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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第6章結城家帰省編

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幕間:桃鉄で家族サービスしていたはずなのに、気づいたら教育論になっていた話

久しぶりの実家ではない結城家の話

尚、作者は羽田カードガチ勢です。

「桃鉄やろうぜ!」


 娘と甥っ子が騒ぎ始めたので、俺はSwitchを起動した。


 本来なら友人とやる予定だった。

 だが夜勤明けで寝落ちしたのか、連絡が来ない。


 結果。


「じゃあ家族戦か……」


 こうして、家庭内桃鉄大会が始まった。




「僕これやったことあるよー!」


 甥っ子が自信満々に言う。


 あ、終わったな。


 俺は悟った。


 この手の“経験者アピール”は大体死亡フラグである。


 一方ママは、なぜか静かだった。


「……」


 嫌な予感がした。


 そして開始数分後。


「え、ちょっ、またゴール!?」


 ママ、五連続ゴール。


「お前なんでそんな上手いんだよ!?」


「別に?」


 しれっとしている。


 だが俺は知っていた。


 こいつ。


 昔、俺が鍛えた。


 ゲームは勝つもの。


 そう教育してしまった。


 結果。


 目押しを覚えたガチ勢が誕生した。


「教育って巡り巡って返ってくるんだな……」


 俺は遠い目をした。



---


 一方その頃。


「うわああああ!!」


 キングボンビー、俺くんに直撃。


「また!?」


 二発目。


「いや待て!」


 三発目。


 娘と甥っ子、大爆笑。


「パパまた貧乏神ついてるー!」


「うはははは!」


 うるせぇ。


 ちなみに俺くん。


 本気なら勝てる。


 一年目は羽田空港周辺で黄色マスを巡回し、カード資産を増やし、特急カードを確保してから一気に盤面制圧する。


 だが。


 そんなプレイ。


 家族戦でやると空気が死ぬ。


 だから今日は逆目押ししていた。


 低い数字を狙い、わざと事故る。


 その結果。


 キングボンビー五発。


「何で俺ばっか!?」


「パパよわーい!」


 違う。


 弱いんじゃない。


 空気を読んでいるのだ。



---


 ちなみに途中。


「僕強いかも!」


 甥っ子がイキり始めた。


 だが数ターン後。


「あっ」


 キングボンビー直撃。


 沈没。


 俺は静かに呟いた。


「奢れる者、久しからず」


「パパうるさい!」


 お前も五発食らってるだろ、とママに突っ込まれた。


 その通りである。



---


 そして数時間後。


 娘が突然言った。


「今度鬼滅の対戦ゲームやろ!」


「やらん」


「えー!?」


「ガチャコンしかできない相手と格ゲーやっても面白くない」


「ぶー!」


 娘は不満そうにした。


 だが俺は知っている。


 格ゲーは残酷だ。


 実力差が出過ぎる。


 だから。


 娘とも甥っ子とも、結局スマブラになる。


 その方が全員楽しめるからだ。



---


 俺は思う。


 昔の自分なら違った。


 十八歳の俺なら。


 羽田空港を巡回し、効率だけで家族を破壊していただろう。


 だが今は違う。


 勝つ方法は知っている。


 だからこそ。


 今日は負け方を選んだ。


 なお。


 キングボンビー五発は想定外だった。



流石にキングボンビー5連発は無いと思うんだ

俺くん...どんだけ引きが良いんだ


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