるですお前たち!謝りましから、許して欲しいのですよ〜〜!!)」
僕は兄弟たちに謝罪をします。しかし、兄弟たちは聞く耳を持ちません(猿轡で聞こえないのでしょうが・・・)。
「「「もう、謝っても遅いっ!!」」」
・・・そして、狂気に身を落とした兄弟たちは、手に持った凶器を僕に振り下ろしたのでした。
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「ぎゃあぁぁぁああぁぁぁ〜〜っ!?って、あれ?ここは・・・」
僕は思わず大声を出して飛び上がりました。周りを見渡せば、研究室のような場所に寝かされていたようです。
「ゆ、夢だったのですか。よ、良かったですぅぅ〜〜・・・」
先ほどのが夢だったと分かり安堵しました。全く!最悪な夢ですよ!!
「目が覚めたかい?モツくん」
「ヒグラ先生!?よくも改造しようとしてくれましたね!!」
「え?ちょっ、うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」
ヒグラ先生へ飛びかかる僕。ヒグラ先生は悲鳴を上げながら躱しました。ちっ、素早いですね。そんな感じで事態が収まるまでに少々の時間を要しました。
「ところで、僕の兄弟たちは?」
「いたた・・・ああ、君の弟たちなら学園見学して来ると学園長と出て行ったよ」
「え?学園長先生とですか?」
「ああ。学園を練り歩く君たちを案内してくれたのが学園長でね。暇ならばと見学に行ったんだよ」
「そうだったのですか」
相変わらず優しいですね学園長先生は。今度また、遊びに行くのですよ。
「それはともかく・・・実験の準備をしようか。え〜と、これを持ってくれ」
「は、はいです。ところで聞いてませんでしたけど、実験って何をどうするのですか?僕の役割は何でしょうか?助手とは聞いていますけど・・・」
「ああ、そうだったね。忘れていたよ。君に頼む仕事はね・・・」
「ええっ!?そんなことをっ!?」
そして、語られるヒグラ先生の実験の内容。やはり、ヒグラ先生はマッドなサイエンティストでしたよ。




