久しぶりの学園
「え?学園へ行くのですか?」
それはアイアン寮に戻ってダラダラしていた時でした。ヒグラ先生から学園に行くようにと誘われたのです。
ちなみに久々の登場のヒグラ先生。皆さんは忘れて無いですよね?異世界からやって来た、ルイさんのお兄さんで異能力者らしいです。
「そうだよ。実は次の錬金術の実験に助手が必要でね。その役目を君にしてもらいたのさ。どうかな?」
「まぁ、暇ですから良いですけど・・・タダじゃ嫌です」
タダ働らきほど面倒なものは無いですからね。ボランティア?そんな物はやりたい人や自己評価を上げたい人に任せておけば良いのですよ。少なくとも僕はやりたくありません。
「・・・うーん、じゃあこの珍しい木の実をあげよう。中々に癖になる味だよ?病みつきになるよ?」
ヒグラ先生は懐から見たことの無い形の木の実を取り出しました。何と言うか・・・ワン◯ースの悪◯の実のようなデザインだったのです。
「うーん、それは本当に美味しいのですか?」
「食べてみればわかるよ」
「そりゃあ、そうですね。仕方ない引き受けるのですよ」
物は試しと言うか、暇ですから受けてみる事にしました。答えを聞いたヒグラ先生は満悦の笑みを浮かべてくれました。
「でも実験の助手なら、ルイさんがいるのでは?ルイさんだったら断らないでしょう?」
ルイさんはこの学園一のブラコンですからね。大好きなお兄さんに頼りにされれば断らないですよ。
「瑠衣は、実験とか料理とか・・・そう言う細かな作業が苦手でね。その、努力は認めるんだけど結果が・・・」
・・・なるほど、漫画とかである料理が致命的に危険で駄目な娘なんですね。確かにルイさんが料理している場面を想像出来ませんからね。
「まぁ、それはともかく。ありがとう、早速食べてみるかい?」
「いいのですか、成功報酬じゃなくて?」
「気に入って貰えたら成功報酬に好きなだけあげるよ。その方がやりがいが出てくるでしょう?」
「それもそうですね。では、遠慮無く食べるのですよ」
こうして、ヒグラ先生の助手として実験に参加する事になった僕でした。ちなみに、木の実の味はすごく不思議で個性的な味でした。確かにこれは好きな人は病みつきになりますね。報酬が楽しみですよ。
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次の日、僕はヒグラ先生の約束通りに学園に足を踏み入れました。しかし・・・。
「へ〜、ここが学園だわさ?」
「・・・中世の城なり」
「アートな校舎だな!!」
・・・何故か、兄弟全員集合で学園に来てしまったのですよ。弟たちは学園に来た事が無かったので興味が湧いたのでしょう。
「ほらほら、ヒグラ先生の研究室はあっちの校舎ですよ」
とりあえず、目的を果たす為にヒグラ先生の研究室を目指します。えーと、あっちの校舎ですね。兄らしく皆を引っ張って行くのです。しかし・・・。
「・・・迷いました」
「「「やっぱり、それがお兄ちゃんだよね」」」
・・・どう言う意味ですか?僕は歩くたびに迷う方向音痴だと言いたいのですか、ふん!!
「あら、あんたは・・・って、増えてる!?」
「おや?ラブさんでは無いですか、お久しぶりですね」
適当に校舎の中を歩いていたら、ブランさんの双子の姉であるラブさんに会いました。ラブさんは弟たちに驚いているみたいですね。せっかくですし、自己紹介でもしておきますか。
「ラブさん。こいつらは僕の兄弟です。右からチャンコ、スキヤキ、キムチと言うのですよ」
「「「よろしく〜〜」」」
うむ、礼儀正しくお辞儀していますね。では次にラブさんの事を教えてあげますか。
「皆、こちらはブランさんの双子の姉であるラブさんです。ブランさんと違って優しさの足りない女の子ですけど、内心気にしていますので触れないであげて下さいですよ」
「大きなお世話よ!!」
一体、何を間違えたのか。ラブさんは怒って行ってしまいました。
「・・・生理ですかね?あぎゃあぁぁぁああっ!?」
そう呟いた瞬間、風魔法が僕にぶち当たりました。いらない一言でした。今は反省をしておりますです。




