第68話:紙渡すだけだろ?でプロジェクトが崩壊しかけた日の話
胸糞ストレス回です。こういう使えない管理多いです。
月次資料の提出日まで後7日。
俺くんは、いつものように整合性チェックをしていた。
30日までのデータを扱う以上、1日で全部確認なんて無理がある。
なので、俺くんは一週間かけて提出するつもりであった。
だが、そこに現れたのが——
お局爺。
「それ、提出しろ」
「いや、まだ整合性チェック終わってないんで無理です」
「紙渡すだけだろ?」
そう言いながら、
勝手についてきて未整理の資料を回収していった。
俺くんは思った。
(あ、これ絶対あとで面倒なやつ)
——そして、案の定。
まだ終わってないデータあるじゃん!
俺くんは心底嫌だけど、お局爺に確認をしにいった。
「その資料、やっぱり確認したいから見せて」
......凄く嫌そうな顔。
(ほら来た)
理由を聞かれたので説明する。
「今回は見せるけど、それを後付けで確認するのはどうなの?」
(お前がチェック前に奪っていったからだろうがァァァ!!)
心の中で叫びながら、俺くんは資料を見せて貰った。
---
その後。
やっぱり整合性が取れていない箇所が複数個所。
......当然だ。
チェック前のデータだからな。
だが問題はそこではない。
「修正させて下さい」
と頭を下げさせる流れに
持っていこうとしている空気が見える。
(あ、これ“ミス指摘した俺えらい”やりたいだけだ)
---
だが、そこで俺くんはすかさず妙案を思いつく。
そう、コピーを取ることだ。
何故なら見た後でまた、この資料を返却しなければならない。
それは凄く面倒だ。面倒な匂いしかしない。
俺くんは早速コピー機の前にたち、強制的に提出させられた、未チェック版の
コピーを開始する。
Secret Mission コードネーム:VS爺開始。
コピー機は今日も唸りを上げる。
......頼む。気づいてくれるなよ。
コピー完了後、
「助かりました」
と、しれっとお局爺に提出......よし!通った!
Mission Complete!
嫌味も言われない!勝った!
キレなかった。
キレそうにはなった。
だが、
「お局爺にキレてもしょうがない。」
と、自分を止めた。
---
後日。
上司には既に説明済み。
「未チェック状態で回収が入ったため、完全には拾いきれていません」
言質も取っている。
防御は完成している。
---
つまりこの戦い、
すでに終わっている。
---
マウントを取りに来る者はいる。
だが、それに乗る必要はない。
必要なのは、たった一つ。
「黙ってヘラヘラしてればいい。」
これ。
正面から真っ当に相手をすると自分が削れる。
相手が話を聞かないなら、こっちも話に付き合う必要はない。
精々気持ちよくさせといて裏でこう思えば良い。
---
俺くんの心の声
(うるせぇクソ爺)
理不尽爺にはまともに相手をする必要はない。
それにしても早くこういう人居なくなってほしいよねぇ。。。




