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俺がふざけて作った育成モンスターが異世界に落ちた  作者: 夜逃げ丸
第3章〜毛玉たちの旅立ち〜
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勇者(笑)に絡まれました

「ありがとう、モツ!皆!!また来てくれよぉ〜〜〜〜っ!!」

「きっとまた来るですぅぅ〜〜〜〜っ!!」

「「「バイバァ〜〜〜〜イ!!」」」


次の日のお昼、僕たちはパウの村から出ました。あの後、パウの村では宴会が行われ飲めや歌えの大賑わいとなったのです。もちろん、功労者である僕たちやパウ、バウワさんたちが主役でしたよ。


「ほらっ!お前たち!!もっと早く馬車を引くのですよ!!」

「「「ひぃいいい〜〜っ!!わ、分かりました〜〜!!」」」


ガラガラガラガラ・・・と馬車が走る音が鳴り響きます。実に心地の良い音ですよ。


そう、村の一大事に妨害をしてきたカエル貴族とその部下たちは僕たちがグスカの街に引っ立てる事になったのです。そして、ただ縛って街まで連れて行くのもつまらないので、馬車を引かせて見ました。


酷すぎる?いえ、こいつはもっと酷い事を沢山して来たのです。その苦しみを少しでも理解して貰うためにやっているのです。決して楽しんでなどいないのですよ。


「ぐぐぐ、ま、街に帰ればお前たちなど・・・ゲコ・・・」

「無駄口を叩くなです!そらぁっ!!」

「「「ぎゃああぁぁぁあああぁぁぁっ!?」」」


僕たちは後ろ手に縄で縛られて馬車を引かされているカエル貴族たちに鞭をプレゼントします。だいぶ慣れてきて良い音を出せるようになってきたのですよ。ピシッ、ピシャリと鞭と馬車の車輪がデュエットを奏でるのです。


ちなみに、街に帰ったとしてもお前たちに最早権力など無いでしょう。街を出る直前に、屋敷で手に入れた証拠や脱税の書類を敵対貴族の家に放り込んで来ましたからね。


プククク・・・まだ権力があると勘違いしている貴様らは、街に着けばこっちの物と思っているのでしょうが、実は自らお縄になりに街に向かっているのですよ。街に着いた時、どんな顔をするか楽しみでなりませんですね。


そして、順調なグスカの街に歩みを進めていたそんな時でした。


「見なさい、ツルギ!!これがこいつらの本性よっ!!」

「いや、まさか・・・そんな・・・」


声の方を見ると昨日会ったお兄さんとお姉さんたちが僕たちの方を見て叫んでました。


「おやおや・・・誰かと思ったら、昨日のお兄さんとお姉さんたちでは無いですか。おはようですよ」

「もう、お昼よ!って、そうじゃ無いわ!!あなたたち!本性を現したわね!!」

「は?何なんですか、急に?」


ミランダさん(?)の発言に首を傾げていると、隣のお兄さんが口を開いたのでした。


「君たち・・・もう、そんな事は止めるんだ。彼らを解放してやるんだ。見ろ、苦しんでいるじゃ無いか・・・」


お兄さんはカエル貴族たちを見ながら言いました。ああ、なるほど。これを見て勘違いされた訳ですね。


「これは罰なのですよ、お兄さん。苦しんで貰わねば罰にはなりませんからね。彼らが何をしたか知っているのですか?こいつらはお金目当てに、村を危機から救う薬を作るのを妨害していたのですよ?おまけに、村を救う為に奔走していた親子を襲ったのです。これは当然の報いなのですよ」

「な!?何だって!?」


僕の言葉を聞いて、驚いた顔をするお兄さん。しかし、顔を正すと僕たちを見て言いました。


「だけど、悪人なら何をしても良い訳じゃ無い!!もっと、人道的な扱いをするんだ!!これじゃあ、まるで動物だ!!」

「モラルを失い、お金の為に沢山の人たちを苦しめてきたこいつは最早、獣同然です。見かけだけですよ、人なのは・・・(獣人も人間くだりに入るのです)」

「ぐうっ!?」


僕の揚げ足取りに言い淀むお兄さんでした。しかし、そんな時でした・・・。


「・・・なるほどね。そんな極悪人なら、これくらいされても仕方がないわ」

「そんな、ミランダ・・・」


隣のお姉さんが僕たちに同意してくれました。お姉さん、中々分かっているじゃないですか。少し、好感度が上がりましたよ。


「ところで喉が乾かない?はい、街で評判のお水よ。あなたたちにも分けてあげるわ」


お姉さんは綺麗なガラスにお水が入った瓶を僕たちに渡して来ました・・・むむむ、怪しいですね。


「こんなお水が評判になるのですか?ま、まさか、このお水は街で評判の美人が入った湯の残り湯とか・・・」

「そんな訳無いでしょうがっ!!」


何処にでもある普通の水が評判になる訳無いと思ったのですが、違ったのでしょうか?まぁ、仕方がありません。ここで飲まないのも変ですし、丁度喉も渇いてますし・・・頂きますか。


僕は貰った瓶を開けて水を飲み干しました。すると・・・。


「・・・うぐ?ブホォッ!?」


飲んだお水が気管に入ったようで、僕はむせてしまいました。全く・・・慌てて水を飲む物では無いですね。


「ふふふ・・・引っかかったわね!このお水は街の教会で浄化された聖水よ!!さあ、正体を現しなさい!!」

「げふっ・・・え?」


何故か笑うお姉さん。まだ、魔物疑惑を疑っていたみたいですね?それに、このお水が聖水ですか?普通の味でありがたみなど感じませんでしたが・・・。


それはさて置き、お姉さんは今か今かと僕が正体を現すのを待っています。


「え〜と、すいません。今のはむせただけです。では、改めて・・・ゴクゴク・・・」

「・・・え?」


まぁ、僕たちは魔法で変身している訳では無いですからね。邪神様の謎パワーですよ。そんな訳で、水をがぶ飲みしました。やっぱり、普通の水です。


ーーーーひゅうぅぅぅ〜〜〜〜・・・ーーーー


いつ迄経っても正体を現さない僕・・・冷たい風が吹いたのでした。ううむ、ガオ〜・・・とか言って反応をしてあげるべきでしたかね?

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