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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第5章 東都の日常③

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第68話:紙渡すだけだろ?でプロジェクトが崩壊しかけた日の話

胸糞ストレス回です。こういう使えない管理多いです。


月次資料の提出日まで後7日。


俺くんは、いつものように整合性チェックをしていた。

30日までのデータを扱う以上、1日で全部確認なんて無理がある。

なので、俺くんは一週間かけて提出するつもりであった。


だが、そこに現れたのが——


お局爺。


「それ、提出しろ」


「いや、まだ整合性チェック終わってないんで無理です」


「紙渡すだけだろ?」


そう言いながら、

勝手についてきて未整理の資料を回収していった。


俺くんは思った。


(あ、これ絶対あとで面倒なやつ)


——そして、案の定。

まだ終わってないデータあるじゃん!

俺くんは心底嫌だけど、お局爺に確認をしにいった。


「その資料、やっぱり確認したいから見せて」


......凄く嫌そうな顔。

(ほら来た)


理由を聞かれたので説明する。


「今回は見せるけど、それを後付けで確認するのはどうなの?」


(お前がチェック前に奪っていったからだろうがァァァ!!)


心の中で叫びながら、俺くんは資料を見せて貰った。



---


その後。


やっぱり整合性が取れていない箇所が複数個所。


......当然だ。

チェック前のデータだからな。


だが問題はそこではない。


「修正させて下さい」


と頭を下げさせる流れに

持っていこうとしている空気が見える。


(あ、これ“ミス指摘した俺えらい”やりたいだけだ)



---


だが、そこで俺くんはすかさず妙案を思いつく。

そう、コピーを取ることだ。

何故なら見た後でまた、この資料を返却しなければならない。

それは凄く面倒だ。面倒な匂いしかしない。


俺くんは早速コピー機の前にたち、強制的に提出させられた、未チェック版の

コピーを開始する。


Secret Mission コードネーム:VS爺開始。


コピー機は今日も唸りを上げる。

......頼む。気づいてくれるなよ。


コピー完了後、


「助かりました」

と、しれっとお局爺に提出......よし!通った!


Mission Complete!


嫌味も言われない!勝った!


キレなかった。


キレそうにはなった。


だが、


「お局爺にキレてもしょうがない。」


と、自分を止めた。



---


後日。


上司には既に説明済み。


「未チェック状態で回収が入ったため、完全には拾いきれていません」


言質も取っている。


防御は完成している。



---


つまりこの戦い、


すでに終わっている。



---


マウントを取りに来る者はいる。

だが、それに乗る必要はない。


必要なのは、たった一つ。


「黙ってヘラヘラしてればいい。」


これ。


正面から真っ当に相手をすると自分が削れる。

相手が話を聞かないなら、こっちも話に付き合う必要はない。

精々気持ちよくさせといて裏でこう思えば良い。


---


俺くんの心の声


(うるせぇクソ爺)

理不尽爺にはまともに相手をする必要はない。

それにしても早くこういう人居なくなってほしいよねぇ。。。

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